第45期五番勝負第3局 Feed

2019年2月10日 (日)

感想戦

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以上で本局の中継を終わります。ご観戦いただきましてありがとうございました。
第4局は2月18日(月)に東京都渋谷区「将棋会館」で行われます。

(牛蒡)

大盤会場へ

A4327 (感想戦の前に大盤会場へ。「▲3六角に思わしい手がなかった」と里見女流名人)

A4333 (伊藤女流二段は「よくなったあとも落ち着いて指せた」と話した)

(牛蒡)

終局直後

A4274_2 (伊藤女流二段は1勝を返し、第4局につなげた)

――角交換の形を選ばれましたが、指してみていかがでしたか。

伊藤 里見さんとは初めての形になりましたので、一手一手、考えて指していました。

――△4九飛成(42手目)のあたりはどう考えていましたか。

伊藤 桂得なので少しいいと思っていました。でもこちらの飛車が成っていく形にはならないので、まだまだ難しいのかなと。

――よくなったと思ったのはどこですか。

伊藤 拾った香で金を取ったあたりです(83手目▲5二香成)。

――控室では、▲5四歩から▲4四角(57手目)は伊藤さんらしい順と言われていました。

伊藤 当初から予定していた順に気になる変化があったので、本譜は予定変更でした。それがいい順だったかはわかりません。

――中盤はじっくりというか慎重というか、伊藤さんの思いを感じる指し方でした。

伊藤 よくなってからも気を引き締めて指そうと思っていました。勝ちきることができてよかったです。

――本局全体の感想を教えてください。

伊藤 繰り返しになりますが、里見さんとは初めて指す形だったので、新鮮な気持ちで指せました。

――大きな1勝ですね。

伊藤 タイトル戦ではストレート負けが続いていたので、この結果と第4局を指せるのがうれしいです。第4局はいつもどおり集中して、一生懸命に指そうと思います。

A4291_2 (敗れた里見女流名人)

――序盤はいかがでしたか。

里見 力戦になりそうだったので、一手一手、考えて指そうと思っていました。

――仕掛けの成算はいかがでしたか。

里見 ちょっと強引な仕掛けだったんですけど、実戦的には大変かなと思って攻めました。

――この一局を通してはいかがですか。

里見 ▲3六角(49手目)に対して、ぱっとした手がありませんでした。本譜はだいぶ悪くしてしまったと思います。

――防衛は次局に持ち越しとなりました。

里見 気持ちを新たにして頑張りたいと思います。

A4244 (終局直後の様子)

(牛蒡)

伊藤女流二段が1勝を返す

Joryumeijin201902100101105図の局面で、里見女流名人が投了しました。終局時刻は16時48分。消費時間は、▲伊藤2時間52分、△里見2時間58分。
勝った伊藤女流二段は、シリーズ成績を1勝2敗としました。第4局は18日(月)に東京都渋谷区「将棋会館」で行われます。

(紋蛇)

先手が決めに出る

540210_087伊藤女流二段が落ち着いた指し回しで優位を拡大し、里見女流名人の粘りを許しませんでした。図の▲5二金はいよいよ決めにいった手。先手に銀が手に入る形なので、▲7一銀の筋を狙えそうです。

伊藤女流二段は女流公式戦の対里見戦で10連敗中、そのすべてがタイトル戦でした。連敗を止める一局になるでしょうか。


A4174 (井出四段と小高女流2級の兄妹弟子で解説)

(牛蒡)

耐える後手

540210_070依然として先手よしの評判ですが、「後手も粘りが利きそうな雰囲気が出てきた」と井出四段は解説しています。自陣中央に置いた竜が、先手の攻めを止めるストッパーになるでしょうか。図の局面で先手は▲4一飛成や▲1八角が有力と見られています。


Dsc_4033 (昼食休憩明けの里見女流名人)

(牛蒡)

大事な一局

540210_059分岐点といわれた局面から▲5四歩△6二銀▲4四角△2九竜▲4三歩で図。▲4四角は寄せの段階になれば▲6二角成も視野に入りますが、現状は△3五歩を消した意味の手のようです。控室では「▲4四角に伊藤女流二段の慎重さを感じる」という声がありました。0勝2敗と追い込まれた伊藤女流二段は負けられない戦いです。


A4152 (控室では若手女流棋士が継ぎ盤を挟む)

A4156 (礒谷女流初段)

A4160 (小高女流2級)

A4163 (後手に角を渡しても先手玉は詰まない可能性が高いが、踏み込むのは怖い)

A4171 (解説会場に佐藤康九段が登場。会長の解説を聞ける貴重な機会だ)

(牛蒡)

分岐点

540210_054控室の評判は先手優勢。図で先手は攻めも受けも有力です。受けるなら▲4八歩がひとつ。▲3四とで△3五歩を消すのも有力。▲5四歩の攻め合いは、先手だけ端歩を突いているのが大きそうです。伊藤女流二段は方針を決めるべく時間を投入しています。

控室には大庭美樹女流初段と礒谷真帆女流初段が来訪。大庭美夏女流初段も会場を訪れているようです。礒谷女流初段は千葉県習志野市出身です。


A4121 (礒谷女流初段=左と大庭美樹女流初段)

(牛蒡)

関根名人記念館

関根名人記念館には、関根名人ゆかりの品や将棋関連の書籍が展示されています。

A3965_2 (入り口のパネルは大正6年の写真。左が関根、右が阪田三吉)

A3966 (将棋マガジン創刊号の表紙は中原誠十六世名人だった)

A3969 (最近の書籍も増えている。『ナリキン』は野月八段が監修した)

(牛蒡)

午後のおやつ

午後のおやつは、伊藤女流二段がフェスティバルとアイスカフェオレ、里見女流名人がカフェオレ。こちらも「お菓子の家 アンドール」のケーキです。

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(牛蒡)

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