2023年1月
第3局1日目
動画配信のお知らせ
対局の模様は、囲碁将棋チャンネルのYouTubeサービス「囲碁将棋プラス」、並びにABEMA の「ABEMA PPV ONLINE LIVE」で動画配信されます。
明日の1日目は、解説が中村太地七段、聞き手が内田晶さんです。
【囲碁将棋プラス - YouTube】
https://www.youtube.com/@igoshogiplus
8時40分配信開始。視聴にはチャンネルのメンバー登録(有料)が必要です。
【ABEMA】
https://abema-ppv-onlinelive.abema.tv/posts/40640919
8時配信開始。通し券(有料)の購入で1日目、2日目ともに視聴できます。
以上で本日の更新は終了です。対局は明日の9時開始ですので、お楽しみに。
前夜祭(6)
両対局者が退場したあと、立会人の島九段、副立会人の高見七段、記録係の福田三段が登壇し、対局の見どころについて語りました。
■立会人・島朗九段
「第1局、第2局はお互いにほとんどミスがない、予想以上の熱戦だったと思います。AI予想なども色あせて見えるほどでした。第1局は羽生さんが作戦に少し趣向を凝らしました。本局の大熱戦を静かに見守りたいというのが正直なところです。私はこれまでの2局とは違った戦型になるような気がします」
■副立会人・高見泰地七段
「第1局は藤井さんの▲6五歩からの手順に強さが光った一局で、第2局は羽生九段が積極的に攻めていって▲8二金が効果的になり、王手が長手数続くなかを正解を続けて逃げきったという将棋でした。ここまで互角の内容だったなと思います。 第1局の戦型は羽生九段が後手で一手損角換わりでした。これまでの対局(藤井羽生戦で後手羽生)を見ると、6局すべてがほぼ違う作戦です。いちばん多いのは横歩取りですが、短手数になりがちなので、一手一手が長考の応酬になると思います」
■記録係・福田晴紀三段
「藤井王将の記録は10局ほど取らせていただいていますが、勝負に対する気迫の違いを見せつけられて、自分にもよい刺激になっています。見どころは終盤ではないでしょうか。第2局も最後に詰むや詰まざるやが続いて緊張感がある局面が延々と続いたので、今回も最後にそういう戦いになると思っています。横歩取りは羽生九段の主力なんですけど、持ち時間は8時間なのでやりづらいのかなと。今回は藤井王将の研究を受けて立つ、角換わりを予想します」
(書き起こし:紋蛇/写真:夏芽)
前夜祭(5)
■羽生善治九段の決意表明
「前夜祭をこのように盛大に開催していただきまして、誠にありがとうございます。ここ数日は天気が崩れ気味で移動はどうなるのかなと少し心配していたんですけど、この地にくることができてとてもうれしく思っています。新幹線のなかで雪景色を見ながら、金沢にいくんだなと感じていました。王将戦で金沢対局は今回が初めてのようですが、ほかの棋戦でも対局は行われていますし、将棋は盛んな場所なのかなと感じています。歴史や伝統、文化を大事にしてくださっている街かと思っています。長きにわたって続いている王将戦の対局を開催していただけることにとても光栄に思います。1月からシリーズが始まって、明日から3局目です。移動があって、対局があって、帰って、また次があってと、あっという間に時間が流れていく感じです。でもそのように感じられるのは、充実した時間を過ごせているのかなと思っています。この対局の開催にあたりましては、多くの皆様にご尽力いただいております。皆様のご期待に添えるような、中身のある将棋を指せるように一生懸命やっていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします」
■藤井聡太王将の決意表明
「前夜祭にお足元の悪いなか、多くの方にお越しいただきましてありがとうございます。本局の開催にご尽力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。金沢は子どものころに家族旅行できたことがありまして、今回はそれ以来となります。ゆっくり観光するのは難しいんですが、この対局にあたりまして金沢の伝統や食材を生かした料理を色々とご用意いただいたということで、楽しみにしております。明日から第3局、1勝1敗で改めて五番勝負という形で迎えることになりました。第1局、第2局の経験を生かして、よりよい内容できるように一生懸命指したいと思っています。よろしくお願いいたします」
(書き起こし:紋蛇/写真:夏芽)
前夜祭(4)
前夜祭(3)
■歓迎あいさつ 村山卓・金沢市長
「金沢の地を選んでくださったことに感謝申し上げます。否が応でも盛り上がる対局になると思います。香林坊ロータリーの『勝負めし』では、応募者数が1万を超えたと聞いております」
【王将戦勝負めし】https://kachimeshi-kanazawa.com/
■主催者あいさつ 澤圭一郎・毎日新聞事業本部統括
「将棋ファンのみならず、全国の皆さんが注目する戦い。社会現象といってもいいでしょう。おふたりの最高峰の対局を楽しみにしております」
■主催者あいさつ 山科武司・スポーツニッポン新聞社取締役
「歴史を紐解きますと、王将戦は現存するタイトル戦のなかで2番目に古いタイトル戦です。金沢対局は初めてですが、石川県ですと第19期に山中温泉で対局が開催されました。二上達也八段、羽生九段の師匠が大山康晴王将に挑戦した一局で、当時の記事を拝見すると激しい将棋だったようです」
■主催者あいさつ 森下卓・日本将棋連盟常務理事
「私が初めて金沢にきたのは昭和63年、当時は森下五段でした。一緒に来たのが羽生善治五段で、とある対局のトーナメント決勝です。当時、地元の皆様に歓迎を受けてありがたいと思ったことを覚えています」
■特別協賛社あいさつ 鈴木基久・ALSOK常務執行役員
「ALSOKは創業以来、ありがとうの心と武士の精神、これを経営の基本精神としております。それが将棋の世界に通じるものがあるのではないかということで、王将戦を応援しております。第1、2局を木村一基九段に解説していただいて、近くYouTubeにアップする予定です。そちらもご視聴いただければ幸いです」
(書き起こし:紋蛇/写真:夏芽)