第70期王将戦七番勝負第1局 Feed

2021年1月10日 (日)

永瀬王座は8時38分、渡辺王将は48分に入室しました。振り駒は松井市長が行い、結果は歩が5枚でした。渡辺王将の先手番です。永瀬王座は番勝負はスーツで臨むと宣言しています。この件は渡辺王将も了解済みとのことです。

Dsc_2172 

Dsc_2183 

Dsc_2208(渡辺明王将)

Dsc_2195(永瀬拓矢王座)

Dsc_2249(松井市長が振り駒を行う)

Dsc_2255(天高く駒を振った)

おはようございます。掛川は快晴ですが、朝の気温は氷点下まで下がったようで、近くの池は氷が張っていました。対局1日目のスケジュールは以下のとおりです。

09時00分 対局開始
10時30分 午前のおやつ
12時30分 昼食休憩
13時30分 対局再開
15時00分 午後のおやつ
18時00分 封じ手

Dsc_2106(掛川城)

Dsc_2349 (二の丸茶室にて)

2021年1月 9日 (土)

Dsc_2003(対局者抱負 渡辺明王将)

掛川での対局は私にとって6回目になります。ここは好きな場所の一つです。何より相性がいいんですね(過去5戦全勝)。あと、おみやげをたくさんいただけます。名産の掛川茶やフルーツですね。おみやげの量と質は日本一ではないかと思います。いつも非常に楽しみにしております。掛川城をのぞむ茶室で新年早々に対局できるのは棋士冥利に尽きますし、素晴らしい対局場を用意してくださりありがたく思います。
思い返しますと、昨年もこの場所で前夜祭や打ち上げがあり、来年は第70期ですねという話から1年たちます。まさか1年でこういう状況になると想像できませんでした。節目の70期で盛大にパーティーが開かれていたはずで、こういう状況になったのは残念ですが、こうした中で掛川対局を実施いただけることで、明日からの2日間でタイトル戦にふさわしい将棋を発信できるように頑張ります。

Dsc_2037 (対局者抱負 永瀬拓矢王座)

このような状況の中でも、将棋界を支えてくださる皆さまに厚く御礼申し上げます。こうした状況だからこそ、ファンの皆さんに楽しんでいただけるよう、自分なりに全力を尽くしたいと思います。明日からどうぞよろしくお願いいたします。

Dsc_2015


以上で対局前日のブログ更新を終わります。明日もよろしくお願いします。(牛蒡)

Dsc_1964 (開催地挨拶 伊藤勝英・島田掛川信用金庫理事長)

島田掛川信用金庫は明治12年に二宮尊徳の弟子により、報徳の理念に基づいて設立された日本最古の信用金庫です。今年11月で創業142年目を迎えます。
報徳の理念の一つに長期的視点で物事を考える重要性が説かれています。将棋も先を読んで指すことから、長期的視点の大切さがあると思いますし、報徳と将棋の精神性に相通じるものを感じます。
今年で掛川の対局は12回目になります。いつも、棋士の先生を拝見していますと、品格と落ち着きにあふれ、勝敗に一喜一憂しない姿に毎年魅了されています。コロナ禍の状況でも、将棋の文化や精神性は大事になると思います。

Dsc_2064(御礼 朝比奈豊・毎日新聞社相談役)

掛川城で王将戦の対局をしたらどうか、と構想が浮かんだのは2009年でした。この年は私の母校である掛川西高校が選抜高等学校野球大会の全国大会に出ました。また、熊本城で名人戦が行われた年でもあります。熊本城でできるなら掛川城でも、とゼロの会に話をしたら大いに賛同くださり、そのうち、官と民が自然に一体化して協賛体制になりました。
翌年の2010年には第3局でさっそく実現しました。12年からは第1局で行われるようになり、今年で10年です。王将戦が行われるようになってから掛川支部ができ、すべての小学校に将棋セットが寄付されて、子どもが楽しんでいるとのことです。
全世界がコロナ禍という状況の中ですが、渡辺王将、永瀬王座にはこうした状況だからこそ、乗り切っていくぞという願いを込めて、名勝負を期待しています。

Dsc_1969(棋士登壇)

Dsc_2086(対局者に贈られた記念品。直接は手渡さずに品目だけ読み上げられた)
・掛川深蒸し茶(大井製茶
・平松商店「あられ菓子セット」(掛川商工会議所
・よこすかしろ等のセット(掛川みなみ商工会
・夢咲紅茶ティーバックセット(JA遠州夢咲
・掛川産キウイ(掛川観光協会

※「よこすかしろ」は掛川産サトウキビから作られた地砂糖。
 【掛川伝統「よこすかしろ」製糖始まる 2020/11/27|静岡新聞SBS】
  https://www.at-s.com/news/article/topics/shizuoka/835340.html

掛川グランドホテルで開幕セレモニーが開かれました。前夜祭に近いものですが、食事や歓談の時間はありません。出席者の人数を制限し、席の間隔は十分に空けられていました。

Dsc_1874(主催者挨拶 河野俊史・スポーツニッポン新聞社代表取締役社長)

二人の対戦は1年半ぶりとうかがっております。非常に楽しみにしています。王将戦は第1期に陣屋事件、第45期には羽生善治七冠王など、将棋界の多くの出来事を刻んできました。
このたび、記念誌を出しました。クラウドファンディングという新しい試みで、われわれの予想の3倍の支援金が集まりました。非売品でオリジナルのフォトブックも作成しました。各名場面をまとめました。今回の七番勝負で二人に名場面を作っていただきたいと思っております。

【王将戦記念誌「70年のあゆみ」を出版するプロジェクト(終了)】
https://camp-fire.jp/projects/view/301815

Dsc_1888(フォトブックを紹介。表紙は佐藤康九段の有名な写真)

Dsc_1903(主催者挨拶 佐藤康光・日本将棋連盟会長)

渡辺王将に永瀬王座が挑戦とするタイトルホルダー同士の番勝負となりました。今期はタイトルホルダーが勢ぞろいした厳しいリーグ戦でしたが、プレーオフの末に永瀬王座が挑戦者になりました。
二人はタイトル戦で戦ったこともあります。また、白熱した戦いが見られると思います。ともに作戦家ですが、渡辺王将はシャープな切れ味が持ち味、永瀬王座は独特な粘り腰を見せます。好対照な棋風で、内容の濃い勝負を見せてくれると期待しています。

【第70期王将戦 挑戦者決定リーグ戦】
https://www.shogi.or.jp/match/oushou/70/hon.html

Dsc_1941(開催地挨拶 松井三郎・掛川市長)

歴史に残るすばらしい対局を見せていただきたい。平成22年の第59期を開催させていただいて以来、掛川での対局は12回目を迎えます。昨年、王将戦が終わったあと、来年は第70期になること、掛川での開幕が10回目になるということで、レセプションを盛大に開く案が出ました。そのとき、私は歴代王将をお招きし、将棋のさらなる発展、将棋の街づくりを発展させたいと考え、進めようと思っていましたが、コロナ禍の影響でできなくなったことは残念です。ただ、掛川での対局が行われることはうれしく思います。
掛川は将棋での街づくりを進めています。掛川こども王将戦は今回、将棋アプリを使って対局をしました。応募総数は予想の倍の規模ありました。将棋の魅力と関心の高さを感じます。こども王将戦は、全国各地から関心を持って参加されています。こういう大会は末永く続けていくのが大切と考えています。この王将戦が将棋界の大きな期待と関心を集め、新年最初のタイトル戦として今年の将棋界を盛り上げる第一歩となることを‌祈念しております。

Dsc_1916

揮毫の様子です。渡辺王将が揮毫中に永瀬王座がインタビューを受け、終われば交代という具合に進んでいきました。記念撮影の様子は明日の記事でお伝えします。

Dsc_1693(渡辺王将は「志高」「新慶」と書いた)

Dsc_1709 

Dsc_1756(永瀬王座は「鬼亀」と書いた)

Dsc_1726 

Dsc_1774

関係者一行は新幹線で掛川入り。二の丸茶室では、検分、記念撮影、揮毫、インタビューがありました。掛川グランドホテルでは開幕セレモニーが開かれました。

検分の様子をお伝えします。盤駒などの棋具は例年、掛川対局で使用しているものですが、永瀬王座から「駒台が照明を反射するのが気になる」と指摘があったため、蛍光灯の光を薄い白紙でやわらげ、反射を抑えることで対応しました。

Dsc_1497(検分に臨む渡辺明王将)

Dsc_1513(同じく永瀬拓矢王座)

Dsc_1541(左から神谷八段、森内九段、伊藤匠四段)

Dsc_1559(永瀬王座は駒台の反射が気になるという)

Dsc_1567(どの蛍光灯が反射に影響するか調査)

Dsc_1573(問題の蛍光灯の光を紙でやわらげることにした)

七番勝負開幕に先立ち、特集記事やインタビュー動画などが公開されています。7日に発売された総合スポーツ誌「Number」でも渡辺王将や永瀬王座の記事が話題になっています。ぜひご覧ください。
------------------------------
【渡辺王将 自身初の3連覇へ|スポニチ】
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/01/04/kiji/20210103s000413F2723000c.html
【永瀬王座、打倒渡辺王将へ|スポニチ】
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/01/04/kiji/20210103s000413F2726000c.html
【渡辺王将に永瀬王座が挑む 10日から第1局|毎日新聞】
https://mainichi.jp/articles/20210106/k00/00m/040/184000c
【渡辺王将インタビュー|将棋プレミアムYouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/watch?v=fwEJ8SUdwFU
【永瀬王座インタビュー|将棋プレミアムYouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/watch?v=5dOXAhDe_b8
-----------------------------
【対局場で前日検分|スポニチ】
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/01/09/kiji/20210109s000413F2308000c.html
【渡辺王将、過去5戦全勝の掛川市は「相性がいい地」|スポニチ】
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/01/09/kiji/20210109s000413F2365000c.html
------------------------------
毎日新聞・将棋(@mainichi_shogi)やスポニチ王将戦【公式】(@sponichi_ohsho)などのツイッター・アカウントでも最新情報をお届けします。見逃せない情報が早くも公開されています。

【スポニチ王将戦【公式】@sponichi_ohsho】
https://twitter.com/sponichi_ohsho
【毎日新聞・将棋@mainichi_shogi】
https://twitter.com/mainichi_shogi

Dsc_1821

本局は将棋プレミアム(ネット配信・有料)と囲碁・将棋チャンネル(テレビ)で動画配信されます。2日目の配信には、村山慈明七段と観戦記者の内田晶さんが出演します。

【将棋プレミアム】
1月10日 配信開始=8:50 対局開始=9:00
https://www.shogipremium.jp/live/8
1月11日 配信開始=8:45 対局開始=9:00
https://www.shogipremium.jp/live/9

【囲碁・将棋チャンネル】
1月11日 8:57~12:00、14:00~20:00(延長の場合あり)
https://www.igoshogi.net/

現地では大盤解説会が開かれます。ただ、新型コロナウイルス対策で以下の点についてお願い申し上げます。

※東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県には、緊急事態宣言が発出されており、当該都県にお住いの方については、ご来場の自粛をお願いいたします。また、他にお住まいの方につきましても、体調に不安のある方のご来場はご遠慮申し上げます。

※来場者には、来場者カード(お名前、ご住所、ご連絡先)の記入、提出をお願いします。

※会場には専用駐車場がありません。第一小学校、中央図書館、大日本報徳社への駐車はご遠慮ください。

※大盤解説自体はリモートで別会場にて行い、その様子を第一小学校で配信します。

---------------------------------------------
日 時:1月10日13時から18時まで
    1月11日10時から終局(およそ18時まで)まで

会 場:掛川市立第一小学校 体育館(掛川市掛川1108番地の1)

解説者;森内俊之九段、神谷広志八段

定 員:各日100人(先着順、事前申し込み不要、直接会場へお越しください)

入場料:10日=1,000円、11日=1,500円、高校生以下は無料

問合先:掛川市文化・スポーツ振興課 電話 0537-21-1126
    Eメール culture@city.kakegawa.shizuoka.jp

183---------------------------------------------

【1月8日 緊急事態宣言再発令を受けて|日本将棋連盟】
https://www.shogi.or.jp/news/2021/01/18.html