2014年3月

2014年3月12日 (水)

大田市は島根県のほぼ中央に位置し、北に日本海、南に中国山地の山々を望む。世界遺産の石見銀山遺跡、国立公園三瓶山、温泉津(ゆのつ)温泉などが観光名所として知られる。
以下は観光パンフレットより。
--
島根のほぼ中央部には古くから銀鉱山が点在していました。なかでも大田市の石見銀山は一五二六年に発見されて以来約四〇〇年にわたって採掘されて来た日本随一の鉱山遺跡です。十六世紀から十七世紀前半にかけての最盛期には世界の銀の約三分の一を占めたといわれる日本銀の大半が石見銀山から産出されたといいます。
また、石見銀山遺跡とその周辺では鉱山開発に伴い適切な森林資源の管理も行われたことによって、今日でも豊かな自然環境が残されています。二〇〇七年七月「石見銀山遺跡とその文化的景観」として、鉱山遺跡としてはアジア初のユネスコの世界遺産に登録されました。

Img_5394

20140312b

後手の渡辺王将は積極的な作戦を選んだ。図は8筋の歩を交換して△8五飛と五段目に引いたところ。今期七番勝負第3局と同じ進行だ。第3局の結果は後手勝ち。ただしそのときとは先後が逆になっている。結果から見れば工夫を求められるのは先手だが、第3局を後手で勝った羽生三冠は「作戦的には問題があったと思う」と感想を残していた。鈴木八段は「後手が手を変えると思います」と話している。

Img_5392

(控室の鈴木八段=左、近藤六段)

20140312a

羽生三冠の▲7六歩に渡辺王将は△8四歩と応じ、矢倉に進んだ。相矢倉は第1局、第3局に続いて今シリーズでは3回目。第1局は持久戦、第3局は急戦に進んでいるが、本局はどうなるだろうか。

定刻の9時になり、立会人の鈴木八段が「定刻になりました。羽生挑戦者の先番でお願いします」と対局開始を告げた。羽生三冠は息を整えてから初手を着手。渡辺王将はじっと目を閉じ、しばらくの間身動きしない。やがて、盤上に手を伸ばす。わずか2分の時間が長く感じられた。

Img_5351

Img_5356

Img_5364001

Img_5372

王将戦七番勝負の持ち時間は各8時間。1日目は9時に対局が始まり、18時に封じ手となる。一日のスケジュールは下記の通り。

9:00 対局開始
10:30 午前のおやつ
12:30~13:30 昼食休憩
15:00 午後のおやつ
18:00 封じ手

Img_5290