渡辺王座が駒を取り出す。
陣屋所有の2種の駒。羽生二冠はどちらも何度も使っていることだろう。
関係者「渡辺王座、どちらの駒を使いますか」
渡辺「私はどちらでも」
関係者「羽生二冠はいかがでしょうか」
羽生「私もどちらでも大丈夫です」
関係者「では大内先生決めていただけますか」
大内「渡辺王座がどちらでもいいとおっしゃるので、羽生さん決めてください」
少々不思議なやりとりの末、今回は羽生二冠が駒を選びました。
選ばれた駒は宮松影水作、錦旗書。
駒には「影水作」と書いてあるが、長年の使用で中央の「水」が消えている。
盤も陣屋所有のものが使用される。天柾の逸品だ。
盤の覆いには裏書きがある。
「方尺盤上在天地」。荒巻三之八段の書。
(八雲)