第55期王位戦七番勝負第4局
感想戦
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終局直後
(2勝目をあげた羽生善治王位。今期初めてリードした)
【局後のインタビュー 羽生王位】
――△6四歩の新手から、わかれまではいかがでしたか
歩を突いてしまった以上は攻めるしかないと思いましたが、少し無理気味かなとは思っていました。ちょっと攻めが重いというか、軽いというか。難しいんですけど少し悪いと思っていました。
――その後は先手の攻めを受けることにもなりました
△6六桂からはすごく難しくなったんじゃないかと思ったのですが、こちらの玉も薄いので、あまり自信はなかったです。
――終盤戦で△5八飛から寄せにいったあたりは
ほかの手では自信がないので、これで寄せられたら仕方ないと思って指しました。
――勝ちを意識した局面はどこでしょうか
飛車を取ったあたりです。
(敗れた木村一基八段)
【局後のインタビュー 木村八段】
――相手の新手(△6四歩)に対応する将棋。わかれはどうでしたか
こんなものかと思って指していましたが、角を上がった手がよくなかったかもしれません。受け身になってしまって、先手の指し方としては、やや不本意でしたか。継ぎ歩をして意外に大変かと思っていたのですが、ずっと苦しいと思って指してはいました。最後の▲4三歩成はなかったですね。普通に(先手の)王様が入っていくようではダメだと思っていたのですが、もっとひねりがないといけなかったです。
羽生王位2勝目をあげる
羽生善治王位に木村一基八段が挑戦する第55期王位戦七番勝負第4局は19時11分、134手で羽生王位の勝ちとなりました。消費時間は▲木村7時間59分、△羽生7時間43分。
第5局は8月27・28日(水・木)に兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」で行われます。
寄らない後手玉
先手の持ち駒は歩と銀のみ。▲2六銀と打っても後手玉の上部脱出を防げません。「これははっきりしたと思います」と深浦九段。後手勝ちが濃厚です。
(牛蒡)