第53期王位挑戦者決定戦 
2012年5月30日 (水)
感想戦
終局直後
【藤井猛九段インタビュー】
――この1局を振り返って
「途中はだいぶ苦しいかなと思って、なんとか粘る順ばっかり探していて……そういう将棋でした」
――終盤はいかがですか
「終盤は途中で難しくなって。食いついたあたりでは逆転しているような気がしたんですけど、その後ちょっとまた最後難しくなって。1分将棋だからよくわからなかったですね。(1分将棋では)反省してもキリがないので」
――勝ちを意識したのは
「いやもう本当に最後で、(自玉に)詰みがない形になったところで」
――王位戦七番勝負初出場ですが、抱負を聞かせてください
「そうですね、もうちょっと力を付けて頑張りたいと思います」
――羽生王位の印象は
「羽生さんとは大分指していますが、最近はほとんどまったく勝っていませんから。強敵……としか言えないですね」
【渡辺明竜王インタビュー】
――この1局を振り返って
「中盤はちょっと良くなったかなと思ったのですが、その後指し方がおかしくなって。食いつかれてからは少し足りないですかね」
――最終盤はいかがですか
「まあ、チャンスがあれば、という感じでしたが。しかし結局逆転には至っていなかった感じがしますね」
(八雲)
竜王に競り勝ち、藤井が挑戦者に
第53期挑戦者決定戦▲渡辺明竜王-△藤井猛九段戦は、166手まで藤井九段の勝ちとなりました。終局は20時52分。消費時間は双方3時間59分。勝った藤井は羽生善治王位への挑戦権を獲得しました。
20時40分頃の控え室
どうなっている?
控え室では再び形勢不明の声があがりはじめました。
この展開は後手玉も無傷では済まず、詰むや詰まざるやの勝負になる可能性があるようです。
(八雲)