2024年2月26日 (月)

記念撮影

感想戦終了後、福間香奈・新女流名人の記念撮影が行われました。

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(関係者から花束を受け取る、福間香奈・新女流名人)

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(花束と自筆の色紙を持って)

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(福間でも女流名人)

「福間香奈」で女流名人に復位! 西山朋佳女流名人を破って3期ぶり奪還(スポーツ報知)

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糸谷哲郎八段「手損を顧みない福間オリジナル。これからも見続けたい」 女流名人戦第4局(スポーツ報知)

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(25日夜、糸谷哲郎八段の案内で宮島観光に繰り出す。両対局者を含め、約15人が参加した)

第50期の五番勝負をご観戦いただき、ありがとうございました。第51期は現在、女流名人リーグ入りを目指した予選が大詰めで、予選決勝の組み合わせが決まっています。

第1ブロック 伊藤沙恵女流四段-野原未蘭女流初段
第2ブロック 岩根忍女流三段-大島綾華女流初段
第3ブロック 加藤桃子女流四段-塚田恵梨花女流二段
第4ブロック 香川愛生女流四段-今井絢女流初段

第51期の予選、そして女流名人リーグのゆくえにもご注目ください。

(翔)

2024年2月25日 (日)

囲み取材

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(終局後、囲み取材を受ける福間香奈・新女流名人)

--本局の中飛車から▲2八飛と戻した作戦についてお聞かせください。
「似た将棋を指したことはあるのですが、本局は端の位を取った形なので全然違う感覚というか、そのことによって仕掛けが生じたところもあるので、似て非なる将棋でした」

--姓が「福間」に変わられて最初のタイトル戦でした。
「すごく新鮮な気持ちではいたのですが、変わらず盤上に集中して指すことができたので、充実したシリーズでした」

--柔道の金メダリストの谷亮子選手が「田村で金、谷でも金」とおっしゃった名言があります。「里見でも女流名人、福間でも女流名人」ですがその点については。
「柔道は好きで、その(名言の)記憶はわずかにあります。将棋界以外の活躍されている方からも刺激を受けて、頑張っていけたらと思います」

--最近はタイトル戦未経験の若手の健闘も目立っています。
「若手の女流の方も研究熱心で、実力をつけられている方がたくさんいらっしゃいますので、自分としては棋力向上に努めて、どなたが相手でも全力を尽くせるようにしたいと思っています」

(翔)

感想戦

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(対局室に戻って感想戦を始める。観戦記担当の松本哲平さんに、どのあたりから感想戦を進めるか尋ねている)

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(盤面を戻していく)

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(福間香奈・新女流名人)

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(西山朋佳・前女流名人)

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(福間・新女流名人)

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(西山・前女流名人)

(翔)

対局者が大盤解説会に出演

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(対局者が大盤解説会場に登場した)

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(黒田尭之五段の進行で感想戦を進めていく)

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(あいさつする福間香奈・新女流名人)

「本局は早い段階で動いていった将棋でしたが、受け止められると一方的な内容になってしまうので、神経を使いながら、ずっと難しいと思って指していました。今シリーズは指したことのない形ばかりで、一手一手考えながら指していく将棋でしたので、すごく充実感がありました。来期もタイトル戦が戦えるので、また力をつけて頑張って挑みたいと思います」

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(あいさつする西山朋佳・前女流名人)

「本局は早い段階で戦いになって、昼食休憩のあたりは変化も多いので難しいと思っていたのですが、少しずつ形勢判断に問題があったのか、じりじりと苦しくなっていったように思います。今シリーズは接戦になる将棋が多く、考えながら指し進めていったシリーズでした。結果は残念ではあるのですが、またリーグ戦がすぐにありますので、気を取り直して一局一局真摯に向き合っていきたいと思います」

(翔)

終局直後

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(復位した、福間香奈・新女流名人)

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(終局直後)

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(インタビューに答える福間香奈・新女流名人)

【福間香奈・新女流名人インタビュー】

--一局振り返っていただき、どのような将棋だったでしょうか。
「力戦形になったので、一手一手難しい将棋だったですけど、穴熊に組まれる前に動いていってどうなのかなと思っていました」

--5筋に振った飛車をすぐ戻す、序盤の作戦はいかがでしたか。
「端を受けた形を以前に指していたので、それと比較しながらやっていました。形を見て仕掛けていったという感じです」

--31分考えて▲4一飛成(47手目)と指しましたが、そのあたりの判断はいかがでしたか。
「▲3四歩と比較して、そちらがあまりよくわからなかったです。本譜はこちらが角が使えていない形で、長引けばよくなるのですが結構怖い形で、神経を使って指していました」

--△3八竜(52手目)に▲3九歩と受けた辺りはどうでしたか。
「なんとか手を稼いで攻めの形を作ろうと思っていたのですが、難しいと思っていました」

--▲5五角右(69手目)に△4二銀と固められ、と金で攻められたあたりはいかがですか。
「▲2八角(65手目)~▲5五角右(69手目)はいい使い方かなと指したのですが、善悪は微妙だったと思うので、もう少しいい手があったかもしれないです」

--勝ちを意識した局面はどのあたりでしょうか。
「▲7四桂(101手目)から▲7一角成(103手目)と攻めていったところです」

--今回のシリーズ全体を振り返っていかがですか。
「一局一局があまり定跡形ではなく、力戦の形ばかりでその場で考えていく将棋になり、充実感がありました」

--3期ぶりに女流名人に返り咲きです。思い入れのあるタイトルかと思いますが、率直なお気持ちはいかがですか。
「来期タイトル戦が戦えるということで、力をつけてがんばりたいです」

--「福間香奈」として初タイトルです。
「新鮮な気持ちもあり、以前と変わらない気持ちで集中して番勝負を戦うことができたので、引き続き頑張ります」

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(敗戦の弁を述べる西山朋佳・前女流名人)

【西山朋佳・前女流名人インタビュー】

--本局を振り返っていただけますか。
「早い段階で戦いになって、先手の角道が止まっているので戦えているのかなと思っていたのですが、自信のない局面も多かったのでどこかで判断を間違えていたのかなと思います」

--昼食休憩前の△2四銀(40手目)に時間を投入されました(45分)が、どのように考えておられましたか。
「何個か候補があってどれを選んでいいかよくわかっていなかったです。あそこで苦しいようでは最初の段階で問題があったような気がします」

--▲5五角右(69手目)のあと自陣を引き締め、攻めていったあたりの感覚はどうでしょうか。
「勝負どころが難しかったので、どこかで攻め合う順も考えないといけなかったのかなと思います」

--どのあたりで難しさを感じましたか。
「早い段階で一手一手難しかったので、何を指していいか難しかったです」

--このシリーズを振り返っていただけますか。
「初めて指すような展開もあったので新鮮な気持ちで指していました。形勢判断だったり、内容だったりに問題があるところがあったので、反省点が残りました」

--来期はまた女流名人リーグからの戦いになります。
「女流名人リーグは長丁場なので、一局一局真剣に向き合っていければいいなと思います」

(翔)

福間女流四冠がタイトルを奪取

投了図

岡田美術館杯第50期女流名人戦五番勝負第4局は、121手で福間女流四冠が勝ちました。終局時刻は17時10分。消費時間は▲福間女流四冠2時間45分、△西山女流名人2時間55分。

この結果、五番勝負は福間女流四冠の3勝1敗で決着。福間女流四冠は2年ぶり13期目の女流名人を獲得するとともに、女流公式戦400勝を達成しました。

(夏芽)

先手勝勢

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後手の手に乗って、先手は▲1三角成と馬を作りました。現状は先手が勝ちに近づいていると見られています。後手は駒不足で、先手玉への速い攻めがありません。

(翔)

逆転を狙う

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図は▲4三歩と銀頭にたたかれ、△3一銀と引いた局面です。

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「どこかで変化する」と言われていましたが、福間女流四冠は△3一銀に▲5七金と初手から検討と異なる手を指し、△同と▲同角と進めました。依然、先手がいい局面が続いています。

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(翔)

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