第62期王将戦七番勝負第4局、▲渡辺明竜王-△佐藤康光王将戦は2月19・20日(火・水)、栃木県大田原市「ホテル花月」にて行われる。佐藤王将が2勝2敗のタイに持ち込むか、渡辺竜王が3勝目を挙げて王手を掛けるか。
第4局の立会人は木村一基八段、副立会人は阿久津主税七段、記録係は竹下貴重初段(19歳・中尾敏之五段門下)が務める。
本局の中継は棋譜・コメント入力を牛蒡、ブログは吟が担当します。どうぞよろしくお願い致します。
2013年2月
少しずつ前へ進む
対局翌日に、大船渡市内や隣接する陸前高田市の写真を撮りました。いくつか取り上げます。震災の爪跡は深く、道のりが相当に長いことを感じましたが、復興へ向けて少しずつ進んでいることも感じました。
(大船渡プラザホテル前の通りは大船渡駅前であり、メインストリートだった)
(大船渡駅は現在、BRTのバス停に作り替えられている。ショベルカーのあるところが以前のホームだった)
(水飲み場は津波の被害から耐えた)
(大船渡プラザホテル周辺。左側にホテルが見える。右奥に緑のフローティングドックは大船渡湾に接している。下側に映る国道45号線とは600メートル近く離れている)
(上の写真からほど近いガソリンスタンド)
こちらは陸前高田市の様子です。
(陸前高田市も震災で大きな被害を受けた。以前の市街地)
(市役所の解体。付近はがれきが多く残っていた)
(道のりはあまりにも長い。でも、少しずつ着実に前に進むべく、力を尽くしている)
第4局は2月19・20日に栃木県大田原市で対局
大盤解説会場へ 2
(二人で大盤を動かしての感想戦)
佐藤
「本譜は怖いんですけど。(第1図で)先に▲8五歩は△同飛で悪いです」
渡辺「いや、△9四飛のつもりでした(笑)」
佐藤「えっ、そうなんですか?」
渡辺「基本的に玉が突っ込んで来ないと思っていました」
佐藤「▲8五歩△同飛▲8六歩△9五飛に▲8七玉(途中図)と上がって、△9八歩成は▲同香△同香成▲9六歩で受け切れると思ったのですが、▲8七玉に△9八角(参考図)と打ち込む手を気にしたんです。すごい手なんですが、ないですか? さすがに。でも、後手の飛車を追えないので結構大変なんですよね。本譜の▲8七玉はこの変化を消した意味があります」
大胆にして繊細な読みが佐藤王将の特徴といえるでしょう。
大盤解説会場へ 1
終局直後の渡辺竜王
終局直後の佐藤王将
佐藤王将が1勝返す
佐藤康光王将に渡辺明竜王が挑戦する第62期王将戦七番勝負第3局は17時7分、95手で佐藤王将の勝ちとなりました。消費時間は▲佐藤7時間25分、△渡辺6時間48分。この結果、七番勝負は佐藤王将の1勝2敗に。第4局は2月19・20日(火・水)、栃木県大田原市「ホテル花月」にて行われます。