大盤解説会での感想戦
大盤解説場での感想戦では、まずこの場面が再現されました。▲2二歩成△同金▲8一飛成△2九飛▲2六歩、また単に▲1六歩が有力だったようです。
羽生「最後の▲2六歩が味の良い手で、桂を守りつつ、△同角ですと…」
山崎「そうですね、後で▲1六歩と催促する必要が無くなります。本譜は一番悪いタイミングで▲1六歩と突いてしまった。突くなら図ですぐに▲1六歩でしたか」
羽生「▲1六歩には…切るしかないですね。△4八角成▲同玉…意外に先手玉に迫る筋が難しい。△2九飛▲3九歩…ええ、これは自信がないです。△2八飛成には▲5九玉で堅いです」
山崎「こちらはいいところで▲6五桂と跳ね、玉を左に逃がしていく感じになりますね。本譜は図ですぐに▲6五桂。1局目で角が使えなくて負かされたので、桂を使う手に悪い手は無いだろうと思ったんですが…。実は△4四銀と上がった局面は指せるんじゃないかと思っていました。以前に考えたことがあって、確か先手が良いという結論だったのに、その順を忘れてしまって。あれー?どうだったかなぁって。▲3三歩だったような気がするのですが、その後が…」
羽生「▲3三歩には△2三金と…逃げますよね。」
山崎「そこで▲1六歩と突くか、▲6五桂と跳ねるか…」
羽生「▲1六歩には△4八角成▲同玉△3三桂▲同桂不成△同金…」
山崎「ええ、難しいんですよね。△4四銀の局面は、有力な手が何個もあったところで、▲6五桂を選んでしまった。角を働かせる手に悪手なしと思ったのですが、△2九飛と打たれて…これは安易に指してしまったかなと。△2九飛には▲8一飛成のつもりだったけれど、嫌な手がいくつも見えてしまって。しかし本譜の▲1六歩のタイミングは一番良くなかったです」
(烏)
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