第57期王位戦七番勝負第3局
2016年8月10日 (水)
感想戦(1)
両対局者 大盤解説会場に
終局直後
―― ▲4六角から攻める展開になりましたが、分かれはいかがでしたか。
羽生 よく分からなかったのですが、馬を作られる局面になって、自信がなくなったので。
―― そのあとにねじり合いになりました。
羽生 攻めが細いので、自信はずっとなかったです。
―― ▲7一角からはいかがですか。
羽生 まだ長い将棋になるのかなと思っていました。▲3一飛成と駒を取れる形になって、勝ちになったかなと。
―― 本局を振り返っていただけますか。
木村 角を打って攻めを呼び込んだ格好になって、受身になったのが、よくなかったですかね。▲8六歩と突かれて、少し苦しくしたかなと思いました。最後はやっているうちに、よく分からなくなって、チャンスがあるかなと思ったのですが、自滅に近い形になったので残念だったなと。
(両対局者は終局直後のコメントを語り、ファンの大盤解説会場に向かった)
羽生王位が2勝目
この局面で木村八段が投了しました。終局時刻は19時10分。消費時間は▲羽生王位7時間55分、△木村八段7時間59分。対戦成績は羽生王位の2勝1敗となりました。
第4局は8月22、23(月・火)の両日に福岡県飯塚市「麻生大浦荘」で行われます。