主催者挨拶
社団法人 日本将棋連盟 理事 西川慶二七段
「ようこそお集まりいただきましてありがとうございます。女流名人位戦は、もっとも歴史のある女流棋界を代表するタイトルです。レベルが格段に上がっていて、全国の将棋ファンが注目する、というか、男性棋士も注目するシリーズになっています。里見女流名人、清水女流六段が男性棋士に勝っても誰も驚きません。私にも息子がいるのですが、対女流棋士の勝率は……。
本当に、熱い思いが伝わって今回の対局が実現しました。支えていただいている報知新聞社さま、特別協賛いただいているユニバーサルエンターテインメントさまに改めてお礼申し上げます」
(棋士紹介。里見香奈女流名人、清水市代女流六段、立会の谷川治恵女流四段、大盤解説の福崎文吾九段、聞き手の村田智穂女流二段、記録係の野崎雅敬初段)
来賓代表挨拶
真庭市長 井手紘一郎
「今宵は雪化粧で皆さまをお迎えしました。片田舎の真庭市で女流名人位戦の対局が行われるということは、考えたこともなかったのですが、実現しました。ありがたいことで、私自身喜んでいます。今日、里見・清水両人に初めて接して、若く・美しいと感じました。しかし対局となると闘志を燃やすだろう、と存在感は抜群であります。私も将棋大好き人間で、むかし家では将棋くらいしか遊ぶものがありませんでした。明日は対局を実際に見ることができます。また大盤解説もある。すばらしいことです。外は寒いですが、明日は熱い戦いを期待しています。それでは、湯原温泉をよろしく!」
(翔)
女流名人位戦湯原対局実行委員会 委員長 池田博昭
「皆さまに、全国より湯原にお越しいただいたことに感謝申し上げます。なぜ湯原で対局を開催しようと思ったのか。ひとつは活性化。ひとつは文化交流。そしてひとつは里見女流名人・清水女流六段の話を小学生に聞かせたい、ということです。今後も真庭を盛り上げていきたいと思っております。それでは、第37期ユニバーサル杯女流名人位戦第3局前夜祭を開会します」
主催者挨拶
報知新聞社 大阪本社代表 西山忠雄
「こんばんは。それにしてもすごい雪ですね。川端康成の小説で『トンネルを抜けると雪国であった』というのがありますが、まさにその世界。大雪の中参加していただきまして、厚く御礼申し上げます。
さて、両対局者には前夜祭で肩の力ちょっと抜いていただきましょう。今日は何の日ですか? 里見女流名人はどれくらいチョコをばらまかれましたか?」
里見「妹にもらいました。渡してないです(笑)」
「いずれ渡しますよね?」
里見「はい」
「清水さんはどうなんですか?」
清水「渡さないです」
「私は帰ると机の上に義理チョコがたくさんあるんですよ。これが高くつくんです」
*
「さて、第1局、第2局と里見女流名人が逆転勝ちで王手をかけました。もし里見女流名人が勝てば『名人初防衛!』、清水さんが勝てば『本領発揮、逆襲始まる!』と報知新聞の一面に載ることになります。130円です。みなさん買ってください。
里見さんは強い。明日勝てば、当分里見天下が続くのではないでしょうか。いっぽう清水さんはリーグ戦で8戦全勝、最強の挑戦者ということになります。清水さんと初めて話したのは、第30期の中井広恵さんとの対局のときなんですが、とにかく姿勢がいい。6時間姿勢が崩れない。王者の風格ですよね。これを倒す人はおるんかなと思いました。両対局者には、大雪の中、アツイアツイ戦いを繰り広げてほしい。後世に語り継がれる名局を期待したい」
(翔)
第37期女流名人位戦第3局は岡山県真庭市「湯原国際観光ホテル 菊之湯」にて、2月15日(火)9時から行われます。里見香奈女流名人が3連勝で初防衛を果たすか、清水市代女流六段が1勝を返すのか。
立会人は谷川治惠女流四段、記録係は野崎雅敬初段。
大盤解説は福崎文吾九段、聞き手は村田智穂女流二段(10日付で昇段)。
チャット解説は西川和宏四段です。
本局の模様は、棋譜・コメントを文記者が、ブログを翔が担当いたします。
よろしくお願いいたします。
(翔)