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2011年2月

2011年2月15日 (火)

10時頃の湯原温泉

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(10時頃の湯原温泉。太陽が顔を覗き、雪がまぶしい)

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(湯原温泉に流れるのは旭川。旭川の川辺にある駐車場には、すっぽり雪に包まれた車が並んでいる)

(翔)

清水女流六段、左美濃を目指す

Joryumeijin201102151_24 18手目に清水女流六段は△7四歩。急戦の意思表示かと思われましたが、△5三銀~△2四歩。どうやら左美濃を目指すようです。里見女流名人は淡々と駒組みを進めています。

チャット解説・西川四段「▲5六歩と突いてきたので左美濃ですね。▲5六歩は急戦に対してバランスがよくいい構えですが持久戦になると作戦が限定され損になる可能性があります。▲6七銀~▲5六銀の筋がなくなりました。▲5七銀~▲5九角のような展開が予想されます。」

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(検討する福崎文吾九段)

(翔)

対局開始(3)

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(里見女流名人は駒箱を閉じ、清水女流六段はかばんから小振りの扇子を取り出す)

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(里見香奈女流名人)

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(テレビカメラ6台など、多くのメディアが両対局者に注目)

(翔)

対局開始(2)

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(大盤解説会に出演する村田智穂女流二段と福崎文吾九段も対局室へ)

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(先に清水市代女流六段が入室)

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(続いて里見香奈女流名人も入室)

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(里見女流名人が王将を5九の位置に置く)

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(続いて清水女流六段が5一に玉将を置く)

(翔)

対局開始(1)

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(対局室は「菊之湯」の4階の一室)

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(対局者が使う座布団は、1971年に昭和天皇が訪問した際に使われたもの)

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(西川慶二七段と記録係の野崎雅敬初段)

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(立会人の谷川治恵女流四段)

(翔)

里見女流名人、三間飛車に

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(里見香奈女流名人の初手は▲7六歩)

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(△8四歩、▲6六歩に続き、清水市代女流六段が4手目△6二銀を着手)

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(里見女流名人は三間飛車に構えた)

(翔)

チャット解説は西川和宏四段

Nishikawakazuhiro_2 チャット解説は西川和宏四段です。
「第1局、第2局共に清水さん優勢の序盤戦でしたが、里見さんの中盤の立ち回りが見事でした。 中盤のねじり合いに注目したいと思います。戦型予想ですが、清水さんの居飛車に対して里見さんがどこに飛車を振るか注目ですね。2局とも中飛車だったので本局は石田流三間飛車になると予想しています」

(翔)

第3局は15日9時開始

おはようございます。今朝の湯原温泉は雪がやみ、日も差しています。対局は9時に開始予定です。

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(今朝6時ごろの湯原温泉)

(翔)

前夜祭(5)

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対局の見どころ
(左から)村田智穂女流二段、谷川治惠女流四段、福崎文吾九段
福崎「谷川さんも女流では立会の仕事が多いんじゃないでしょうか。プレッシャーがかかりませんか。心中はどうです?」
谷川「まずは今日の朝5時に起きられるかどうかが、一番大きなプレッシャーでした」
福崎「私は目覚ましをかけなくてもなぜか目が覚めますけどね。さて、女流棋界第一人者の清水さんと、急に出てきた里見さん。このナマイキな里見さん、どう思います?」
谷川「私は引退したので幸か不幸か痛い目には遭ってないんですけれど」
福崎「では同世代からみてどうでしょう。ユキちゃん? サキちゃん。……ヤマモトさん?」
会場(チホ!)
村田「実は同世代じゃないんですよね。香奈ちゃんのほうが下です(笑)」
福崎「清水さん、時代劇の女剣士のような凛々しいいっちゃん、サインちょーだいって言って断られたこともある凛々しいいっちゃんが相手なんですが、戦型予想はどうでしょう」
谷川「三間飛車ではないでしょうか。▲7六歩△3四歩▲7五歩と見ます」
村田「清水さんは三間飛車をきらって、▲7六歩に△8四歩と突くんじゃないでしょうか。というのも、私が▲7五歩突かれるの苦手なので、△8四歩って突くんです」
福崎「私は女性の心理がわからない。女流棋士というのは谷川さんの頃から注目されてきたんですが、最近は強い子も増えてきてまたかわいい子も増えてきましたね。どうですか、アイドルと呼ばれていた谷川さん。と、遅れてきたシンデレラの智穂ちゃん」
谷川「最近の子は見た目も性格もかわいいですね」
福崎「それ知らないだけじゃない?」
谷川「村田さんはすごくいいですよね」
村田「そんなことないです」
谷川「いやいや……」
福崎「ハイ、アリガトウゴザイマス」
福崎「お二人からはエネルギーを感じますよね。さてどっちが勝つと予想しますか」
村田「清水さんは『里見さんの将棋を一局でも多く見せる』と遠まわしに勝利宣言をされてましたよね。それをどう里見さんが阻止するか」
谷川「清水さんは『若手の壁でありたい』、そうおっしゃってました。自分が強ければ後輩も強くなる。後輩のためにももっと強くなりたい、教えることがたくさんある、と」
福崎「清水さんは背筋がいいですよね。ボクらはピサの斜塔って呼ばれてますから。はい、では明日が楽しみですね」
谷川「先生の大盤解説も楽しみです」

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(サプライズで、10日に昇段したばかりの村田智穂女流二段に、花束と記念品の贈呈。和服姿の田端壽修・西日本将棋道場連合会会長は、明日の対局で使われる駒箱と駒袋を制作。趣味だというが何十組も制作経験がある)

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(村田智穂女流二段) 

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中締め
社団法人 湯原観光協会 湯原町旅館協同組合 代表理事 小河原靖弘
「真庭の湯原温泉にお集まりいただき、えー、バレンタインに縁のない方ばかりが集まっていらっしゃいますが、ここから250メートル上流では、『バレンタインファンタジー』と題しまして626本のロウソクが灯されています。雪の中での露天風呂に幻想的な演出をしています。この会が終了したらそちらにぜひおでかけください。皆さまは明日将棋を指すわけでもないのでゆっくり飲んで、雪の中まち歩きをしていただければと思います。それでは、世紀の熱戦になることを祈念して、一本締めで締めたいと思います」

(翔)

2011年2月14日 (月)

前夜祭(4)

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(地元の「湯原子供将棋教室」(湯原温丸=あったまる=くん支部)の池田雅子さん、西村優花さんからの花束贈呈)

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(記念撮影)

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(続いて湯原対局実行委員で真庭支部の山崎耕造さんから記念品贈呈)

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里見香奈女流名人
「湯原温泉は、幼稚園の頃に来たことがあると両親に聞きました。でもそのときは高熱を出してお風呂に入れなかったそうです。今日はお風呂に入って万全の体調で臨みたいと思います。清水先生の上座に座って対局するのはとても緊張する。憧れの清水さんと指せるのは楽しみ。全力でぶつかっていきたい。よろしくお願いします」

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清水市代女流六段
「真庭市に来るのは生まれて初めてで、楽しみにしていました。そしたら美しい雪景色で感激しました。東京生まれ東京育ちの私には、雪自体がすごく珍しいんですね。見事な雪景色を見せていただいて、これで真っ白な気持ちで対局に臨めると思います。先ほど『報知新聞買って!』とおっしゃってましたが、みなさんもうとってらっしゃいますよね?(会場拍手) 今日も雪の中、里見さんは寒くて震えていました。外で撮影をしたんです。明日の対局の様子も載る。載りますよね? というわけで、報知新聞をよろしくお願いします。
 全国の里見ファンは、里見さんの将棋を一局でも多く見たいはず。ということは、私ががんばらないといけません。明日は自分らしい将棋を指したいと思います」

(翔)

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