2日目昼食休憩から対局再開(2) 13時30分に対局が再開されました。藤井竜王は渡辺王将が部屋に戻る前に、△4三同金右を着手しました。渡辺王将は13時31分頃に対局室に入室しています。(対局室に続く廊下)(13時24分頃、対局室に向かう藤井竜王)(谷川九段も対局再開を見届ける) (対局再開の一着)(着手後、棋譜用紙を受け取って、これまでの進行を確認した)
2日目昼食休憩から対局再開(1) (2日目昼食休憩の局面)(渡辺玉はまったく動いていない。本局の使用駒は児玉龍兒師作)(対する藤井玉には王手がかかっている。錦旗書)(記録係の席からは広く美しい庭が望める)
2日目昼食休憩 12時30分、上図で藤井竜王が37分考えて昼食休憩に入りました。▲渡辺4時間42分、△藤井6時間19分。昼食は渡辺王将がカツ煮定食(みそ汁と水菓子抜き)、藤井竜王は牛すじカレーと串カツ。対局再開は13時30分です。(昨日、藤井竜王が注文したものを、今度は渡辺王将が) (コトコト煮込んだ牛すじと秘伝のカレーに、大阪名物の串カツを添えてある)(左奥は大阪名物の紅生姜)
山水館(3) 山水館の横を、清流・芥川が流れます。川遊びもできるようですが、この時期では少し寒いです。(芥川から望む山水館) (川の流れは穏やかな場所だけではない)(テラスでくつろぎながら自然を楽しめる)
リードを広げられるか 藤井竜王は取れる香を取らず、△3六歩と小技を利かせました。大長考で放った△8八歩(52手目)と同じく、歩の手筋を駆使して先手の陣形を乱します。▲3六同銀の一例として、(1)△9九飛成▲8九金△9六竜(変化図)と進んだとき、次の△6六竜が4六の銀取りになる効果があります。 ほかに、(2)△7六歩の桂取りも有力で後手に楽しみの多い局面といえそうです。(王将位奪取に向け、攻め込む藤井竜王)
2日目午前のおやつ 10時30分、午前のおやつが運ばれました。渡辺王将はホットコーヒーとゴロゴロあまおういちごのタルト、藤井竜王はオレンジジュースとはにたん最中です。(濃厚なカスタードクリームといちごがマリアージュ。タルト生地には、ベリーとカシスのジャムを使用している)(藤井竜王の注文)(丁寧に炊き上げたあんこを用い、瑞々しさを保つため高槻名産の糸寒天を使用。食感はサクサク) (はにたんは高槻市のマスコットキャラクター。今城塚古墳出身で高槻市役所営業課での見習い期間を経て、「たかつきPR係長」に就任した苦労人)
形勢に差をつける王手 △7九飛の王手に対して、▲6九角と合駒をした局面です。代えて駒を節約する▲4八玉は△5五銀(変化図)というただ捨てを気にしたのかもしれません。▲同銀は△3七銀成▲同玉△4九飛成(変化A図)で、後手の攻めが成功形。以下、▲4三歩成も△同金右で飛車の横利きが通り、先手は手出しが難しくなります。本譜▲6九角を見た谷川九段は「これがいちばん粘れると見たのでしょう。しかし、角を手放すと攻め味がなくなるのが気になるところです」との見解を示しました。(検討する谷川九段)
主催紙新聞 主催紙新聞では、本局を大きく取り上げています。毎日新聞の将棋欄は第80期順位戦A級▲斎藤慎太郎八段-△羽生善治九段戦で、椎名龍一さんによる観戦記が掲載されています。(スポーツニッポン新聞社は裏一面で取り上げた)