*お~いお茶杯第65期王位挑戦者決定戦 Feed

2024年5月30日 (木)

第1局 7月6・7日(土・日)愛知県名古屋市「徳川園」

第2局 7月17・18日(水・木)北海道函館市「湯元 啄木亭」

第3局 7月30・31日(火・水)徳島県徳島市「渭水苑」

第4局 8月19・20日(月・火)佐賀県唐津市「洋々閣」

第5局 8月27・28日(火・水)兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」

第6局 9月10・11日(火・水)静岡県牧之原市「平田寺」

第7局 9月24・25日(火・水)神奈川県秦野市「元湯 陣屋」

感想戦終了後、挑戦を決めた渡辺九段にインタビューが行われました。

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――改めて王位戦初挑戦の気持ちを。
渡辺 挑戦者決定戦で2回負けていて、タイトル戦に出ている時期に出られなかったので、そういう意味では縁がなかったかなと思っていた部分もありました。キャリアの中で心残りではあったので、今回はチャンスをものにしたいという気持ちは強かったですね。
――今期のリーグ戦は4勝1敗での優勝でした。リーグ戦を振り返って。
渡辺 最後、5月に入ってからは連戦だったんですが、状況的に厳しいかなと思っていました。プレーオフもなく挑戦者決定戦までいけたのはツキもあったかなと思います。
――斎藤八段との挑戦者決定戦を振り返って。
渡辺 序盤の分かれとしては作戦勝ちになりそうかなと思っていたんですが、進んでいくうちにそのへんがあやふやになってきてしまって。時間を使った割によくなってないな、というところはありました。あとはいきなり終盤になるので、それでどうかという感じで。その中でいい手が指せるかどうかの勝負になるかと思っていました。
――七番勝負に向けての意気込みを。
渡辺 王位戦は1回も出ていないので、今まで行っていない会場も多く、初めてお会いするファンの方もいらっしゃると思います。それも含めて今回出場することができたのはよかったと思います。あとは内容が伴う将棋が指せるように頑張っていきたいと思います。

――名人失冠から1年ぶりのタイトル戦になる。この1年を振り返って。
渡辺 自分でもそんなに早く戻れるとは思っていなかったので、うれしい誤算でした。
――40歳になって戦い方など変えたところはあるか。
渡辺 特別ないんですけど……。タイトルを持っていたときと比べて状態をどれくらい戻せるかは、挑戦しただけではなんともいえないところがあるので、七番勝負でどれくらい戦えるかで、自分でも見極められるのかなと。
――七番勝負の会場で興味のある場所は。
渡辺 王位戦は徳島県の開催のイメージ。自分はまだ1回もタイトル戦で行ったことのない県なので、楽しみにしています。

――失冠して初めてのタイトル戦が初挑戦の王位戦。新鮮な気持ちで臨めるか。
渡辺 タイトル戦ごとに若干色も違うので、新鮮に感じるところもあると思います。
――タイトル戦に戻れたことは、どういったことが要因か。
渡辺 タイトルを取られてからはなかなか成績も上がらなかったですし、タイトル戦に戻るのは難しいかなと思っていたんですけど、そこでモチベーションを切らさずに日々取り組むことができたので、こういう結果につながったのかなと思います。
――真夏のタイトル戦になる。着物は新調されるか。
渡辺 そうかもしれないです(笑)。少しは買い足すことになるかと思います。

――藤井王位に借りを返すためにやってきたことはあるか。
渡辺 藤井さんとはこの1年、公式戦で当たってないので、正直対策を練る機会があまりなかった。どちらかというとほかの人にどう勝つかをメインに考えていたので、これから考えないといけないことです。それは全然違うことなので、これから考えたいなと。

――王位戦でこれまで挑戦がなかったことについて、何か思い当たることは。
渡辺 挑戦者決定戦には2回出られていたので、単純にそこの勝負強さがなかったというか。それに尽きるかなと思いますね。
――季節の相性はあるか。
渡辺 リーグ戦は冬から春にかけて戦いますけど、特段その季節が悪いということはないので。リーグ戦自体に入っている回数は多かったので、単純に星をまとめる力がなかったのと、挑戦者決定戦に2回出ているので、そこで勝ちきれなかったところですかね。

――1年ぶりのタイトル戦。タイトルへの思いに変化はあるか。
渡辺 タイトル戦に出たいとは常々思っていたんですが、当たり前に出ていた時期に比べると出るのも大変になったし、それ以前に自分の将棋の状態もよくなかったので、それをどうにかしないといけないなと、そういう考えをメインでやっていました。あまりすぐに結果が出るとは思ってなかったので、そこはよかったかなと思います。

――自分の調子についてはどう感じるか。
渡辺 3月と4月は成績的にあまりよくなく、自分としては取り組み自体は普通にやっていたので、結果が悪かったのは残念なところもありました。そこを変えずに続けることができたので、こういう結果に結びついたのかなと思います。モチベーションを下げずに普段の取り組みから同じようにやる、ということを心がけてはいました。3月、4月と結果がよくなかったので「なんでかな」というところはあったんですけど、5月にこうして巻き返すことができたので、ちょっとホッとしています。
――藤井王位とどう戦っていくか。
渡辺 1年前まではタイトル戦でまとまった期間で戦っていたので、改めてどうとかはないんですけど。そんなにすごく新味が出せるかというと、自分は1年前と指している将棋も変わっていないですし。どこまで自分が精度を上げて指せるかに尽きると思うので、準備の段階から意識してやっていかなくてはいけないですね。

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■渡辺明九段
――本局を振り返って。
渡辺 序盤が長い将棋になったので……。手将棋模様なので一手一手が難しかったですね。
――飛車を切って攻め続ける展開になりましたが、そのあたりは。
渡辺 そうですね、▲2七銀(51手目)と上がってから切っていくのは不本意ではあったんですけど、代案がわからなかったので。それでいってみてどうなるかという感じで。
――王位戦は初挑戦となります。
渡辺 王位戦は1回も出られていない棋戦で心残りはあったので、今回出場することができるのはうれしいですね。
――藤井王位に挑むことについて。
渡辺 タイトル戦では何回もやってきていますけど、今まで結果が出せていないので、今までの借りを返せるようにやりたいとは思います。

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■斎藤慎太郎八段
――本局を振り返って。
斎藤 長い序盤で後手番としては勝負に持ち込めそうな展開かと期待していたんですけど、ちょっと決戦のあとの自玉の距離感が読めなかったのかなと。難しいと思ってたんですけど、終盤は互角の順が見つからなかったという感じでした。
――今期の王位戦はリーグ優勝でした。今期を振り返って。
斎藤 リーグ戦は4勝1敗になりましたので、自分なりに戦えたのかなとは思いますが、今日の将棋はなんとか難しい終盤に持ち込みたかったので、そこは悔いが残ります。

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斎藤八段の指した△5五桂(84手目)は、桂を渡しにくくして嫌みをつける実戦的手段。「桂先の銀」は▲5六銀ですが、△7六角と急所のラインに角を打たれて生きた心地がしません。渡辺九段は▲7六銀とかわしました。角を打たれない逃げ方でなるほどという一手。この銀を取りにくるなら、取らせている間に後手玉を寄せればいいという計算です。冷静な指し回しで渡辺九段がリードを広げています。