2014年3月

2014年3月11日 (火)

18時30分、地元の関係者を招いての夕食会が行われた。

Img_5213

Img_5279

Img_5241

Img_5247

■渡辺明王将
「この辺りに来るのは初めてです。空港から車で来たんですけれども、本当に将棋を指すにはいいところだなと、景色を見ながらこちらに向かってきました。さんべ荘は温泉が素晴らしいとうかがっておりますし、大田市は海の幸、山の幸が大変おいしいということですので、心身をリラックスさせて、明日の対局に全力を出せるようにがんばりたいと思います。この王将戦も第6局と最終盤ですが、ここからは一局の比重が大変重くなりますので、緊張も高まってきました。精一杯がんばりたいと思いますので、よろしくお願いいたします」

Img_5255

■羽生善治三冠
「私自身、この場所で対局をするのは今回で3回目になります。以前来たときはかなり雪が積もっていまして、昨日はかなり降ったと聞きましたが、今回はほとんど残っていません。少し考えてみたら前回来たときは2月で、今回は3月中旬なので、王将戦も1月から3月の間行われるわけですけども、大詰めという時期に対局するんだなあと実感しました。こうして地元の皆さま方に熱烈に歓迎していただき、いつも快適に対局をさせていただきまして、うれしく思っております。状況としてはカド番というわけで大変なわけですけども、自分なりに力いっぱい指して皆さま方に面白いと思ってもらえるような将棋が指せるようにがんばりたいと思います」

Img_5265

Img_5281

Img_5283

検分終了後、立会人の鈴木八段が「駒を見てみましょうか」と駒箱を手に取る。その様子を見つめるのは記録係の梶浦三段。鈴木門下で、立会人と記録係が師弟という例は珍しい。「いい駒だ」と鈴木八段が手触りを確かめている駒は、掬水師作・錦旗書の盛上駒。

Img_5202

Img_5204

Img_5207

Img_5208

両対局者は石見(いわみ)神楽の衣装を着て記念撮影。衣装は30キロの重さがあるとのことだ。そして大田市マスコットキャラクターの「らとちゃん」とも記念に一枚。らとちゃんのモチーフは螺灯(らとう)という、サザエの殻を利用した明かり。

Img_5134

Img_5141

Img_5144

Img_5147

Img_5150

Img_5153

Img_5159

外は薄曇り。風は強く、ごうごうとバスの窓を揺らす。1時間15分ほどをかけ、17時ごろに対局場のさんべ荘に到着した。さんべ荘は以前にも2度王将戦の番勝負に使われている(下記対局者の段位・肩書きは当時のもの)。

・2004年2月25・26日 第4局 森内俊之竜王○-●羽生善治王将
・2008年2月19・20日 第4局 羽生善治王将○-●久保利明八段

Img_5115

Img_5119

Img_5127

渡辺明王将に羽生善治三冠が挑む第63期王将戦七番勝負は、第5局まで渡辺王将が3勝2敗とし初防衛にあと一勝と迫っている。渡辺王将が防衛を達成するか、羽生三冠がフルセットに持ち込むか。第6局は3月12・13日(水・木)、島根県大田市「さんべ荘」で行われる。
本局の立会人は鈴木大介八段、副立会人は近藤正和六段、記録係は梶浦宏孝三段(18歳、鈴木大介八段門下)。ニコニコ生放送では1日目に阿久津主税八段と山口恵梨子女流初段が、2日目に森内俊之竜王・名人と室谷由紀女流初段が解説を行う。
インターネット中継は棋譜・コメント入力を牛蒡記者が、ブログを文が担当する。
2014年3月 3日 (月)

【スポニチ】渡辺王将 初防衛王手!駒損でも「切れない攻め」羽生の粘りかわす

【スポニチ】初防衛王手から一夜…渡辺王将 露天風呂でゆったり

D243 (感想戦後に勝利者写真が撮影された)

D222 (陣屋の饅頭で王手。渡辺王将はこの饅頭をたいへん気に入ってた)

D019 (対局翌日は露天風呂で撮影)

D029 (早朝7時の寒さにも負けず、この笑顔)