第51期五番勝負第1局 Feed

2025年3月 8日 (土)

感想戦

Img_6508(YouTube出演を終え、対局室に戻って感想戦が行われた)

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以上で本局の中継を終了いたします。ご観戦いただきましてありがとうございました。
第2局もどうぞお楽しみに。

(潤)

日本将棋連盟YouTubeに出演

主催紙インタビュー終了後、両対局者は日本将棋連盟YouTubeに出演し、本局の感想を述べ合いました。

Img_6501(日本将棋連盟YouTubeに出演して感想を述べ合う両対局者)

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(潤)

主催紙インタビュー

Img_6495(終局直後の対局室。このあと両対局者に主催紙インタビューが行われた)

まずは福間女流名人にインタビューが行われました。

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――後手番となりました。序盤の分かれはいかがでしたでしょうか。

福間 大丈夫と思っていたのですが、少し攻めを呼び込みすぎたかもしれないです。

――西山女流三冠が▲4五角(55手目)と攻めてこられました。そのあたりの形勢判断はいかがでしたでしょうか。

福間 結構こちらが凝り形で、自分からほぐすのが難しいと思っていて、ちょっと苦しいのかなと。

――その後、攻め合いとなりましたが、よくなったと思われたのはどのあたりでしょうか。

福間 最後のほうで、△3四飛(92手目)とぶつけたあたりです。

――本局は左手での対局となりました。1局指されてみて、いかがでしたか。

福間 自分の不注意でこういう形になってしまって、申し訳なく思います。

――シリーズは白星発進となりました。第2局以降についていかがですか。

福間 次局は先後が決まっていますので、それに向けて頑張っていきたいと思います。

続いて、西山女流三冠にもインタビューが行われました。

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――先手となりました。序盤の駒組みはいかがでしたか。

西山 序盤は成立しているのか、ちょっと分からないところもありましたが、▲3四角(53手目)と歩を取ったところは少し自信があるような気がしながら指していました。

――中盤、▲4五角と攻めていきました。そのあたりの形勢判断はいかがでしたか。

西山 見切り発車というか、あまり成算があって指したわけではなかったですが、ほかに代わる手をみつけられず、難しいかなと思いながら指していました。

――最終的に難しさを感じていた局面はどのあたりでしょうか。

西山 ▲4五角に代えて▲3六同歩と手に乗って指していけばどうだったのかなと。

――初戦は黒星となりました。次局に向けての思いを聞かせてください。

西山 これまでと変わらず精一杯という気持ちで臨みたいと思います。

(潤)

福間女流名人が先勝

投了図

岡田美術館杯第51期女流名人戦五番勝負第1局は、104手で福間女流名人が勝ちました。終局時刻は17時19分。消費時間は▲西山女流三冠2時間45分、△福間女流名人2時間45分。

次戦、第2局は3月16日(日)に島根県出雲市「出雲文化伝承館」で行われます。

(夏芽)

決めに出る

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図は17時前の局面。西山女流三冠が飛車を7五から3五に逃げたところです。ここで福間女流名人の指し手は△3四飛。決めに出たぶっつけで▲3四同飛には△4五角で後手が勝勢となります。西山女流三冠は▲2五飛と交換を拒みましたが、△2四歩▲5五飛△5四香▲同飛△4五角(下図)と福間女流名人は進め、王手飛車取りを果たしました。

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(潤)

後手優勢

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図は16時40分頃の局面。福間女流名人が王手で桂を放ったところです。この桂打ちが厳しいとの評判で、▲3五玉は△3四歩が立ち、▲4六玉も△2六飛と走る手が厳しいです。福間女流名人は自玉近辺の角や香などが攻めの目標になっていましたが、結果的にうまくさばけた形となっており、後手が優勢となりました。

Img_6489(16時50分頃の関西将棋会館。外は雨が降り始めていた)

Img_6493(1階道場前に置かれているガチャガチャ。残りわずかとなっているようだ)

(潤)

指し手が難しい

2025030870図は16時10分頃の局面。先手の手番でどう指すべきか難しいと言われていました。西山女流三冠の指し手は▲8四桂。検討にも挙がってはいたものの、指しにくそうな手とされていて本命視されていませんでした。現在は▲8四桂に△同銀▲同銀△3六歩▲同銀△同銀▲同玉△4四桂の攻め合いが有力視されています。途中、▲3六同銀で▲3八玉と逃げる手には、△8四飛▲同飛に△3五桂で後手の攻めが厳しいようです。

Img_6485(久保九段は女流棋士2人の攻めに攻め合いで応じていた)

(潤)

渋い応酬

2025030861図は3七で桂交換が行われたところ。先手玉も露出し、危険な状態となってきました。ここで福間女流名人の指し手は△8二歩。攻めたい気持ちを堪えて自陣に手を入れる一着で、久保九段は「よさそうな手ですね。これで自陣が一気に引き締まりました」との感想を述べると、直後に西山女流三冠は▲2六歩(下図)と、こちらは飛車の直射を拒む手で返す渋い応酬となりました。久保九段は「戦いが始まって以降、西山女流三冠が指せているように思っていましたが、いまは難解な形勢になっているように思います」との印象を述べています。2025030863

Img_6280(福間女流名人は渋い受けで自陣を引き締めた)

Img_6316(西山女流三冠は渋さに渋さで対抗する)

挑戦者、残り1時間を切る

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図は3六の歩を取らずに6七から4五に角を飛び出した局面。検討では▲3六同歩が有力視されていましたが、西山女流三冠は面倒を見る順でなく、積極的に指し進める方針を示しました。この手に9分使い、西山女流三冠の残り時間は1時間を切り、55分となりました。福間女流名人はまだ1時間24分残しています。

Img_6296(挑戦者は積極的に指す方針を打ち出した)

(潤)

午後のおやつ

15時、両対局者に午後のおやつが出されました。福間女流名人が「レモンケーキとホットラテ、りんごジュース」。西山女流三冠が「レモンケーキとアイスラテ」です。

Img_6473(レモンケーキとホットラテ、リンゴジュース)

Img_6466(レモンケーキとアイスラテ)

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(潤)

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