第49期五番勝負第2局 Feed

2023年1月22日 (日)

ご観戦ありがとうございました

第2局のご観戦、ありがとうございました。

なお西山朋佳女王・女流王将は本局で今年度41勝目をあげ、年度勝利数の歴代最多記録を樹立しました。

参考:歴代ベスト記録・ランキング成績 女流棋士(日本将棋連盟)

第3局は2月5日(日)に千葉県野田市「関根名人記念館」で行われます。

西山朋佳女流二冠が伊藤沙恵女流名人に競り勝ち2連勝!タイトル奪取に王手】(スポーツ報知)

(翔)

感想戦

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(感想戦)

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(西山朋佳女王・女流王将)

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(伊藤沙恵女流名人)

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(駒がぶつかったあたりから検討が始まっていた)

(翔)

対局者が大盤解説会、YouTubeに出演

インタビューのあと、対局者は大盤解説会場に移動し、会場で行われているYouTube配信に出演しました。

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(大盤解説会場に移動する対局者)

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(大勢のお客さんが残っていた)

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(室田伊緒女流二段と西山朋佳女王・女流王将)

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(伊藤沙恵女流名人と村田智弘七段)

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(出演を終え、再び対局室へ向かう)

(翔)

終局直後

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(終局直後)

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(勝った西山朋佳女王・女流王将。奪取まであと1勝)

【西山朋佳女王・女流王将インタビュー】

--序盤の作戦で飛車を振ってから戻す形(39手目▲2九飛)でしたが、作戦はどのように考えていましたか。
「やってみたい作戦でした」

--中盤▲1六桂(69手目)の形勢判断はいかがでしたか。
「うまい組み合わせで▲6五歩と突きたかったのですが△3三角が厄介で、本譜では形勢を損ねてしまったかなと思っていました」

--終盤は攻め合いの展開になりましたけれども、よくなったと感じた部分はどのあたりでしょうか。
「▲3一銀(127手目)が詰めろで入ったので足りたかなと思いました」

--勝ちを確信したのはどこでしょうか。
「▲6七玉(137手目)と逃げて、王手が続かないので勝ちになっていると思いました」

--一局を振り返ってください。
「争点が多くて難しい将棋と思っていて、本譜はちょっと苦しいと思うのですが、玉の広さが幸いして勝負になったところもあったと思いました」

--開幕2連勝となりました。
「結果は幸いしていますが内容は負けの内容なので、しっかり反省して次局以降に挑みたいと思います」

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(西山女王・女流王将がインタビューを受ける間、上を見ていた伊藤沙恵女流名人)

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(伊藤女流名人)

【伊藤沙恵女流名人インタビュー】

--序盤、西山さんの作戦に対しての対応はいかがだったでしょうか。
「どこかで▲2五歩と仕掛けられる順を警戒しながら組む形になったと思います」

--昼食休憩明けに△5七歩(64手目)とたたきましたが、形勢はどう見ていましたか。
「いろいろあるのかなと思っていました。形勢は難しいと思っていました。」

--△4五桂左(88手目)と跳ねたあたりはどう見ていましたか。
「攻めの組み合わせ次第で何かあるという感じはしていました」

--攻め合いになり、どのあたりで難しさを感じたでしょうか。
「竜を引き上げる展開(100手目△8二竜)になってから、ミスが続いた気がしています。その前に何か手段があった気がしています」

--一局を振り返ってください。
「序盤から仕掛けてくる順を気にしつつ進めていたのですが、何か手段があったような中盤、終盤だった気がしています。ただ見つけられなかったですね」

--次局への抱負をお願いします。
「苦しい星取りにはなりましたが、自分のできる限りのことをやりたいと思っています」

--残り時間が少ない終盤戦でしたが、そのあたりの苦しみはありましたか。
「最後のほうは先手玉が見えない形になってしまい、その前にという感じではあったのですが。考えたいときに考えたという感じなので、ある程度仕方ないかなという気がしています」

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(対局者がインタビューを受ける)

(翔)

西山挑戦者が2連勝

Photo

第49期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負第2局は、139手で西山女王・女流王将が勝ちました。終局時刻は16時48分。消費時間は▲西山2時間29分、△伊藤2時間58分(持ち時間各3時間)。

この結果、五番勝負は西山挑戦者の2連勝。第3局は2月5日(日)に千葉県野田市「関根名人記念館」で行われます。

(夏芽)

先手勝勢

先手が抜け出したようです。

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図の▲3一銀は▲2二銀成以下の詰めろ。△3二金と受けても▲4二成香が▲2一角以下の詰めろになっています。先手勝勢です。

(翔)

後手玉が遠い

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形勢は細かく揺れ動いているようですが、上の▲3五同角の局面は後手が指せると見られています。後手玉の穴熊の遠さが生きる展開です。

「縦から攻める形だと遠さはそれほど生きなかったのですが、横から攻めるとなると8二竜の存在も大きいです。少し前(105手目)の▲2三歩成が、縦の拠点を消す手になった気がします」と畠山鎮八段は話しています。しかし先手は残り8分。時間切迫が心配です。

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(再開時に考え込む西山朋佳女王・女流王将)

(翔)

西山女王・女流王将が追い上げる

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図は▲7七金と、5八にいた金を2回動かして竜に当てた局面です。ここで竜を逃げるしかないのでは、先手がやれるのではないかと言われています。竜を逃げると▲4五金と桂馬を取られます。

後手は数手前に△4五桂と攻めるのではなく、竜を引き上げて3四歩を取りにいくのが優ったようです。

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(大盤解説会の休憩中に村田智七段と室田女流二段が戻って検討する)

(翔)

後手優勢

図は伊藤女流名人が△5三桂と打ったところです。

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△5三桂では△2五桂打もありましたが、伊藤女流名人は4五に戦力を集中させていきます。ここで▲3六銀は△5六歩と打たれるので、西山女王・女流王将は▲3四歩と取り込み、△4五桂左を許しました。

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先手は3四のくさびを頼りに攻めをつなげていく狙いですが、形勢は後手優勢と見られています。

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(再開時の伊藤沙恵女流名人。押し切れるか)

(翔)

西浜いも

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(昼過ぎ、控室に突如設置された謎の機械)

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(焼き芋機だった。40分ほどで焼き上がるという)

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(おいしそうなパッケージ。出雲市から控室に差し入れられた)

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(焼き上がった芋。紅はるかの一種で島根県特産の「西浜いも」が使用されている。通常は土の中で育つサツマイモだが、西浜いもは砂浜で育てられるため、細く長く育ちやすいのが特徴)

(翔)

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