2026年3月19日 (木)

2026031877図は15時47分頃の局面。ここまでの消費時間は▲藤井6時間33分、△永瀬6時間31分。
図の▲4六香は、▲4四角△4三玉▲3二竜以下の詰めろです。△4五歩の受けには、▲4四角△同玉と切ってから▲4七銀と馬取りに打つのが、先手玉を安全にしつつ後手玉の上部脱出の望みを断ち切る一石二鳥の好手で、先手優勢と見られています。▲4七銀に△3五馬でも入玉ルートが塞がるので、▲3二竜と金を取るぐらいでも十分と見られています。

Dsc05903_2 藤井王将が優位に立ったと見られている。

15時を回り、対局者におやつが運ばれました。注文は、藤井王将が飲み物のみで「オレンジジュース」。永瀬九段が「いちごのショートケーキ」、「コーヒー」、「オレンジジュース」。

Dsc06041 藤井王将の注文品。

Dsc06046 永瀬九段の注文品。

※撮影用に注文したものです。

Dsc06049 15時頃の控室には、佐々木勇気八段と岡部怜央六段が来訪している。

2026031870図は14時15分頃の局面。
控室では△4六歩が予想されていたところで、永瀬九段は△5五歩と突きました。4筋の香の利きを止めない大胆な一手に、検討陣から驚きの声が上がりました。
「▲4五桂がきつそうですけど、どうするのでしょう」(勝又七段)
「そこで△4六歩と打ちますか」(屋敷九段)
「▲3三桂成に……」(勝又七段)
「△同玉で辛抱して……」(屋敷九段)
「▲5五角と出られるけど大丈夫ですかね」(勝又七段)
「大丈夫じゃない気がしてきました」(屋敷九段)

△5五歩は、かなり危険な手であるようです。しかし、虎穴に入らずんば虎子を得ずと言います。永瀬九段は危険を冒した代償に虎子を得ることができるのかどうか。早くも最終盤の勝負どころが近づいています。

Dsc06021_2 虎穴に飛び込んだ永瀬九段の運命は。

その後、藤井王将は13分の少考で▲4五桂を放ちました。

Dsc06028

2026031864_2図の局面で12時半を回り、藤井王将が59分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲藤井5時間24分、△永瀬5時間28分。昼食の注文は、藤井王将が「スパイシーキーマカレー」、「ウーロン茶」、永瀬九段が「麻婆豆腐天津セット(麻婆豆腐大盛り)」、「コーヒー」、「ウーロン茶」、「ペリエ」。対局は13時半に再開します。

Dsc05997 藤井王将の注文品。

Dsc06001 永瀬九段の注文品。

※撮影用に注文したものです。

2026031864図は11時半の局面。ここまでの消費時間は▲藤井4時間25分、△永瀬5時間28分。
△4六桂は控室の検討陣も本命視していた手で、かなり激しくなる変化が予想されています。ただし、これで後手が戦えるというわけではなく、検討陣は先手がよさそうと見ています。この手は1時間21分の大長考でした。永瀬九段にとっては、苦悩の時間だったのかもしれません。

Dsc05920_2

永瀬九段は大長考で激しくなる手を選んだ。