第58期王位戦七番勝負第2局
2017年7月26日 (水)
感想戦(1)
終局直後
―― ▲7七角から▲8六歩と仕掛けましたが。
菅井 そんなに自信はなかったですが、仕方がないかなという感じです。
―― そのあと駒組みが続いて、ジリジリする展開になりました。
菅井 ▲4八角では、おかしいかなと。ずっと難しいと思って指していました。
―― 終盤は。
菅井 △1六歩を手抜くしかないので、だいぶ怖い形かなと思ったのですが。
―― どのあたりで勝ちを意識しましたか。
菅井 ▲2五桂で、間違えなければと思いました。
―― ▲7七角から▲8六歩と仕掛けられましたが。
羽生 6二の銀が使いにくい形になってしまったので、あのあたりの細かいところで、何かあったのかもしれません。封じ手のあたりは、すでに悪いような気がました。その前に問題があったと思います。
―― △5三角から打開というか、動きにいくというか。
羽生 指す手がないので。ただ駒がソッポにいってしまって。ちょっとずつ悪いのかもしれません。
―― 終盤に入りましたが。
羽生 いろいろ考えたのですが、歩切れなので、どの変化もたたってしまう展開になってしまいました。
菅井七段が2連勝
羽生善治王位に菅井竜也七段が挑戦する第58期王位戦七番勝負第2局は、15時32分に103手で菅井七段の勝ちとなりました。消費時間は▲菅井4時間44分、△羽生7時間47分。菅井七段は2連勝です。第3局は8月8・9日に札幌市「京王プラザホテル札幌」で行われます。