第52期五番勝負第1局 Feed

2026年1月18日 (日)

感想戦

畠山鎮八段と稲葉八段が感想戦に加わり、序盤を中心に熱心に検討されました。

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以上で、五番勝負第1局の中継ブログの更新を終了します。ご観戦、誠にありがとうございました。

(武蔵)

終局直後インタビュー

終局直後の談話です。
Img_3207_2(先勝した西山朋佳女流二冠)
□西山女流二冠のインタビュー

――38手目△7二玉と引いた局面の形勢判断は。

西山 △6四歩との比較に悩んだが、歩や香の価値が高いのかなと思い、本譜を選んだ。

――終盤の攻め合いについて。
西山 ちょっとぎこちない指し回しになって、混沌としてきたかなと思う。しかし、先手の玉頭に迫る攻めるメドが立ってからは、少し指しやすいのかなと思っていた。


――開幕局を幸先のいい形で終えた。

西山 今年に入ってはまだ局数も少ないが、去年にかけてあまり勝ち星がなかった状態ではあったので、ひとまず勝ててよかった。ただ、選択肢の多い局面で、もう少しいい手もあったのかなと思うところがある。またしっかり反省できたら。

――第2局に向けての抱負は。

西山 少し間が空いての第2局で、手番も決まっている。久しぶりの高槻での対局ということもあり、しっかり準備して臨みたい。

Img_3206_2(敗れた福間香奈女流名人)
■福間女流名人のインタビュー

――序盤のねじり合いについての形勢判断は。

福間 こちらの玉の薄さが目立ってしまったので、少し違う順を選ぶべきだったかもしれない。

――時間配分でも、優位とはいかなかった。

福間 序盤がとても大事だった。そのあたりで時間を使ってしまったのは、ある程度は仕方がない。

――11期ぶりとなる、ふるさと出雲市での開幕局だった。結果としては苦杯をなめる形となった。

福間 大事なところであまり正解を指せていない感じがした。しっかり反省して、次に生かせたらいい。

―― 第2局の前には棋士編入試験も控え、日程的にもタイトになる。編入試験と、次局に向けての抱負は。

福間 一生懸命頑張りたい。
Img_3204(終局直後)
Img_3210(対局者は大盤解説会に足を運び、ファンに向けて感謝のあいさつと一局を振り返った)

(武蔵)

第1局は挑戦者の勝利

20260118108ユニバーサル杯第52期女流名人戦五番勝負第1局は、西山女流二冠が勝ちました。終局時刻は16時46分。消費時間は、▲福間2時間59分、△西山2時間24分。勝った西山女流二冠が第50期以来となる女流名人復冠に向けて、幸先のいいスタートを切りました。第2局は、1月30日(金)に大阪府高槻市「関西将棋会館」で指されます。

(武蔵)

後手優勢

2026011884西山女流二冠は13分を消費して銀を打ち、▲8八玉に△4七飛成と斬り込みました。畠山鎮八段は「後手優勢です。勝負を決めにいきました」と発言。第1局も、いよいよ佳境を迎えています。
Img_3200(今日の出雲市は清々しいほどの青空が広がった)

(武蔵)

松籟亭

対局場の松籟亭(しょうらいてい)は、出雲文化伝承館の敷地内に建つ、現代数寄屋造りの粋を集めた茶室です。「松籟」という言葉は、松の枝を吹き抜ける風の音を意味します。その名のとおり、周囲は日本庭園に囲まれ、外部の喧騒から切り離された静かな空間が空間でした。対局が行われる広間には、一切の無駄を省いた簡潔な美しさが宿っているようです。
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(武蔵)

棋風にあった展開

2026011880西山女流二冠の反撃が始まりました。駒得を広げて馬が手厚く、後手に不満のない展開になりました。畠山鎮八段は「後手は6筋の歩を取り込んで先手玉に迫りやすく、方針がわかりやすい。先手は何か勝負手を求められ、踏ん張りどころを迎えている」と形勢判断しました。残り時間も1時間以上を残す西山女流二冠に対し、福間女流名人は上図で、20分を切りました。
Img_3164(西山女流二冠が有利に立ち振る舞う)

(武蔵)

虚々実々

2026011847序盤から福間女流名人が積極的に攻勢を仕掛け、西山女流二冠が受ける展開です。先手は銀と香の交換で駒損しており、忙しい流れが続きます。上図は5八の飛車を浮いた局面です。単に▲5四歩は△5六銀▲6八金に△6五歩を警戒したのかもしれません。畠山鎮八段は「飛車浮きは落ち着いていますが、手番を渡してやや不安もあります。このあたりは虚々実々です」と見解を述べました。

Img_2931(昨日、平田本陣記念館での記念撮影)

(武蔵)

大盤解説会

出雲文化伝承館に隣接する「縁結び交流館」では大盤解説会が行われ、立会人の畠山鎮八段と石本女流二段が解説中でした。同施設は地域の伝統文化の継承と、現代における市民交流の結び目として機能している多目的施設です。その建築様式は、伝承館が醸し出す和の情緒と調和するように設計されており、一帯に広がる歴史的な景観の一部として溶け込みます。多目的ホールのほか、和室や創作活動室などが地域住民の文化活動に開放され、茶道や華道、伝統芸能の稽古の場として活用されています。
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(武蔵)

出雲文化伝承館

出雲文化伝承館は、出雲平野の伝統的な景観と文化を保存し、継承することを目的に、豪農や原家の屋敷跡を整備して1991年11月に開館しました。約1.2ヘクタールの敷地内には、木造建築「出雲屋敷」が復元されており、国の登録有形文化財にも指定されています。屋敷の北面と西面を囲むのは、黒松を長方形の壁のように切り揃えた出雲地方独特の防風林「築地松(ついじまつ)」であり、厳しい自然と共生してきた先人の知恵を象徴する凛とした景観が今に伝えられています。
女流名人戦は2011年から毎年開催され、出雲の地が開幕局になったのは、第41期(2015年)以来11期ぶりとなります。出雲市出身の福間女流名人にとっては、地元の期待を背負って戦う特別な場所でもあるでしょう。
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Img_3069(この地は人気アニメ『SHAMAN KING』(シャーマンキング)の主人公・麻倉葉の家(麻倉家)のモデル地になった)
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Img_3067(企画展示室。現在は『令和の御遷宮 須佐神社展』が行われている)

(武蔵)

マツオヒロミ展

平田本陣記念館での小休憩のあと、館内で開催中の「マツオヒロミ展 レトロモダンファンタジア」を見学しました。マツオヒロミさんは出雲市の東に位置する松江市出身の人気イラストレーターです。作品の特徴である、大正ロマンや昭和モダンを彷彿とさせる「レトロモダン」な世界観が凝縮されています。美しいイラストの完成品だけでなく、緻密なアナログの描き込みが見られる原稿や、創作のインスピレーションの源となった貴重な資料も公開されています。
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(武蔵)

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