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2017年10月

2017年10月 3日 (火)

大盤解説会場へ

Dsc_4182 (感想戦の前に大盤解説会場へ)

Dsc_4190 (それぞれひと言ずつ対局を振り返った)

(牛蒡)

終局直後

Dsc_4142_3 (終盤の競り合いを制した羽生王座。星をひとつ返した)

――本局を振り返って。

羽生 仕掛けが問題で苦しくなったと思いました。

――どこでよくなりましたか。

羽生 終盤はこちらも決めそこなった感がありました。最後まで分かりませんでした。

――第4局に向けて。

羽生 全力を尽くして、いい状態で臨みたいと思います。

Dsc_4165 (敗れた中村六段)

――本局を振り返って。

中村 よくできそうな局面もあったのですが、そこで間違えて苦しくしてしまいました。終盤は何かあったかもしれませんが、難解でちょっと分かりません。

――第4局に向けて。

中村 またしっかり準備して、せいいっぱいやりたいと思います。

Dsc_4147 (終局直後)

Dsc_4173
(牛蒡)

羽生王座が1勝挙げる

20171003a

羽生善治王座に中村太地六段が挑戦する第65期王座戦五番勝負第3局は、22時1分に134手で羽生王座の勝ちとなりました。消費時間は▲中村4時間59分、△羽生4時間56分。
カド番の羽生王座が1勝返しました。第4局は10月11日に横浜市「横浜ロイヤルパークホテル」で行われます。

後手が抜け出す

118△6六銀打は竜取りで攻め駒を増やす手。後手が難解な終盤戦を抜け出したと見られています。


(牛蒡)

これは激戦だ

109図の局面で△4二桂が指された瞬間、「これは激戦だ」の声が上がりました。先手玉は△7五桂▲7六玉△8七銀▲8六玉△7六金▲9七玉△9八銀成▲同香△8七桂成の詰めろでしたが、後手に桂を使わせたため、詰めろを解除することができました。後手としては、勝ちにいくなら△4二桂ではなく△4二銀が考えられたようです。


Dsc_4134 (モニターに注目する中村修九段と森内九段)

(牛蒡)

21時18分、モニター映像

Dsc_4109 (105手目の局面、羽生王座は袖をまくる。中村六段は口元を押さえる)

(牛蒡)

依然として難解

94羽生王座は△2一金打と自陣に投資しました。▲1五桂△同歩▲同竜で竜に逃げられてしまうので、後手が粘りにいった印象もありますが、▲1五同竜に△7五馬で難しいようです。攻めたくなるところで、じっと受けに回り、しかも大切な金を手放しても難しいとは、発想として柔軟です。

「△2一金打では後手自信なしと思いましたが、▲1五桂△同歩▲同竜に△7五馬で難しいですか。先ほど終局予想時刻を聞かれて、21時台前半と答えたのですが、まだまだ終わりそうにありません」(森内九段)

Dsc_4096 (兄弟弟子のダブル解説が実現)

(牛蒡)

両者とも残り1時間を切る

88図の局面で残り時間は▲中村44分、△羽生56分。▲7八玉と引いて先手玉はすぐに寄らないと見られていますが、△7七歩▲同金に△7五馬から△5七馬が実現すれば、後手の馬が攻防に利きいてきます。難しい終盤戦です。


Dsc_3810 (中村六段、=昼食休憩明けに撮影)

Dsc_3814
(牛蒡)

関西将棋会館 大盤解説会

19時45分頃、関西将棋会館では福崎文吾九段と室田伊緒女流二段によって、本局の大盤解説会が行われていました。

Photo_7 (2階道場の奥で行われている大盤解説会)

Photo_8 (福崎文吾九段。本日も絶好調の解説を行っていた)

Photo_9 (笑顔の絶えなかった室田伊緒女流二段)

Photo_10

(潤)

夜戦に入る

82夕食休憩が開けて最初の一手は△8八歩。羽生王座は▲2一飛成を受けず、利かしを入れようとしています。

Dsc_3841 (羽生王座=昼食休憩明けに撮影)

(牛蒡)

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