第60期王位戦七番勝負第3局
1日目対局当日の朝
動画中継情報
本局は各種動画サイトで中継が行われます。
【ニコニコ生放送1日目】
開場:8時30分、開演:9時
対局開始から封じ手まで
解説者:斎藤明日斗四段
聞き手:貞升南女流初段
https://live.nicovideo.jp/gate/lv320556014
【プレミアム限定 評価値放送 1日目】
https://live.nicovideo.jp/gate/lv320779939
【ニコニコ生放送2日目】
開場:8時30分、開演:9時
解説者:及川拓馬六段
聞き手:飯野愛女流初段
https://live.nicovideo.jp/gate/lv320556053
【プレミアム限定 評価値放送 2日目】
https://live.nicovideo.jp/gate/lv320780257
【AbemaTV】
1日目放映時間:8時30分~18時50分
解説:八代弥七段、伊藤真吾五段
聞き手:山口恵梨子女流二段、谷口由紀女流二段
https://abema.tv/channels/shogi/slots/9vgaMU7FkdtEMD
2日目放映時間:8時30分~22時
解説:田村康介七段、門倉啓太五段
聞き手:千葉涼子女流四段、貞升南女流初段
https://abema.tv/channels/shogi/slots/AD9tajB8TZqdif
以上で本日のブログの更新は終了となります。
対局は明日8日(木)、9時からです。
お楽しみに!
前夜祭(5)
両対局者が退場したあと、関係者による対局の見どころや戦型予想が行われました。
(司会進行を務めるのは中村桃子女流初段)
(脇謙二八段)
(立会人を務める深浦康市九段)
(副立会人と大盤解説会解説を務める豊川孝弘七段)
中村 見どころはどこだと思われますか?
脇 やっぱり木村さんが逆襲の1勝をどこで上げるか。ここですよね。明日勝てば流れが変わってくるかもしれない。第2局は1日目の時点で木村さんが圧勝するんじゃないかと思いましたけど、2日目から思わぬほころびが次々と出て豊島さんが勝たれました。
深浦 ここまで豊島王位が2連勝と充実していますよね。木村さんとは王位戦七番勝負を戦った仲でもあります。七番勝負は第7局までいくのがみんなが望んでいることでもあるので、ここでひとつ勝ってほしいというのはあります。本局の木村さんは後手番ですけど、どうでしょう豊川さん。
豊川 豊島-木村戦って2013年から対戦が始まってこれまで10局指していて、王位戦七番勝負が始まるまでは4勝ずつなんですよ。かたや名人も獲って、王位で、29歳の若さです。その相手に、それだけ木村さんは節制して戦っているんですね。顔では笑っていますけど負けられない。相当気合が入っていて、明日から目が離せないですよ。間違いなく熱戦になります。
中村 戦型予想はいかがでしょう?
脇 木村さんが後手番なので、私は横歩取りになるのではと思っています。ほかにはありませんかね?
深浦 戦型予想についてすごい考えてきたんですよ。私が豊島さんと当たるつもりで。3連敗するのはまずいじゃないですか。脇先生がいうように横歩取りか、一手損角換わりを予想に挙げます。豊島さんの勝率が高い角換わりはおそらく避けると思います。
豊川 調べたら、両者は10局対戦して6局が横歩取りなんですね。なので横歩取りか、もしくは斬新な2手目△7四歩とか……でも木村さんはそういうことやらないですから。うーん。
中村 両者の強さはどのあたりだと思いますか?
深浦 豊島さんはやっぱりブレないんですよね。AIを研究に取り入れていますけど、追い込まれると人間らしい勝負手を放ってきます。そのギャップというか、元の強さがかなり充実していると思うので。それが100パーセント出ると、おそらくどの棋士も勝てないです。なので木村さんとしては得意な受けのパターンに持ち込みたいところですよね。
中村 第3局は豊島王位が勝てばリーチが掛かる大きな一局ですし、「千駄ヶ谷の受け師」とも呼ばれる木村九段も負けられない戦いで、その粘り強さが見られるかなと思います。明後日は大盤解説会を行いますので、そちらにも足を運んでいただけたらと思います。
(書き起こし=虹記者、撮影=武蔵)
前夜祭(4)
両対局者の決意表明です。
(豊島将之王位)
「福岡は非常に将棋が盛んなところという印象がありまして、自分もタイトル戦や仕事で何度も来させていただいております。木村九段とは王位戦七番勝負だけではなく、竜王戦挑戦者決定三番勝負でも戦うこととなりまして、合わせて十番勝負という形になりました。これまでに短期間で同じ棋士と指すことは多かったですけれども、それでも木村九段のように受けを主体とする棋風の方とこれほど多く対戦するというのは初めての経験で、自分にとっての成長できる機会になるのではないかなと感じています。明日からの対局も自分なりに精一杯やっていきたいと思っています」
(木村一基九段)
「王位戦七番勝負も3局目になりますけれども、前の2局というのは反省点の多いものでありました。将棋指しというのは常に、振り返りつつも前を向いていかなければなりません。反省点を踏まえつつ、明日は皆さまに楽しんでいただけるような内容にしたいと思っております。明後日から行われる大盤解説会ではダジャレの連発になると思います。そちらのほうも楽しみにしていただけたらと思います。豊島王位とは2局戦いまして、相変わらず充実しているなという印象があります。女房の顔を見るのが1日1時間もないんですけど、豊島さんの顔を見るのは……(会場笑)まぁ飽きるぐらいですよね。私は連敗している身ですので、豊島さんの顔をたくさん見られるように頑張りたいと思います」
(花束贈呈は、福岡将棋会館こども将棋教室に通う濵田彩里さんと河村芽衣さんが行った)