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2020年9月 9日 (水)

どちらの大駒が使えるか

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現局面(37手目▲9五角)までの見解を山崎隆之八段にうかがいました。

「序盤は後手に穴熊に組ませないために、久保九段がよくばった指し方をして模様を張りました。それに対し、永瀬王座は先手の囲いが完成しないうちに仕掛けましたね。
▲9五角と出て、▲5一角成が受かりません。無理に受けると▲7三歩と打たれて、▲7五飛と銀を取られてしまいます。予想手順は△7六歩▲5一角成△8六歩▲同歩に△8二飛ですね。先手の馬と後手の飛車、どちらの大駒が使えるかの勝負になります。私自身は居飛車党なので、馬と比べると飛車の攻撃力がわずかに高いところを評価します。ここからの数手が振り飛車側の腕の見せ所です。まもなく昼食休憩ですが、あまり昼食を味わえない局面になっています」

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(葵殿の庭園から控室を望む)

(翔)

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