読みの入った玉寄り
図は5一から4一に玉を寄った局面。△4一玉は58分の長考で指されました。戦場になりそうな7筋から遠ざかる手です。6一の金についているヒモが銀1枚になるため、▲8七金△7五飛▲同飛△同歩▲7四歩△6五桂▲7三歩成△同銀▲8一飛の金香両取りが気になりますが、以下△5一金▲9一飛成△1三角▲6六角△8六歩(変化図)は後手が指せそうです。
変化図で▲8八金は△7六飛▲6八銀△8七歩成▲同金△7八飛成、▲8六同金は△8八歩▲同銀△5七桂成△同角△7八飛があります。30手目△4一玉は、金香両取りの変化に飛び込んだうえでクリアする、深い読みの入った一手でした。こうなると広瀬九段が31手目をどれくらいの考慮で指すかに注目が集まります。少考で指したなら研究範囲内だと推定できます。序盤で1時間差を維持できれば先手は作戦成功といえるでしょう。


