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2010年9月29日 (水)

藤井九段、依然苦しく

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図は20時20分頃の局面。羽生王座が両取りに▲4五桂と跳ねたところだ。この手を着手するとき、羽生王座が駒をぐりぐりっと押さえつける様子がモニタから見てとれた。この「駒ぐりぐり」は、羽生王座が勝ちを意識したときに出る仕草として有名だ。
控え室では、この手に代えて▲3一飛や▲5一飛を本線で検討していた。勝又六段は「みんな予想が外れたよ」と駒をバタバタと戻す。次に▲5一飛と打つ手が厳しい。△4四角は▲5一飛~▲5三飛成がある。したがって▲4三金左や▲5二金と逃げる手が検討されているが、「これは元気出ないですね」と田村六段。勝又六段は、「しかし藤井さんも疲れるねえ。▲3一飛とか▲5一飛とか読んでたところにこれだもんなあ」とつぶやく。

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