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2025年9月

2025年9月 4日 (木)

読みきりか

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バタバタと手が進み、藤井王座が図で12分考えて△7六歩と垂らしました。△7七銀の詰めろで、先手は受けにくいです。後手玉を詰まそうにも、▲3一竜や▲1五角では続きません。夕食休憩前に指された▲3一飛の攻めに対し、△4二玉と踏み込んだ受けが成立するかどうか、検討陣は△7六歩の局面が見えてくるまでわかっていませんでした。盤上での証明は、伊藤叡王にも届いていそうです。

Dsc_8730_509(検討陣は散々駒を動かして、ようやく藤井王座の真意を理解した)

(紋蛇)

大盤解説会

現地では大盤解説会が開催され、棋士・女流棋士が交代して出演しています。夕食休憩後に登壇していたのは、森内俊之九段と北尾まどか女流二段でした。150人ほどの参加者が解説に耳を傾けていました。

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(紋蛇)

アマラ・サンクチュアリ・セントーサ

対局場の「アマラ サンクチュアリ リゾート セントーサ」は、シンガポールのセントーサ島に位置する5つ星ホテルです。イギリス植民地時代の建築が特徴のエレガントな空間で、市の中心部からわずか5キロメートルの距離とアクセス抜群。建物の周辺は緑に囲まれており、都会の喧騒を忘れることができます。

https://sentosa.amarahotels.com/

Dsc_8685_463(ホテルの看板。左に曲がって道なりに進む)

Dsc_8688_464(ホテルが見えてきた。左手が対局場、右手に宿泊施設などがある)

Dsc_8690_465(対局場はガラス張りの建物の2階に設営された。1階では大盤解説会が行われている)

Dsc_8691_466(宿泊施設側はいくつもの建物が並んでいる)

Dsc_8710_472(ロビー)

Dsc_8694_467_2(階段を登っていくと……)

Dsc_8696_468(とにかく緑に囲まれている)

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Dsc_8698_469(まるで森の中を歩いているような錯覚に陥る)

Dsc_8700_470(クジャクが屋根の上に佇んでいた)

(紋蛇)

対局再開

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▲3一飛に△4二玉が強気の受け。以下▲3二飛上成△同銀▲2二金と進んでいます。

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2八の角に空を切らせるような強襲です。もちろん、藤井王座もそれを見越して△4二玉と上がり、攻めを呼び込んだのでしょう。控室の検討では実戦的に大変なところもあるようです。

(紋蛇)

夕食注文

夕食注文は藤井王座がシンガポールチキンライスとオレンジジュース、伊藤叡王がチリクラブ・フライマントゥと冷たい緑茶です。

Dsc_8657_462 (藤井王座の注文)

Dsc_8676_459(伊藤叡王の注文)

(紋蛇)

51手目▲3一飛で夕食休憩に入る

Ouza2025090401015117時、この局面で夕食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲伊藤3時間52分、△藤井3時間16分。夕食の注文は、藤井王座がシンガポールチキンライスとオレンジジュース、伊藤叡王はチリクラブ・フライマントゥと冷たい緑茶。対局再開は17時30分です。
チリクラブ・フライマントゥは、シンガポール名物のチリクラブ料理と揚げマントウ(中華風揚げパン)のセット。チリクラブは辛味と甘味が効いたトマトベースのチリソースでカニを炒めた料理。揚げたマントウをこのソースにつけて食べるのが定番です。

(武蔵)

ハイティー(2)

Dsc_7954_436(「初手は王座から」と勧められて、藤井王座からスイーツに手をつけた。初手はパッションフルーツのタルト)

Dsc_7957_437(伊藤叡王はベリー系のタルト)

Dsc_7961_438(佐藤康九段はスイカ)

Dsc_7962_439(どれも美味しい。甘いものは別腹。黙々と食べる)

Dsc_7970_440(一口食べて、宙を見上げて少考。そしてきっぱりと『わかりません』)

Dsc_7974_441(『オレンジ系のような』と伊藤叡王)

正解は『Kumquat Pound Cake』。Kumquat(クムクワット)は金柑のことです。柑橘系という意味で、伊藤叡王の「オレンジ系」は正解に近いでしょう。そのことを知った佐藤康九段は「ニアピンですね」と伊藤叡王に声をかけていました。

(紋蛇)

ハイティー(1)

昼食後はグッドウッドパークホテルで、ハイティーを楽しみました。いってしまえばシンガポール版のアフタヌーンティーです。シンガポールはイギリス統治時代の影響を受け、紅茶を飲む文化が根付いています。

Dsc_7927_424(後ろにはプールがある)

Dsc_7933_425(本来はバイキング形式だが、スタッフが皿にスイーツやフルーツを山積みにして運んできた。「こっちにきてから、ずっと食べてばかりだ」と笑う佐藤康九段)

Dsc_7938_428(スタッフが選んだスイーツが出そろった)

Dsc_7940_429(藤井王座は紅茶をカップに注ぐも「ちょっと早かったか」と苦笑い)

(紋蛇)

マリーナベイ・サンズ(2)

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(向こう岸にあるマーライオンが小さく見える)

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Dsc_7898_418(マーライオン公園とは反対側の東エリア)

Dsc_7900_419(植物園のガーデンズ・バイ・ザ・ベイは、個性的なタワーがいくつもある)

Dsc_7912_421(高層ビルをバックに記念撮影)

(紋蛇)

マリーナベイ・サンズ(1)

マリーナベイ・サンズ(Marina Bay Sands)は、マリーナ・ベイに面した高級ホテル(統合型リゾートのIR)です。3つのビルが並び、船体を模した階でつながっています。一行はマーライオン公園から眺めたあと、昼食と展望台のために向かいました。

Dsc_7836_213(マーライオン公園から見たマリーナベイ・サンズ)

Dsc_7840_216_2 (近くから見上げると、さらに迫力がある)

Dsc_7863_410(一行は55階の中華料理でランチ)

Dsc_7877_414(バッグを模した大根餅。洒落た見た目で、上品な味付けだった)

Dsc_7888_416(船の先端側を見た景色。船体が緩やかな曲線を描いているのがわかる)

(紋蛇)

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