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2011年2月15日 (火)

前夜祭(5)

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対局の見どころ
(左から)村田智穂女流二段、谷川治惠女流四段、福崎文吾九段
福崎「谷川さんも女流では立会の仕事が多いんじゃないでしょうか。プレッシャーがかかりませんか。心中はどうです?」
谷川「まずは今日の朝5時に起きられるかどうかが、一番大きなプレッシャーでした」
福崎「私は目覚ましをかけなくてもなぜか目が覚めますけどね。さて、女流棋界第一人者の清水さんと、急に出てきた里見さん。このナマイキな里見さん、どう思います?」
谷川「私は引退したので幸か不幸か痛い目には遭ってないんですけれど」
福崎「では同世代からみてどうでしょう。ユキちゃん? サキちゃん。……ヤマモトさん?」
会場(チホ!)
村田「実は同世代じゃないんですよね。香奈ちゃんのほうが下です(笑)」
福崎「清水さん、時代劇の女剣士のような凛々しいいっちゃん、サインちょーだいって言って断られたこともある凛々しいいっちゃんが相手なんですが、戦型予想はどうでしょう」
谷川「三間飛車ではないでしょうか。▲7六歩△3四歩▲7五歩と見ます」
村田「清水さんは三間飛車をきらって、▲7六歩に△8四歩と突くんじゃないでしょうか。というのも、私が▲7五歩突かれるの苦手なので、△8四歩って突くんです」
福崎「私は女性の心理がわからない。女流棋士というのは谷川さんの頃から注目されてきたんですが、最近は強い子も増えてきてまたかわいい子も増えてきましたね。どうですか、アイドルと呼ばれていた谷川さん。と、遅れてきたシンデレラの智穂ちゃん」
谷川「最近の子は見た目も性格もかわいいですね」
福崎「それ知らないだけじゃない?」
谷川「村田さんはすごくいいですよね」
村田「そんなことないです」
谷川「いやいや……」
福崎「ハイ、アリガトウゴザイマス」
福崎「お二人からはエネルギーを感じますよね。さてどっちが勝つと予想しますか」
村田「清水さんは『里見さんの将棋を一局でも多く見せる』と遠まわしに勝利宣言をされてましたよね。それをどう里見さんが阻止するか」
谷川「清水さんは『若手の壁でありたい』、そうおっしゃってました。自分が強ければ後輩も強くなる。後輩のためにももっと強くなりたい、教えることがたくさんある、と」
福崎「清水さんは背筋がいいですよね。ボクらはピサの斜塔って呼ばれてますから。はい、では明日が楽しみですね」
谷川「先生の大盤解説も楽しみです」

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(サプライズで、10日に昇段したばかりの村田智穂女流二段に、花束と記念品の贈呈。和服姿の田端壽修・西日本将棋道場連合会会長は、明日の対局で使われる駒箱と駒袋を制作。趣味だというが何十組も制作経験がある)

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(村田智穂女流二段) 

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中締め
社団法人 湯原観光協会 湯原町旅館協同組合 代表理事 小河原靖弘
「真庭の湯原温泉にお集まりいただき、えー、バレンタインに縁のない方ばかりが集まっていらっしゃいますが、ここから250メートル上流では、『バレンタインファンタジー』と題しまして626本のロウソクが灯されています。雪の中での露天風呂に幻想的な演出をしています。この会が終了したらそちらにぜひおでかけください。皆さまは明日将棋を指すわけでもないのでゆっくり飲んで、雪の中まち歩きをしていただければと思います。それでは、世紀の熱戦になることを祈念して、一本締めで締めたいと思います」

(翔)

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