第58期王位戦七番勝負第1局 Feed

2017年7月 6日 (木)

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以上で第58期王位戦七番勝負第1局の中継を終了いたします。続く第2局は7月25日(火)、26日(水)に福岡県福岡市の「ホテル日航福岡」で行われます。どうぞお楽しみに。本日はご観戦ありがとうございました。

インタビューのあと、両対局者は1階の大盤解説会場に移動しました。

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(石田和九段から「▲8六歩(105手目)で▲8二銀成△同銀▲8八金ならどうだったか」と問われると)

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(まだ大変な将棋だったか、菅井七段が大盤を見ながら眉間にシワを寄せた)

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(終局直後の様子)

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◆勝った菅井竜也七段へのインタビュー

── 駒組みの長い展開でしたが。
菅井 1歩損しているので、少し苦しいかなと思っていました。

── その後の6筋から8筋の折衝はいかがでしたか。
菅井 あまり自信がなかったです。

── 終盤はいかがでしたか。
菅井 少し指せる局面から、△8六歩(102手目)と打ってちょっとおかしくしたかなと。

── どの辺りで勝ちを意識しましたか?
菅井 △5二飛(128手目)ですかね。

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◆敗れた羽生善治王位へのインタビュー

── 駒組みの長い展開でしたが。
羽生 ちょっとまとめ方が難しかったですね。穴熊に囲ったあとに、やる手が分からない将棋になってしまいました。

── ▲6六角(29手目)と打って1歩得する展開でしたが。
羽生 どういうことになるか判断がつきかねたのですが、△8四歩(26手目)と突かれたので、そういう手もあるのかなと

── その後の6筋から8筋で駒がぶつかる展開でしたが。
羽生 こちらの方が駒がばらばらなので、歩得でもまとめづらい将棋になってしまいました。

── 終盤戦はどうでしたか。
羽生 ちょっと足らないと思います。

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七番勝負第1局は144手で菅井七段の勝ちとなりました。終局時刻は18時10分。消費時間は▲羽生7時間59分、△菅井6時間45分。対戦成績は菅井七段の1勝0敗となりました。第2局は7月25日(火)から26日(水)にかけて、福岡県福岡市の「ホテル日航福岡」で行われます。

△6四同角以下、▲6五銀△7七歩▲6四銀△7八歩成▲5五銀打△7六歩▲7三角と進みました。図の▲7三角は「終盤は駒の損得より速度」の格言にならった強手。ここで△7七金打なら▲同金上が次の▲8二角成△同玉▲7三金以下の詰みを見た詰めろになります。

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(明日は七夕。ホテルの1階には短冊がたくさんついた笹が置いてあった)

時刻は17時30分を回り、120手目△6四同角まで進みました。図の△6四同角に代えて△6四同飛は▲5五銀と出られて2八の角が働いてきます。ここで▲6五銀の飛車角両取りが見えますが、それは後手にとって大きな痛手ではとのこと。両者の残り時間は▲羽生王位15分、△菅井七段1時間24分です。

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