第51期五番勝負第4局 Feed

2025年4月 4日 (金)

感想戦の様子

Img_7849 インタビューのあと感想戦が始まった。

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以上で第4局のブログ更新を終わります。
ご観戦誠にありがとうございました。
(八雲)

終局直後の様子

Img_7816 終局直後の様子。

Img_7827 インタビューを受ける西山女流三冠。

【西山女流三冠の談話】
―― 序盤の駒組みはいかがでしたか。
「早々に銀冠に形を決めたので、ちょっと難しいかなと思っていました」

―― 午後に入って△3四飛(56手目)と引いて、▲2二角に対して△3五銀から攻めていかれました。この辺りの手応えはいかがでしたか。
「もう少し前から攻めていかないと模様が悪くなっていくのかなといったところでしたので。あまり選びたいような順ではなかったのですけれど。本譜は(攻めが)成立しているかは難しいところで。(攻めが)細いのかなと思いながら指していました」

―― どの辺りで指しやすさを感じましたか。
「8九桂を取った辺り(94手目)で、こちらも詰めろが来ないので、よくなっているかなと感じていました」

―― 一局を振り返って、どのような将棋でしたか。
「角銀と歩の交換ぐらいの形で。ギリギリの攻めだったかもしれないのですけど。分かれは結構難しいかなと思っていました」

―― 2勝2敗のタイに戻しました。最終局に向けた思いを聞かせてください。
「すぐに最終局ですので、コンディションを整えて準備したいと思っています」

Img_7832 同じく福間女流名人。

【福間女流名人の談話】
―― 序盤の駒組みはいかがでしたか。
「一手一手考えながらやっていました」

―― ▲9五歩(49手目)の突き捨てを入れてから▲3五歩と打たれました。この辺りはいかがでしたか。
「ちょっとよくわからなかったですけど。いつでも1歩補充できる形にしておいたほうがいいのかと思って本譜を選びました」

―― 午後は受けに回る展開が続きました。▲2七玉(71手目)と上がったところはどう見ていましたか。
「もう少し違う順を選ぶべきだったかなと。(一例として)▲2六銀や▲3六歩でしょうか」

―― 難しさを感じた局面はどの辺りでしたか。
「角銀交換になって。その辺りは難しいかなと思っていました」

―― 一局を振り返って、どのような将棋だったでしょうか。
「もう少し、しっかりした受けで対応すべきだったかなと思います」

―― 最終局に向けた思いを聞かせてください。
「集中して頑張りたいと思います」

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(八雲)

西山女流三冠勝利

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岡田美術館杯第51期女流名人戦五番勝負第4局は、106手で西山女流三冠が制しました。終局時刻は16時39分。消費時間は▲福間2時間59分、△西山2時間0分。これによりシリーズ成績は福間女流名人2勝、西山女流三冠2勝のタイに。第5局は、来週の11日(金)に大阪府高槻市「関西将棋会館」で指されます。

(睡蓮)

後手好調

2025040470図は15時過ぎの局面。
「取りにいった端の香をさばかれては、先手を持って自信がないです」と佐藤慎六段。実戦は図から▲2七玉と強く玉を立ちました。「▲2七玉は勝負手ですね。しかし、寄ってしまうかもしれません」(佐藤慎六段)。勝負は一気に最終盤を迎えています。

Img_7725 鋭い攻めを炸裂させた西山女流三冠。最終局決戦が見えて来たか。

(八雲)

午後のおやつ

15時を回り、対局者のおやつが運ばれました。両対局者に「千駄ヶ谷のせんちゃんのチョコバターサブレと白くまくんのパッションフルーツ」(Mon chocolat)が用意されています。飲み物は昼休明けの再開時に提供されています。注文は、福間女流名人が「アイスロイヤルミルクティーと青森県産りんごストレートジュース」(ドトール)。西山女流三冠が「アイス黒糖ラテと青森県産りんごストレートジュース」(ドトール)です。

Img_7811 サブレ(奥)と白くまくん(手前)。

Img_7808 青森県産りんごストレートジュース。

(八雲)

福間が攻め合いに出る

2025040457図は14時20分頃の局面。ここまでの消費時間は▲福間1時間39分、△1時間11分。
▲2二角は攻め合いで勝負に出た手。代えて▲4七金と受ける手もありましたが、福間女流名人は積極策を選びました。後手はすぐに攻め合うなら△3六歩▲2六銀△2四歩や、△3五銀から△3六歩を狙う手が考えられます。また、いったん△1二香と逃げて、▲1一角成に△1四飛と時間差で逃げて香を取られるまでの時間を稼いでから攻め合いを狙う順も考えられます。ここでの選択が勝負の流れに大きく影響しそうな局面で、互いに勝負どころを迎えています。

Img_7775 福間女流名人が▲2二角で攻め合いに出た。

Img_7778 西山女流三冠は対応策の選択を迫られている。

(八雲)

本格的な戦いに入る

2025040450図は13時半過ぎの局面。
福間女流名人は▲9五歩△同歩と端の突き捨てを入れました。突き捨てた以上は、ゆっくりした展開にはできません。予想されているのは▲3五歩と飛車を閉じ込める手。以下△同角に▲同銀、あるいは▲3七銀上が考えられます。いずれにしても本格的な戦いに入りそうです。

Img_7803 立会人の千田八段が熱心に検討している。

Img_7805 継ぎ盤を挟むのはRチャンネルの動画中継で解説を担当する佐藤慎一六段。

(八雲)

対局再開

13時を回り、対局が再開されました。

Img_7771 対局室に戻る両者。

Img_7780 再開直前の様子。

Img_7783 再開が告げられると福間女流名人は▲3六歩を着手。控室でも本命視されていた手。

Img_7790 西山女流三冠はすぐに△4三銀と応じた。これは検討されていなかった手。

Img_7791 福間女流名人も△4三銀は意外だったか、時間を使っている。

(八雲)

昼食休憩

202504044412時、この局面で福間女流名人が12分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲福間52分、△西山53分。昼食の注文は、福間女流名人が「幕の内 松」(渋谷松川)。西山女流三冠が「オムハヤシ」(LAITIER)、「クラシックプリン」(棋の音カフェ)。対局は13時に再開します。

Img_7764 幕の内 松(渋谷松川)。

Img_7767 オムハヤシ(LAITIER=手前と左奥のサラダ)、クラシックプリン(棋の音カフェ=右奥)

(八雲)

午前のおやつ

10時半を回り、対局者に午前のおやつが運ばれました。両者ともに「チーズケーキ」(棋の音カフェ)が用意されています。また、飲み物は対局開始時に提供されています。注文は福間女流名人が「アイスロイヤルミルクティ」(ドトール)、西山女流三冠が「棋の音スカッシュのマンゴー味」(棋の音カフェ)と「アイス沖縄黒糖ラテ」(ドトール)です。

Img_7755 チーズケーキ(棋の音カフェ)

Img_7750 アイスロイヤルミルクティ(ドトール)。

Img_7751 棋の音スカッシュのマンゴー味(棋の音カフェ=左)
アイス沖縄黒糖ラテ(ドトール=右)

(八雲)

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