■羽生善治九段の決意表明
「前夜祭をこのように盛大に開催していただきまして、誠にありがとうございます。ここ数日は天気が崩れ気味で移動はどうなるのかなと少し心配していたんですけど、この地にくることができてとてもうれしく思っています。新幹線のなかで雪景色を見ながら、金沢にいくんだなと感じていました。王将戦で金沢対局は今回が初めてのようですが、ほかの棋戦でも対局は行われていますし、将棋は盛んな場所なのかなと感じています。歴史や伝統、文化を大事にしてくださっている街かと思っています。長きにわたって続いている王将戦の対局を開催していただけることにとても光栄に思います。1月からシリーズが始まって、明日から3局目です。移動があって、対局があって、帰って、また次があってと、あっという間に時間が流れていく感じです。でもそのように感じられるのは、充実した時間を過ごせているのかなと思っています。この対局の開催にあたりましては、多くの皆様にご尽力いただいております。皆様のご期待に添えるような、中身のある将棋を指せるように一生懸命やっていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします」
■藤井聡太王将の決意表明
「前夜祭にお足元の悪いなか、多くの方にお越しいただきましてありがとうございます。本局の開催にご尽力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。金沢は子どものころに家族旅行できたことがありまして、今回はそれ以来となります。ゆっくり観光するのは難しいんですが、この対局にあたりまして金沢の伝統や食材を生かした料理を色々とご用意いただいたということで、楽しみにしております。明日から第3局、1勝1敗で改めて五番勝負という形で迎えることになりました。第1局、第2局の経験を生かして、よりよい内容できるように一生懸命指したいと思っています。よろしくお願いいたします」
(書き起こし:紋蛇/写真:夏芽)