2026年1月23日 (金)

18時、現地で前夜祭が始まりました。両対局者が登壇したあと、昨日22日に逝去が発表された加藤一二三九段に追悼の意を表し、黙祷が捧げられました。
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Img_3474(佐竹康峰・公益社団法人日本将棋連盟常務理事)
「今日は1月23日でヒフミンの日。62年10ヵ月の勤続は大変なこと。引退規定がなければもっと続けられていたと思う。天に召されて安らかに眠られていると思う」と故人をしのんだあと、「藤井王将と永瀬挑戦者におかれては、素晴らしい棋譜を残していただければと期待する」と締めくくりました。

Img_3482(村井豪・ALSOK株式会社代表取締役グループCEO兼CTO)
「今年も七番勝負の時期がきて、大変楽しみにしている。恐らく、加藤先生も将棋界が盛り上がっていることに、たいへん喜んでおられることだと思う。今期はこれまでの番勝負と違い、藤井王将が初めて第1局を落とした。筋書きのないドラマが展開されるように感じる」

Img_3487(舟橋雅美・伏見稲荷大社宮司)
「藤井王将と永瀬九段をこの伏見の地にお迎えできることは大変な名誉。初午を大事にする私達でもあり、昨年は午の日に対局を行っていただいたわけですが、令和8年は午年で、藤井王将も午年生まれとたいへんご縁がある」

寒波の影響で雪が心配されましたが、スケジュールどおりに両対局者は京都入りしました。ご祈祷と記念撮影を済ませて、両者は検分を行いました。盤駒は関西将棋会館から運ばれたもの。使い慣れたものとあってか、あまり時間は割かれませんでした。

20260123img_3412(藤井聡太王将)
20260123img_3423(永瀬拓矢九段)
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20260123img_3435(滞りなく10分ほどで終了した)

藤井聡太王将(六冠)に永瀬拓矢九段が挑戦する、ALSOK杯第75期王将戦七番勝負は永瀬九段が先勝。タイトル奪取に向けて幸先のいいスタートを切りました。第2局は1月24日(土)から25日(日)にかけて、京都府京都市「伏見稲荷大社」で指されます。持ち時間は各8時間で、先手は藤井王将。対局開始は9時。立会人は福崎文吾九段、記録係は生垣寛人四段が務めます。12時30分から13時30分までは昼食休憩。1日目の18時以降に手番の棋士が封じ手を行い、翌日9時から指し継ぎます。25日(日)は現地で大盤解説会が行われ、解説を井田明宏五段、聞き手を藤井奈々女流初段が担当します(事前申込制)。
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インターネット中継は棋譜コメント入力を潤、ブログを武蔵が担当します。よろしくお願いします。

2026年1月12日 (月)

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20260112a7v02206【永瀬九段の談話】
――角換わり腰掛け銀になり、早指しで序盤は進みました。
永瀬 ▲4五桂(47手目)△4二銀に▲3五歩か本譜の▲2四歩か。本譜の▲2四歩は工夫の手というか、激しくならない変化も多いです。どちらを指すかは決めかねていたのですが、考えて今日は▲2四歩にしようと思いました。

――少しずつ両者が時間を使う展開になりました。中盤で継ぎ歩を指されました。
永瀬 ▲3七金(65手目)の局面をどう実現させるかを考えていました。本譜の△8六歩で複雑な局面が続いて、よくわかりませんでした。

――2日目に右金が進出して時間を使う展開でした。心境はいかがでしたか。
永瀬 △3二玉(80手目)が見えていなくて、距離感が難しいと思いました。▲7七玉は一手の価値があるかわかりませんでした。
すぐ▲2四歩△同金▲3五金と激しくいく順も考えたのですが、うまくいかないと思いました。

――▲2四飛(87手目)と飛車を切って終盤に入りました。成算はいかがでしたか。
永瀬 ▲7七玉(81手目)に△5五銀で受けは難しいと思ったので、激しくなりますが駒得で耐えられるかどうかと思いました。

――△4七角成(94手目)以下の激しい終盤戦についてはいかがですか。
永瀬 自信のない局面はあった気がします。△8五桂にどれもあると思いましたが、△4七角成に▲5八金や▲5八銀のメドが立たずに本譜を選んだのですが、嫌な展開が続いたと思いました。

――勝ちに近づいたターニングポイントは。
永瀬 ▲5五銀(91手目)や▲7五銀(95手目)で玉が上部にいけて、駒が使えるようになった。▲5二角成(135手目)で勝ちになったと思いました。

――一局を振り返っていかがでしたか。
永瀬 こちらが注文を付けた将棋でしたが、△3二玉(80手目)と手を入れられたときにどのように指せばいいか難しいと思いました。

――七番勝負の初戦を勝たれました。いいスタートを切れたと思います。
永瀬 七番勝負の初戦を勝てたのは初めてです。引き続き頑張りたいと思います。

――第2局に向けてのコメントをお願いします。
永瀬 先後が決まりましたので、用意して臨みたいと思います。

20260112a7v02256 【藤井王将の談話】
――本局は2手目△8四歩の出だしでした。後手番のときは決めていたのでしょうか。
藤井 角換わり腰掛け銀になったら本局の形をやってみようと思っていました。

――序盤戦についていかがでしょうか。
藤井 △2二玉(44手目)と入る将棋をやってみようと思いました。ただ、3筋を突き捨てずに指されるのをあまり予想していなかったので認識不足だったと感じています。

――1日目の指し掛けの局面の形勢判断をお願いします。
藤井 ▲2四同飛(51手目)に△2三金とすると継ぎ歩が嫌な気がしたのですが、実際にそこまで進んでしまうとなかなかよい対応が難しい感じがして、封じ手の辺りは少し苦しくしてしまったと思いました。

――2日目は時間を使う展開になりました。
藤井 2三金型を目標にされて、どこまでいって苦しい感じかなと思いながら指していました。

――飛車を取って、打ち込んで激しい攻め合いになりました。その辺りはいかがでしたか。
藤井 飛車を手にした辺りは一瞬の玉の遠さを生かして迫っていけたらと思ったのですが、具体的な組み合わせが分かりませんでした。

――終盤で▲8二歩に△5九飛と詰めろをかけた辺りはどのような読みでしたか。
藤井 こちらが手を作っていけるかどうかという感じだと思うのですが、先手玉が上に抜けてしまうと厚い形なので、▲8二歩と強く指されて、そこで具体的な攻めの手段が見いだせなかった気がします。

――いまの時点でのポイントはどの辺りでしょうか。
藤井 基本的には苦しいと思うのですが、▲5五銀の辺りでもう少し迫り方があったかどうかが一つのポイントだったと思います。

――第2局に向けてコメントをお願いします。
藤井 本局は苦しい時間が長い将棋になったと思うので、熱戦にできるように頑張りたいと思います。

20260112_137藤井聡太王将に永瀬拓矢九段が挑戦するALSOK杯第75期王将戦七番勝負第1局は、19時36分に137手で永瀬九段の勝ちとなりました。消費時間は▲永瀬7時間59分、△藤井7時間59分。
第2局は1月24・25日に京都市「伏見稲荷大社」で指されます。