第37期五番勝負第1局 Feed

2011年1月23日 (日)

両対局者、大盤解説会場へ

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(終局後、両対局者が大盤解説会場に向かった。写真は里見女流名人)

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(両対局者が入場)

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(大盤を使って感想戦が行われる)

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(森九段と里見女流名人)

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(清水女流名人と上田女流二段)

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(里見女流名人がファンに向けて挨拶)

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(清水女流六段も挨拶)

本局の感想戦は大盤解説会場で行われたもののみ。対局室での再度の感想戦は行われませんでした。

(翔)

中村亮介五段の総評

Nakamuraryousuke_3  「途中は清水さんが優勢だと思ったんですが、里見さんの終盤力が光りました。二転三転の大熱戦で見てるだけで気持ちが伝わってきました。女流名人位戦にふさわしい、とてもいい名局でした。これからも、いい将棋を見せてもらいたいと思います」

終局直後

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(終局直後)

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先勝した里見香奈女流名人のコメント
「少しずつ悪いかなと思っていて、金を取り合った局面(79手目▲5三飛成)は、意外と銀冠が堅いのでいい勝負になるのかと思っていました。
 (地元、出雲での対局について聞かれ)そんなに気にすることもなく、プラスの方向に頑張れて、自分の力を出せたかなと思います」

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敗れた清水市代女流六段のコメント
「終盤のあたりで読みの誤算があったので、それが悔やまれます」

(翔)

里見女流名人、先勝

Joryumeijin201101231_151 第37期女流名人位戦第1局は、16時26分、151手までで里見女流名人の勝ちとなりました。消費時間は▲里見2時間0分、△清水2時間59分。第2局は1月30日に、千葉県野田市「関根名人記念館」にて行われます。

(翔)

里見勝勢

Joryumeijin201101231_113 15時50分、▲6四同竜まで。先手の勝ちになっていると見られています。

(翔)

攻守逆転

Joryumeijin201101231_95 森九段の推奨した▲3四銀(85手目)を境に、里見女流名人の手が伸びてきました。現局面は95手目▲2六歩まで。90手目時点での消費時間は里見1時間39分、清水2時間58分(持ち時間各3時間)。流れは完全に先手のものです。

(翔)

「銀を出ろ!」

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(盤面が映されているパソコン画面を見つめる森九段)

Joryumeijin201101232_82 里見女流名人のことが心配な森九段。画面の前で「(▲3四)銀を出ろ! 銀を出ろ! 引いたら破門だ」とつぶやいていました。

(翔)

15時頃の控え室

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(大盤解説会から戻ってきた森九段が継ぎ盤を囲む)

Joryumeijin201101231_78 清水女流六段が局面をリードしていると見られていましたが、△7八龍と金を取る手はあまり予想されていませんでした。
森けい二九段は「△7八龍では△4四金▲同銀△7八龍があったのではないでしょうか。これは逆転もありえる」。

(翔)

14時50分頃の大盤解説会

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(森下卓九段が大盤解説に登場。△7七歩(66手目)について「駒がどいた場所に注意と言います。さっきまで桂馬がいたところに鋭い手が出ましたね」)

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(「週刊将棋」記者の内田晶さんが聞き手を務める。囲碁将棋チャンネルの出演経験も豊富)

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(会場は超満員。入口からなんとか覗こうとする方も)

(翔)

「手筋中の手筋」

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(森下九段を中心に検討)

Joryumeijin201101231_66 左図、△9九と▲5三歩成△同銀▲同桂成△同金を検討していましたが、清水女流六段は△7七歩と打ちました。好手のようです。
「そうかそうか、このほうがいいですね。手筋中の手筋です。▲7七同金なら△8八飛成▲7八金△9九龍と、龍で香車を取れます」(森下九段)

(翔)

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