9時に対局が開始されました。▲7六歩△3四歩▲2六歩△5四歩の出だしは第1局と同じ。里見香奈女流名人がゴキゲン中飛車を用いました。
図は16手目△4四銀まで。第1局と違う点は後手も銀を四段目に繰り出したところ。先手からの攻めを防いで持久戦を目指しています。
(銀杏)
本局のTwitter解説は長岡裕也五段が務めます。日本将棋連盟モバイルでご覧になれるほか、棋譜コメントにも転載されます。
https://twitter.com/shogi_mobile
長岡五段>おはようございます。本日はよろしくお願いいたします。先手上田女流三段の居飛車に、後手里見女流名人のゴキゲン中飛車を予想します。
(長岡五段)
(牛蒡)
おはようございます。第3局当日の朝を迎えました。
本日のスケジュールは以下のとおりです。
09:00 対局開始
10:00 午前のおやつ(予定)
12:00~13:00 昼食休憩
13:00 現地解説会開始
15:00 午後のおやつ(予定)
【スポーツ報知:上田初戴冠か、里見反撃開始か―29日に将棋女流名人戦第3局】
http://www.hochi.co.jp/topics/20170128-OHT1T50199.html
日時 1月29日(日)13時(開場12時30分)から17時まで(予定)
会場 いちいのホール4階小ホール
〒270-0226 野田市東宝珠花237-1
ルート案内[提供:NAVITIME]
https://www.navitime.co.jp/maps/poi?code=02400-12208100979
定員 87名(応募多数の場合は抽選)
入場 無料
出演 阿部健治郎七段、竹部さゆり女流三段、ほか
※上記解説会は事前申し込み制です。申し込みは締め切られていますが、当日来館された方のために、13時から「いちいのホール4階集会室」にて臨時大盤解説会を開催いたします。ぜひご参加ください。
問合せ 野田市役所商工観光課 TEL:04-7125-1111
リンク 野田市HP
(牛蒡)
野月八段、阿部健七段、竹部女流三段による見どころ紹介です。
野月「ふたりは4年前の第39期女流名人戦でも対戦しています。そのときも私が立会人を務めました。当時は第2局で、上田さんが勝たれました。内容的にも楽しい将棋でした。今回のシリーズはこれまでの2局とも里見さんの振り飛車、上田さんの居飛車でした。明日もそのとおりに進むかなと思います。上田さんの勢いがすごいので、里見さんが作戦選択を含めてどうするかですね」
竹部「阿部七段は野田市は初めてということですが、印象はいかがですか」
阿部「対局場からバスでホテルにきました。のどかなところで、私の地元(山形県酒田市)とあまり変わらない感じがしました。対局をするにはいい環境だと思います。関根名人記念館もありますし、歴史や土壌がさらに培われていくのではと感じました。関根名人記念館で昔の『将棋世界』を見たのですが、大変立派で驚きました。当時は紙が貴重だったでしょうし、いまよりも大事にされてきたのではと思いました」
竹部「明日の展望はいかがでしょうか」
阿部「私はタイトル戦に出たことはないのですが、カド番という状況で振り飛車を指すか悩ましいと思っています。振り飛車で勝てれば自信になるし、負けたら何をやっているのかと感じるのでは。里見さんは両方指せるので居飛車もあるかと思いますが、振り飛車で逆境をはねのけようとするのではと思います」
竹部「勝敗の予想はいかがでしょうか」
野月「私は第5局まで見たいので、里見さんを。5局目はわかりませんが。1、2局目もいい内容だったので、第4局につながるほうが盛り上がるのではと思います。激しく競い合う内容を期待しています」
阿部「上田さんの勢いや中終盤の鋭さがあります。個人的には上田勝ちではと思います。里見居飛車なら里見さんがという気もしますが、里見さんが振り飛車だと上田さんの持ち味が出るのではというのが第1局と第2局を見ての印象です」
竹部「僭越ですが、私も。4年前と同じ対戦カードですが、当時と決定的に違うのは、上田さんにお嬢さんがいることです。本来は将棋を指せない環境だと思いますが、その中で将棋に集中されているのかなと思います。里見さんは将棋づけの日々を送っているわけです。すべてを将棋に傾けられない方に負けてほしくないなという気持ちで、上田さんは妹弟子なのですが、里見さんに勝ってほしいなと」
両対局者のあいさつです。その後、花束と記念品の贈呈があり、両対局者は色紙を市に贈りました。
「女流名人戦第3局の開催にあたり、ご協力いただいた皆さまに厚く感謝いたします。女流名人戦で野田にくるのは8回目になります。まだ学生のころから野田市の皆さん、関根金次郎支部の皆さんにはこころよく歓迎していただきました。温かい思い出ばかりです。いつもありがとうございます。明日の対局はいま持っている自分の力をすべて出しきれるように一生懸命に戦っていきたいと思います」(里見女流名人)
「温かく迎えてくださりありがとうございます。野田市の開催ということで、今日は関根名人記念館で検分させていただきましたが、野田市の皆さま、関根金次郎支部の皆さまに細やかなところまで気を配ってくださり、気持ちよく対局に臨めるかと思います。ありがとうございました。第3局ということで、『あと1局勝てればタイトルですね』ということをいわれるのですが、私にとって里見さんは真正面からぶつかりたいと思う相手なので、タイトルを意識せず、第1局や第2局と変わらずに全力でぶつかっていければと思っています」(上田女流三段)