2026年2月16日 (月)

前夜祭は和歌山城ホールの隣に建つダイワロイネットホテル和歌山で18時から開催。主催、特別協賛、地元のそれぞれ代表が挨拶に立ちました。

Z01 (脇謙二・日本将棋連盟専務理事)
「ここまで挑戦者の永瀬九段が2勝してリードしています。永瀬九段が勝って王将位奪取に迫るか、あるいは藤井王将が踏ん張って2勝2敗のタイにして、改めて三番勝負に持ち込むか。非常に大きな一局となります。お二人はかなり入念な準備をして本局に臨んでおられると思います。私も明日の対局をいまから楽しみにしております」

Z02 (栢木伊久二・ALSOK株式会社代表取締役グループCOO)
「藤井王将は『馬』、永瀬九段は『挑』という揮毫扇子をいただきました。馬は『攻めと守りに』重要な駒。挑戦者の永瀬九段は王将にチャレンジするという強い気持ちが示されています。明日からの対局は、ファンの皆様のみならず多くの国民が期待していることと思います」

Z03 (鶴巻郁夫・和歌山市副市長)
「和歌山城は紀州統治のためだけでなく、四国平定のための足がかりとしての拠点という説もあります。気分転換が必要になったら、窓からお城をご覧になって、秀吉の雄大な構想に思いを馳せていただきたいと思います」

Z04 (挨拶のあと、両対局者を登壇させ……)

Z05 (一同でガッツポーズ)

(書き起こし:武蔵)

検分は予定を少し早めて16時40分頃に始まりました。

Kenbun01_2(藤井聡太王将が駒の感触を確かめる)

Kenbun02 (挑戦者の永瀬拓矢九段。駒は日本将棋連盟所有のもの)

Kenbun03(立会人の稲葉陽八段も交えて照明や室温の具合をチェック)

Kenbun04 (最後に動線を確認し、10分足らずで検分終了)

藤井聡太王将(六冠)永瀬拓矢九段が挑戦する、ALSOK杯第75期王将戦七番勝負(主催:日本将棋連盟、特別協賛:ALSOK、協賛:囲碁将棋チャンネル立飛ホールディングスinゼリー、特別協力:毎日新聞社スポーツニッポン新聞社)は第3局まで指され、いずれも先手が勝って藤井王将1勝、永瀬九段2勝。藤井王将が勝って改めて三番勝負とするのか、永瀬九段が連勝して王将奪取まであと1勝と迫るのか。第4局は2月17日(火)から18日(水)にかけて、和歌山県和歌山市の和歌山城ホールで行われます。持ち時間は各8時間。対局開始は9時。1日目の18時を過ぎると手番の棋士が次の手を封じ、翌日に指し継がれます。先手は藤井王将です。立会人は稲葉陽八段、記録係は関祐人三段(井上慶太九段門下)がそれぞれ務めます。

中継は日本将棋連盟モバイルの棋譜・コメントを武蔵、ブログを飛龍が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

Shiro01 (対局前日の和歌山は曇り)

2026年2月 4日 (水)

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――序盤について。
永瀬 △7四歩(12手目)に対して本譜の▲4四銀(53手目)までは進めてみようと思ったんですけども、理解度がそんなに深くはなかったので、一手一手時間を使って考えていました。
――▲4八金(51手目)も予定だったか。
永瀬 はい、指してみようと思いました。
――封じ手については。
永瀬 飛車を回る手から考えてみようと思っていたんですけど、8六に金がいるとすぐ詰む詰まないになってしまうので、読みを入れて指していました。強い手を続けていかないと8六の金が明確な主張になってしまうかなと感じていました。すぐ終盤になりそうなので、こちらの誘導ではあるんですが、難しいかなと感じていました。
――▲9五角(65手目)に長考した。
永瀬 難しいとは思ったんですけど、▲4三とか▲9五角か迷ったところではあった。こちらがなかなか安定しない形なので気を使って指していました。
――勝利に近づいたと思ったのは。
永瀬 ▲8六銀(77手目)が正しいかわからなかったんですが、少し安定する形になってめどが立ってきたかなという気がしました。
――第3局を振り返って。
永瀬 こちらが激しく注文をつけていく将棋で、途中まで予定ではあったんですが、局面としてはかなり難しい気がしたので、読みを入れて指す将棋だったのかなと。
――藤井王将に七番勝負で2勝1敗とリードしたのは永瀬九段が初めて。
永瀬 次は後手番ですので、しっかり準備したいと思います。

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――序盤について。
藤井 序盤は手の組み合わせ自体は多いと思っていたんですけども、本譜は呼び込まれる形で、実際に進めてみると少し自信が持てない展開かなという気がしたので、そのあたり認識が甘いところがあったかなと感じています。
――金を繰り出していった。用意の作戦か。
藤井 そういった展開もあるのかなと思っていたんですが、進んだ局面が考えてみるとこちらに陣形のキズが多くて自信が持てない感じかなと思っていました。△8六金(38手目)としたあたりは部分的に先手玉に迫っているんですけど、そこからがなかなか前進できない感じなので、よい展開ではないかなと思っていました。
――2日目午前中の進行は。
藤井 先手がどれだけ激しく戦ってこられるかという感じなんですが、本譜は一番強い手を続けられて、なかなか変化の余地を見いだせなかったかなと感じています。
――△4三同金(70手目)に長考した。
藤井 昼休のあたりで本譜のように進むとちょっと足りないかなと感じていたんですけど、改めて手を探したんですが、難しかったかなという感じでした。△5七桂とか△8八金とか、先手玉に迫る手はいくつか考えられたんですが、いずれもよいタイミングで▲8四桂と打たれてどれも足りないかなと感じていました。
――一局を振り返って。
藤井 乱戦になったんですが、最初の形勢判断が甘くて、チャンスの少ない将棋になってしまったかなと感じています。
――七番勝負で1勝2敗は初めて。
藤井 第1局と第3局は内容としてはチャンスの少ない将棋だったので、もっと内容をよくしていかないといけないと感じています。
――第4局に向けて。
藤井 ここまでの反省点を踏まえて、よい内容にしていけるように頑張りたいと思います。

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七番勝負第3局▲永瀬拓矢九段-△藤井聡太王将戦は、91手で永瀬九段の勝ちとなりました。終局時刻は18時13分。消費時間は▲永瀬九段7時間25分、△藤井王将7時間53分(持ち時間は各8時間)。
シリーズ成績は永瀬九段の2勝1敗となりました。第4局は2月17、18日(火、水)に和歌山県和歌山市「和歌山城ホール」で指されます。