琵琶湖疏水(1)
琵琶湖疏水は明治初期に琵琶湖の水を京都市内に通し、水運、水車動力等で東京遷都後に衰退した京都を復興させようと建設されたものです。
当時の国内の土木工事は外国人技師の設計や監督によるものばかりでしたが、日本人の手によって作られた、初の大規模土木事業と言われています。1885(明治18)年に竣工し、1890(明治23)年に第1疏水が完成しました。その後第2疏水も1912(明治45)年に完成しました。
完成後に水力発電としての活用も考慮され、ウェスティン都ホテルのある蹴上(けあげ)には日本最初の事業用水力発電所が1891(明治24)年に運転を開始しており、琵琶湖疏水記念館ではその歴史を学ぶことができます。現在も京都市内に潤いをもたらしています。また蹴上には浄水場などの施設も設けられています。
(参考)京都市上下水道局:琵琶湖疏水
※写真は全て9月某日に撮影したものです。
(モニュメント「巨大な輝き」。水門を開ける男と開かれた水門からキラキラあふれ出る命の水を表現している)
(「疏水物語」。琵琶湖疏水記念館で1本100円で購入できる)
(翔)