お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負第2局 Feed

2021年7月14日 (水)

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■藤井聡太王位
――相早繰り銀の序盤はどのような手応えだったでしょうか。
藤井 早繰り銀はあまり想定していなくて、少し任せるような感じでした。序盤でもしかしたら少し手の組み合わせがまずかったかもしれません。
――7筋を交換する形で4二玉型は珍しいと思ったのですが。
藤井 ▲5八金(33手目)にはすぐ△7五歩と合わせる手もあるかと思った。本譜は結果的に△4二玉(34手目)がマイナスの手になってしまったので、違う手を指すべきだったかもしれないです。
――封じ手になった▲6五歩(41手目)のあたりはどうだったでしょうか。
藤井 打った角が働く展開が難しくなってしまったので、失敗したかなと思っていました。
――封じ手は△6五同角(42手目)でした。控室では△7六歩も検討していましたが。
藤井 ▲5五角と打たれるラインを消して息長く指せればと思っていたんですけど、本譜シンプルに銀交換されて、まとめ方が難しくなってしまった気がしました。6五の角が中途半端な位置のまま戦いになってしまって、苦しいと思っていました。
――豊島竜王が▲6六銀(63手目)~▲5五銀(65手目)と強く攻めてきて、攻め合う形になりました。
藤井 △8八金(70手目)~△8七飛成(72手目)と成り込んで攻め合いの形にはなったんですが、駒が少ないので形勢は依然苦しいと思っていました。本譜△4四銀(82手目)と受けてそのあと△5一玉(86手目)と引いた形が、詰めろが続かなければそれで難しいところも出てきたのかな、とは思いました。
――逆転の手応えはどのあたりであったでしょうか。
藤井 △7七桂(90手目)と打ってこちらの玉が詰まない形なので、難しくなったなとは思いました。
――第3局に向けての意気込みをお願いします。
藤井 タイに戻すことができたので、気持ちを新たにして精いっぱい戦いたいと思います。

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■豊島将之竜王
――早繰り銀でいきました。相早繰り銀は想定されていましたか。
豊島 早繰り銀は予定でした。相早繰り銀はそれもあるかなと。
――封じ手の局面、1日目の手応えはどうだったでしょうか。
豊島 ちょっとよくわからなかった。▲6五歩(41手目)に対していろいろあるので。そんなに悪くはないかなと思ったんですけど……。
――▲6六銀(63手目)~▲5五銀(65手目)と力強い攻めに出られましたが、このあたり、形勢判断はどのように思っていましたか。
豊島 いろいろ選択肢があるので、何かひとつよくなる順があればと思ったんですけど、結局、明快な手がわからなくて。▲6六銀(63手目)に代えて▲7六同銀と取る手とか、あとは△8六歩(64手目)のとき▲同歩とか、▲5四銀(67手目)と角取らないで▲7九金と引くとか、いろいろ考えたんですけど、よくわからない、明快ではない気がしたので。わからなかったです。途中はけっこう模様がよかったと思うんですけど、具体的に手がわからなかった感じです。
――△3三同銀(76手目)のあたりはどうでしょうか。
豊島 ▲5九玉(77手目)に代えて▲7五角とかでいきたかったんですけど、打ったあとの詰む詰まないで誤算があったので。攻めていっていけるつもりだったのが、先のほうのことが正確に読めていなかったので。
――▲6九銀(81手目)と受けたところは見ていて大変なのかなと思いました。
豊島 予定変更になっているので、ちょっとまずそうな気がしていました。互角くらいで勝負する手もわからなかったので。難しいか悪いかどちらかですかね。
――これで1勝1敗になりました。第3局に向けての意気込みをお願いします。
豊島 気持ちを切り替えて、コンディションを整えてまた頑張りたいと思います。

20210714a_3お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負第2局は102手で藤井王位が制し、シリーズ成績を互いに1勝ずつのタイとしました。終局時刻は18時59分。消費時間は▲豊島7時間59分、△藤井7時間55分。第3局は、来週21日(水)、22日(木)に兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」で指されます。

18時過ぎ、対局開始時には8時間あった持ち時間も両者残り30分を切っています。正確な指し手が求められる終盤戦を時間切迫の中で切り抜けなければいけません。2日間戦ってきて最後に過酷な状況が待ち受けています。控室や大盤解説会の検討にも熱が入っています。

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豊島竜王が▲5五銀(65手目)と強く踏み込みました。角の応援があって厳しい攻めですが、△8七歩成と飛車先を破られるため、相当に怖い形です。広瀬八段は「豊島さんがいいと見て踏み込んでいます。藤井さんは仕方なく対応する感じですね」。継ぎ盤では△8七歩成▲5四銀△7八と▲同玉△7七金▲同桂△同歩成▲同玉△7六歩▲同玉△8八飛成(参考図)が調べられています。

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駒得で持ち駒の豊富な先手に手段が多い状況ですが、玉が不安定で1手のミスが致命傷になります。「当たりより外れが多いでしょうね。形勢がいいといっても、簡単にひっくり返ります」と広瀬八段。スリルに満ちた興味深い終盤戦になりそうです。

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14時、花月会館4階「大雪の間」で大盤解説会が始まりました。同時に旭川北洋ビルでパブリックビューイングも開かれています。どちらも事前応募制で、新規受付は締め切られました。どうしん電子版では、会員限定で解説会の模様を配信しています。

高見七段は「今日は大盤解説会にお越しいただきありがとうございます。非常に注目のカードですから、解説者としても副立会人としても楽しんでいただけるように頑張っていきたいと思います」、和田あき女流初段は「本日は大盤解説会にお越しいただきましてありがとうございます。注目の一局なので、皆さんと一緒に楽しく解説会ができたらと思います。よろしくお願いします」とあいさつしました。

【第62期王位戦第2局 オンライン解説会:北海道新聞 どうしん電子版(会員限定)】
https://www.hokkaido-np.co.jp/62oui/kaisetsukai

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