第48期五番勝負第2局 Feed

2022年1月23日 (日)

感想戦

Kansou01(対局室に戻って感想戦)

Kansou03

Itou09 (伊藤女流三段は念願の初タイトルまであと1勝)

Satomi10 (今後の対局に真価が問われる里見女流名人)

Kansou04 (序盤の変化)

Kansou05

Kansou06 (石本女流二段も見守る。今期女流名人リーグは6勝3敗の好成績で3位だった)

Itou11

第48期女流名人戦は伊藤女流三段が里見女流名人をカド番に追い込みました。以上で本日の中継を終了します。ご観戦ありがとうございました。

(飛龍)

オンライン大盤解説会での振り返り

終局後、両者はインタビューに応じたあと、オンライン大盤解説会場に向かって振り返りました。

Ooban08(地元の里見女流名人が大盤の近くに立つ)

Ooban09 (大石七段と石本女流二段が出迎える)

Ooban10 (率先して答えていったのは里見女流名人)

Ooban11 (伊藤女流二段は遠目で盤を見ながら)

Ooban12
(飛龍)

終局直後

Itou05 (2連勝と追い込んだ伊藤女流三段)

Satomi06(里見女流名人はあとがなくなった)

以下、インタビューを抜粋して記します。Kyokugo01(まずは勝者の伊藤女流三段から)

――戦いを終えて

伊藤 終盤、間違えてハッキリ負けになったと思いますが、何とか食らいついていけました。

――一局全体を通して

伊藤 駒がぶつかってからは一手一手が分からない、難しい将棋になったかと思います。

Kyokugo04(汗を拭う姿も)

――昼食休憩明け、58手目△6四歩から2枚換えになったあたりは?

伊藤 (63手目▲8三銀成と)玉頭の歩が取られて不安定な形になって、2枚換えではあるのですが、難しいと思って指していました。(84手目△6七銀から)先手玉を引っ張り出せるので、と思ったのですが、中段玉の寄せ方が分かりませんでした。

Kyokugo05

――96手目△5一香あたりから優勢を意識したか? これを逃したという手はあるか?

伊藤 時間もなくなってきていたので、局面に夢中でした。竜を切った(104手目△2五竜)あたりは寄っているのかなと思って指していったのですが、▲6四飛(107手目)のときに見えなくなってしまいました。何か寄せの形があったような気がしたのですが、見つけられず、具体的には分かりません。

――勝ちになったと思うところ?

伊藤 本当に最後ですね。(160手目△5七馬の局面で)こちらに詰みがなさそうなところでした。

Kyokugo06

――ここまでと第3局への抱負を

伊藤 連勝はうれしいです。第1局は優勢になってから押し切れたかと思ったのですが、本局は逃してしまっていたと思うので、そのあたりが課題だと思います。体調を整えて、しっかりといい将棋を指したいと思います。

Kyokugo07(続いて里見女流名人)

――戦いを終えて

里見 序中盤は動いていったのがあまりよくなく、失敗して指しにくさを感じていました。途中、難しくなったかと思っていまして、流れがよくなってからが指し手が乱れすぎていたと思います。

Kyokugo08

――87手目▲5六玉以降、中段玉で頑張っていたあたりは?

里見 嫌みは若干ついていましたが、正確に指されると苦しいだろうと思っていました。

――107手目▲6四飛のあたりは?

里見 ハッキリ寄せは見えなかったので、どうやられるのか分かりませんでした。

――ここまでと第3局への抱負を

里見 内容がよくないので、しっかり立て直せるようにしたいと思います。第3局までは(2週間と)期間が空くので、切り替えて頑張りたいと思います。地元開催していただいて、本当に毎回、感謝の気持ちでいっぱいです。今日の将棋はしっかり反省して次につなげたいと思います。

Kyokugo09

(飛龍)

伊藤女流三段が2連勝

20220123a

五番勝負第2局は挑戦者の伊藤女流三段が勝ちました。終局時刻は17時46分、消費時間は両者2時間59分。激戦を制した伊藤女流三段は2連勝。初タイトル奪取に向けて大きな前進です。里見女流名人はカド番に追い込まれました。第3局は2月6日(日)、千葉県野田市「関根名人記念館」で行われます。

(文)

両者一分将棋に

Joryumeijin202201230101_162

図の局面で里見女流名人も一分将棋に入りました。局面もいよいよクライマックスです。

Ooban07_2(オンライン大盤解説会も進行を追い続けている)

(飛龍)

第2ラウンド

Joryumeijin202201230101_133里見女流名人の玉は窮地を脱しました。互いの玉には寄りが見えてこない局面になり、長い展開も予想されます。

Satomi05(さすがのしのぎを見せた里見女流名人)

(飛龍)

伊藤女流三段、一分将棋に

Joryumeijin202201230101_121図の局面で伊藤女流三段は一分将棋に入りました。雲行きが怪しくなってきたといえるでしょうか。

Saikai09(昼食休憩明け直後の両者)

(飛龍)

頑強な受け

窮地に見えた里見女流名人ですが、107手目▲6四飛に続き、強く竜取りに打った▲4五角と頑強な受けを見せます。

Joryumeijin202201230101_107Joryumeijin202201230101_115△6四金なら▲同銀成△同飛▲5五玉で竜取りが残ります。伊藤女流三段は△7七竜と桂を取りましたが、先手玉は5六~4七の逃走ルートができました。以下、▲8六香△8五桂と進んでいます。Joryumeijin202201230101_118Itou04(攻勢を続ける伊藤女流三段だが、なかなか楽にならない)

(飛龍)

竜切りで決めにいく

Joryumeijin202201230101_104伊藤女流三段は△2五竜と桂を取って決めにいきました。▲2五同馬に△6七竜で上下挟撃の狙いです。

Hikae04(控室のモニター画像)

(飛龍)

伊藤女流三段の攻め、里見女流名人の受け

Joryumeijin202201230101_99伊藤女流三段は攻め続けて先手玉を上に追い出し、里見女流名人が受けるという、棋風とは逆の展開に進んでいます。

Satomi04(受ける展開なった里見女流名人、しのげるか)

(飛龍)

カテゴリ