図の局面で羽生九段が時間を使っています。図の△6五銀(5四から移動)も守りを薄くして怖い手なのですが、伊藤叡王は55秒で指しました。羽生九段が考え続けて11時35分現在、1時間半の差がついています。
先手は1手でも間違うと寄せられてしまいそうです。まさに綱渡り。強烈な重圧を受けながら指し続けることになります。心身ともに負担の大きいと思われます。後手も攻め間違えた瞬間に負けになる恐れがありますが、伊藤叡王は早指しで進めていますから、まだ想定内の可能性が高いです。
(伊藤叡王の研究はどこまで行き届いているのか)
(牛蒡)