第26期女流王位戦五番勝負第1局

2015年4月22日 (水)

先手が攻め込む

駒の補充を果たした先手が、7筋から攻め込んでいます。

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上図以下、△7三歩▲7五歩△同銀▲7四歩と進み、先手の攻めが筋に入ってきたと言われています。

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控室ではさかのぼって80手目△1四飛のあたりがどうだったかと言われています。後に再び△1二飛と引くことになったからです。

(翔)

17時半頃の控室

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若松政和七段「▲7三歩成△同銀に▲8一角成△同玉▲7四歩△同銀▲7三桂の筋があるので、角の行き場を尋ねました。▲6五角と切ることになると思います。以下、△同歩▲1五歩△1二飛▲3四歩で、(▲3三歩成と桂を取れば)金銀桂と持ち駒が豊富になって先手も楽しみが多いです。残り時間も少なくなり、熱戦ですね」

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(夢乃井6階の廊下。突き当たりの扉が対局室)

(翔)

形勢 難解

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里見女流名人が△1四飛と浮いて3四を受けた手に対し、▲1六歩と働きかけました。

検討に出ていた△3七竜は▲6五角~▲5五角の筋があって、現在は指しづらいと言われています。

(翔)

手厚い金打ち

▲7四歩に△6五金と打った局面、控室では後手が指しやすくなったと言われています。

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若松七段は「里見さんの陣形に嫌味がありませんね。駒の損得はないですし」。

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数手進み、▲5四角の桂取りに対して△3三桂と逃がした局面です。後手は△3七竜~△7六桂、△5七歩などの狙いがあります。

(翔)

大きなオセロ

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(ロビーに置かれているのは大きなオセロ)

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(500円玉と比べると大きさがよくわかる)

(翔)

飛馬交換

△5七馬で飛車の行き場がなくなりました。次に△4七歩があるので、甲斐女流王位は▲6八銀と打って、催促しました。

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以下、△4八馬▲同金。

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後手は飛車を取りましたが、先手は離れていた金が使えるようになってきました。

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(検討する中倉宏美女流二段)

(翔)

15時過ぎの控室

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(検討する中倉宏美女流二段)

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(若松政和七段が検討を見ている)

(翔)

15時のおやつ

15時になり、おやつが出されました。午前に続いて、里見女流名人の注文はありませんでした。

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(甲斐女流王位のおやつはショートケーキとホットレモンティ)

(翔)

難所続き

「難所続きだね」と立会人の若松政和七段がモニターを見ながら考えています。

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△5五歩は控室でも予想されていた軽い突き出しです。▲同角は△5四銀があります。
▲4三歩成の攻め合いは、△5四銀▲4二と△4五銀▲同桂△4二飛▲5三桂成△4九飛成(参考図)。このあとの2枚飛車が厳しく、後手が指せる変化です。

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(翔)

本局随一の難所

里見女流名人が長考しています。

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次に▲4四飛△同金▲同角がありますが、△7一角や△3三角と角を手放して受けるのでは面白くありません。若松政和七段は「本局随一の難所です」と話しています。

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(控室から見える風景)

(翔)

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