終局直後の談話です。
(先勝した西山朋佳女流二冠)
□西山女流二冠のインタビュー
――38手目△7二玉と引いた局面の形勢判断は。
西山 △6四歩との比較に悩んだが、歩や香の価値が高いのかなと思い、本譜を選んだ。
――終盤の攻め合いについて。
西山 ちょっとぎこちない指し回しになって、混沌としてきたかなと思う。しかし、先手の玉頭に迫る攻めるメドが立ってからは、少し指しやすいのかなと思っていた。
――開幕局を幸先のいい形で終えた。
西山 今年に入ってはまだ局数も少ないが、去年にかけてあまり勝ち星がなかった状態ではあったので、ひとまず勝ててよかった。ただ、選択肢の多い局面で、もう少しいい手もあったのかなと思うところがある。またしっかり反省できたら。
――第2局に向けての抱負は。
西山 少し間が空いての第2局で、手番も決まっている。久しぶりの高槻での対局ということもあり、しっかり準備して臨みたい。
(敗れた福間香奈女流名人)
■福間女流名人のインタビュー
――序盤のねじり合いについての形勢判断は。
福間 こちらの玉の薄さが目立ってしまったので、少し違う順を選ぶべきだったかもしれない。
――時間配分でも、優位とはいかなかった。
福間 序盤がとても大事だった。そのあたりで時間を使ってしまったのは、ある程度は仕方がない。
――11期ぶりとなる、ふるさと出雲市での開幕局だった。結果としては苦杯をなめる形となった。
福間 大事なところであまり正解を指せていない感じがした。しっかり反省して、次に生かせたらいい。
―― 第2局の前には棋士編入試験も控え、日程的にもタイトになる。編入試験と、次局に向けての抱負は。
福間 一生懸命頑張りたい。
(終局直後)
(対局者は大盤解説会に足を運び、ファンに向けて感謝のあいさつと一局を振り返った)
(武蔵)
ユニバーサル杯第52期女流名人戦五番勝負第1局は、西山女流二冠が勝ちました。終局時刻は16時46分。消費時間は、▲福間2時間59分、△西山2時間24分。勝った西山女流二冠が第50期以来となる女流名人復冠に向けて、幸先のいいスタートを切りました。第2局は、1月30日(金)に大阪府高槻市「関西将棋会館」で指されます。
(武蔵)
出雲文化伝承館は、出雲平野の伝統的な景観と文化を保存し、継承することを目的に、豪農や原家の屋敷跡を整備して1991年11月に開館しました。約1.2ヘクタールの敷地内には、木造建築「出雲屋敷」が復元されており、国の登録有形文化財にも指定されています。屋敷の北面と西面を囲むのは、黒松を長方形の壁のように切り揃えた出雲地方独特の防風林「築地松(ついじまつ)」であり、厳しい自然と共生してきた先人の知恵を象徴する凛とした景観が今に伝えられています。
女流名人戦は2011年から毎年開催され、出雲の地が開幕局になったのは、第41期(2015年)以来11期ぶりとなります。出雲市出身の福間女流名人にとっては、地元の期待を背負って戦う特別な場所でもあるでしょう。