終局直後
終局直後、両者にインタビューが行われました。
(初の王座挑戦を決めた永瀬叡王)
―一局全体の感想は?
永瀬 用意していた作戦で、うまくいったような気がしました。
―仕掛けのあたりまでが作戦でしょうか?
永瀬 作戦に近くはあったのですが、その局面まで想定したというわけではなく、そういう感じになったら仕掛けるのかなと思いました。
―▲5六歩の保留は?
永瀬 それは作戦でした。 (慎重に言葉を選びながら本局について振り返る)
―初タイトルの叡王獲得から、すぐさまタイトル挑戦が決まりましたが、それについてのお気持ちは?
永瀬 またすぐにチャンスがきたので、運がよかったと思います。
―五番勝負に向けての意気込みは?
永瀬 いい将棋を指したいなと思います。 (豊島名人は苦しい時間が長かった)
―豊島名人に伺います。本局の感想は?
豊島 作戦に対応できなかったような気がしますね。(39手目▲3五歩と)仕掛けられて長考したのですが、いい勝負になる順が思い浮かばなかったので、仕掛けの周辺でよくなかったかなと思いました。
―▲3五歩のあと、△3三金(44手目)のあたりは?
豊島 △3三金に代えて△3四歩か△6五歩かを考えたのですが、ちょっと自信が持てませんでしたね。
―△3三金は非常手段でしょうか?
豊島 そうですね。どうやっても自信がなかったので、勝負手気味だったのですが、傷を深めてしまったかもしれないですね。(両者に対してインタビューが行われ、続いて感想戦となった)
(飛龍)