カテゴリ

« 藤井竜王・名人が勝って2勝1敗に | メイン | 大盤解説会場では »

2023年9月27日 (水)

終局直後インタビュー

終局直後、対局者にインタビューが行われました。
Img_2420(逆転勝利で八冠制覇に近づいた藤井聡太竜王・名人)

□勝った藤井竜王・名人
――序盤はどのように考えていたか。
藤井 端の位を取られての指し回しは考えたことがなく、どのように構想を立てるか難しいと思っていた。本譜はすぐに仕掛けていったが、うまく対応されて自信がない展開になった。もう少し工夫の余地があったかと考えている。

――中盤、形勢をどのように見えていたか。
藤井 △7四飛~△7三桂(30手目、32手目)で、こちらの攻めを受け止められる形になってしまい、失敗しているかなと思っていた。

――形勢の好転を感じたのは?
藤井 終盤は負けの形だと思っていた。▲5六角(71手目)と金を取ってこちらの玉が寄りづらい形になったかと思った。

――第4局に向けての抱負は。
藤井 本局は結果は幸いしたが、序盤から押されてしまって苦しい将棋だった。まずは内容をよくできるように意識して臨みたい。
Img_2421(敗れた永瀬拓矢王座は終始リードしていたが、終盤での失着が響いた)

■敗れた永瀬王座

――序盤はどのような考えを持って指していたか。また、先手の対応によっては、振り飛車もあったか。
永瀬 端に2手を費やしたが、先手の態度を決めているところがある。バランスが取れればと思いながら指していた。場合によっては振り飛車もという感じ。

――途中まではかなり押していた展開だった。
永瀬 第一感は△3一歩(66手目△4一飛に代えて)だったが、エアポケットに入ってしまった。対応がうまくできなかったと思う。

――第4局に向けての抱負。
永瀬 引き続き、精一杯頑張りたい。
Img_2418(このあと、両者は大盤解説会場に向かった)

(武蔵)

このサイトに掲載されている記事・イラスト・写真・商標等の無断転載を禁じます。