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2017年10月

2017年10月 3日 (火)

読みふける中村六段

Dsc_4070 (モニター映像。中村六段は18時22分に戻ってきた。盤の前で考えている)

(牛蒡)

夕食休憩

81図の局面で夕食休憩に入りました。休憩時間は18時10分から19時まで。消費時間は▲中村3時間52分、△羽生3時間41分。中村六段の夕食は「和牛カレーとグレープフルーツジュース」、羽生王座は「サンドイッチとホットコーヒー」。写真は撮影用に注文したものです。


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(牛蒡)

飯塚七段の見解

80
――ここまでの戦いについて。

飯塚七段「50手目△8六歩から▲同歩△同飛と後手が動いていきましたが、先手も強く反発して、駒得の実利を得ました。やはり駒得は大きいので先手が指せると見ていましたが、78手目△3七角成で上部を開拓されてみると難しい。(2筋から飛車を追われたことで先手は)▲7一飛から▲2四桂という必殺の順がなくなり、後手玉は相当寄らなくなりました。後手は相変わらず駒損ですが、玉の安定度では後手が上です。難しい勝負だと思います。このふたりの対局はいつも大熱戦になります。本譜もすごい終盤戦が展開されるのではないでしょうか」

――持将棋の可能性について。

飯塚七段「現状は持将棋の可能性は高くないと思います。先手は8九飛、後手は6三金が最後の押さえとして残っていますから、どちらもそう簡単には入玉できません」

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(牛蒡)

中村修九段が電話出演

Dsc_4036 (ユーモアを交えながらニコ生解説陣と話す。話題に上がった龍言のお風呂はこちら

(牛蒡)

関西棋士室の様子

こんばんは。関西中継記者の潤です。

王座戦第3局が勝負どころを迎えていますが、関西将棋会館棋士室では、17時ごろ、山崎隆之八段、畠山鎮七段、室田伊緒女流二段によって本局の検討が行われていました。その様子を掲載致します。

Photo_2 (17時ごろ、検討する畠山鎮七段と室田伊緒女流二段。その様子を見つめる山崎隆之八段)

Photo_3 (畠山鎮七段。羽生王座側を持っていた)

Photo_4 (中村太六段側を持つ室田伊緒女流二段。本日、関西将棋会館道場で大盤解説会の聞き手を務める)

 

Photo_5 (山崎八段の問い掛けに笑顔を浮かべる室田女流二段)

Photo_6 (山崎隆之八段)

(潤)

ニコ生放送中

Dsc_4034 (飯塚七段がニコ生に電話出演。「(66手目の局面は)先手を持ちたい。ただし、難しい」と話す)

(牛蒡)

検討風景

Dsc_4026 (控室の検討風景。言葉数が少なくなり、考え込む場面も増えている)

66_2図から▲4七同金△3八角▲8九飛△4七角成▲8五香で先手駒得ですが、△4六馬の合駒請求もあるので、まだ後手玉を寄せにいけるだけの戦力ではないようです。先手玉の安全度も見極めづらく、継ぎ盤周辺からは「難しい」との声が聞こえてきます。


(牛蒡)

現地の解説(62手目の局面)

62図の局面。現地解説会で示されていた手順を少しだけご紹介します。

(1)▲4七銀は△7六歩▲8八銀△8六角▲5八玉△7七歩成▲同銀△同角成▲同金△8八飛成▲7八歩△7六歩=参考1図が解説されていました。攻め駒が少ないので後手がうまくいくとは限りませんが、先手としてはあまり選びたくない変化のようです。

62s1(2)▲8七香が本命視されている手で、「香打ちから考えてみたい」と森内九段。以下△7六歩▲8五香△7七歩成▲同玉△7六歩▲8六玉△7七銀=参考2図に、(2a)▲同金△同歩成▲同玉△7六歩や(2b)▲7五玉△5六桂▲同歩△7三銀(△7八銀不成もある)は「激戦」と解説されています。

62s2「(62手目△6四桂の時点で)第一感は先手がうまく反撃できそう(飛車と桂を持って▲7一飛△2二玉▲8四桂のようなイメージ)と考えていましたが、調べてみるとはっきりしません。形勢は難しいと思います。どちらも力を出せそうな展開です」(森内九段)

なお、実戦は(3)▲8六香でした。(2)と似たような変化になるもしれません。

Dsc_3993 (森内九段と飯塚七段が大盤解説中)

Dsc_4000 (現地は雨が降ったりやんだり。いまは本降り)

(牛蒡)

おやつ

15時になり、対局者におやつが出されました。中村六段はチョコレートケーキとホットコーヒー、抹茶。羽生王座はバームクーヘンとホットレモンティー。

Dsc_3967 (中村六段のおやつ)

Dsc_3955 (羽生王座のおやつ)

※いずれもおやつは撮影用に注文したものです。

Dsc_3987 (撮影後は広瀬八段と安食女流初段に食べてもらった)

(牛蒡)

龍言のがんぎ

Dsc_3937 (写真は龍言の敷地内にある「がんぎ」。大きなひさしを太い柱が支える)

Dsc_3934 (ひさしの下は人が余裕をもって歩けるほど広い)

Gng_2

図は雁木囲いの一例。こちらは金銀のひさしの下に玉がいる。右の銀がさらにひとつ横にずれた形(5七銀型ではなく4七銀型)も最近は流行している。



(牛蒡)

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