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2021年7月

2021年7月19日 (月)

五番勝負日程

【第69期王座戦五番勝負 日程】
第1局 9月1日(水)宮城県仙台市「ホテルメトロポリタン仙台」
第2局 9月15日(水)愛知県蒲郡市「西浦温泉 旬景浪漫 銀波荘」
第3局 9月22日(水)神奈川県秦野市「元湯 陣屋」
第4局 10月5日(火)兵庫県神戸市「ホテルオークラ神戸」
第5局 10月12日(火)新潟県魚沼市「ryugon」

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以上で挑戦者決定戦の中継を終わります。ご観戦誠にありがとうございました。

(八雲)

感想戦の様子

Img_6372 インタビュー後、感想戦が始まった。

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(八雲)

終局直後

Img_6332 終局直後の様子。

Img_6325 勝って挑戦を決めた木村九段。

Img_6337 敗れた佐藤九段。

Img_6329 終局直後に両者にインタビューが行われた。

【木村九段の談話】
――本局を振り返ってください。
木村 難しくてよく分かりませんでした。
――形勢の流れはどのようなものでしたか。
木村 後手番としてはまあまあかと思ってたんですけど、結局、攻められることになったので、どうかなあと。
――勝ちになったと思ったのはどこでしょうか。
木村 (自玉が)詰まないかなあ、と思って。
――準決勝のあとには、「ラストチャンスだと思う」と話していました。王座挑戦を決めたいまの感想を教えてください。
木村 うれしいです。
――永瀬王座の印象と、五番勝負の意気込みを教えてください。
木村 充実している方なので、精一杯、体調も整えて頑張りたいです。

【佐藤九段の談話】
――本局を振り返ってください。
佐藤 苦しめの将棋で、ちょっと持ち直したかと思ったんですが、攻め急いでしまったかもしれません。
――持ち直したと思ったのはどの辺りでしょうか。
佐藤 桂を打って金銀を取れる形になったので(83手目▲6五桂打)、難しいかなと。
――1986年の大山康晴十五世名人以来となる現役の将棋連盟会長のタイトル戦登場が懸かっていましたが、届きませんでした。
佐藤 大山先生の記録は畏れ多いので全然意識してなかったんですけど、残念ですね。最後、もうちょっと最善を尽くしたかったです。
――AIでの研究が全盛の時代に、会長職に就きながらここまで勝ち上がったことは素晴らしいことだと思います。ご自身としてはいかがですか。
佐藤 自信はあるんですけど、いつも結果につながらなくて。久々にチャンスがきたと思ったんですけど。年はかなりいってますけど、まだまだ強くなれると思っています。ミスをなくすことが課題ですかね。

(八雲)(談話=睡蓮)

木村九段が王座挑戦を決める

20210719a132手で、木村九段が佐藤九段をくだしました。終局時刻は20時32分。消費時間は▲佐藤5時間0分、△木村4時間58分(チェスクロック使用)。勝った木村九段は、13期ぶり2回目となる王座挑戦を決めました。永瀬拓矢王座と木村九段による第69期王座戦五番勝負は、9月1日(水)に宮城県仙台市「ホテルメトロポリタン仙台」で開幕します。

(睡蓮)

後手がリードを広げる

20210719105図は19時50分頃の局面。切り合いから後手が抜け出してリードを広げたと見られています。図から木村九段は△6五同銀左と桂を食いちぎりました。これが決め手になりそうです。

(八雲)

切り合い勝負に

2021071989時刻は19時を回りました。
先手の▲9七角に対して、木村九段は△8六歩▲同角と取らせて、角を飛車の射程に入れました。先手に歩を渡したことで▲6五歩が生じているため、もう受けきって勝つ将棋ではなくなっています。△3七角などを利かして、切り合いで勝負にいくと見られています。終盤の勝負どころを迎えたようです。

(八雲)

休憩中の対局室

Img_6309 夕食休憩中の対局室。うっすらと夕日に染まっていた。

Img_6312 休憩中の盤面。手前が後手側。

(八雲)

夕食休憩

202107198418時、図の局面で佐藤九段が8分使って夕食休憩に入りました。消費時間は▲佐藤4時間32分、△木村3時間46分。夕食の注文は佐藤九段が「屋台風焼きそば」(鳩やぐら)、木村九段は注文ありません。対局は18時40分に再開します。

形勢は先手が苦しいながらも勝負形に持ち込んでいると評判です。休憩明けに山場がありそうです。

Img_6306 屋台風焼きそば(鳩やぐら)。
※撮影用に注文したものです

(八雲)

受け師の方針

2021071974時刻は17時を回りました。
攻め合いを読んでいた検討陣に対して、木村九段は丁寧に受けに回りました。先手の攻めを切らしてしまう方針で、”千駄ヶ谷の受け師”の異名を持つ木村九段ならではの指し回しといえそうです。

(八雲)

後手リード

2021071965図は16時30分頃の局面。先手が▲7五歩と突いたところです。△7五同歩に▲8六桂と打って▲7四歩を打つのが本命の狙いと見られています。ただ、▲8六桂に△6六歩▲同銀△7六歩と真っ向から攻め合っても、後手に分がありそうと見られています。形勢は後手がリードしているようです。

Img_6268 木村九段が形勢をリードしていると見られている。

(八雲)

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