両対局者の決意表明です。
(豊島将之王位)
「福岡は非常に将棋が盛んなところという印象がありまして、自分もタイトル戦や仕事で何度も来させていただいております。木村九段とは王位戦七番勝負だけではなく、竜王戦挑戦者決定三番勝負でも戦うこととなりまして、合わせて十番勝負という形になりました。これまでに短期間で同じ棋士と指すことは多かったですけれども、それでも木村九段のように受けを主体とする棋風の方とこれほど多く対戦するというのは初めての経験で、自分にとっての成長できる機会になるのではないかなと感じています。明日からの対局も自分なりに精一杯やっていきたいと思っています」
(木村一基九段)
「王位戦七番勝負も3局目になりますけれども、前の2局というのは反省点の多いものでありました。将棋指しというのは常に、振り返りつつも前を向いていかなければなりません。反省点を踏まえつつ、明日は皆さまに楽しんでいただけるような内容にしたいと思っております。明後日から行われる大盤解説会ではダジャレの連発になると思います。そちらのほうも楽しみにしていただけたらと思います。豊島王位とは2局戦いまして、相変わらず充実しているなという印象があります。女房の顔を見るのが1日1時間もないんですけど、豊島さんの顔を見るのは……(会場笑)まぁ飽きるぐらいですよね。私は連敗している身ですので、豊島さんの顔をたくさん見られるように頑張りたいと思います」
(花束贈呈は、福岡将棋会館こども将棋教室に通う濵田彩里さんと河村芽衣さんが行った)