2025年2月16日 (日)

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図は▲4二歩成の詰めろを受けて△4一香と打った局面です。▲6二銀成と金を取ると△3四歩で後手玉の上部が開ける上に、△6九銀▲同玉△4八飛成~△3七竜が生じます。後手は攻めながら上部を開拓できるでしょうか。
山崎九段は「後手がしのいで、反撃のチャンスが来ようとしています」と話しています。

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永瀬九段は△5二金と寄って受けました。2日目の午後に入って4時間近くたつのに6手しか進んでいません。

ここで▲3八銀では△4三金と歩を払われてしまうので先手は攻め続けなければなりませんが、攻めをつなげるのは大変と言われています。▲4二銀は△3二玉のあと、△2四歩が軽い受けになっています。

藤井王将の残り時間は20分を切りました。

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(昼食休憩明けの対局室)

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藤井王将が▲4三歩と攻めています。このあと▲5三銀△同金▲4二銀と進めば寄り形です。△3二金は▲2二歩があります。
△3二金で負けなら△5二金が考えられますが、壁金の悪形を解消できないのは後手に不安材料が残ります。

山崎九段は「残り2時間ですか。最低30分、1時間考えてもおかしくありません」と話しています。

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藤井王将が▲2二成香と王手で銀を取ったところで、永瀬九段の残り時間が2時間を切りました。藤井王将も既に残り2時間を切っています(1時間17分)。

△2二同玉では▲4四角が王手金取りになるので△2二同金が自然ですが、それなら直前に△1八飛と打つ必要がなかったかもしれません。
従って△2二同玉も考えられます。▲4四角△3三歩▲6二角成に△4七歩が、飛車と角の利きを生かした厳しい一手です。
形勢はまだ難しいと見られています。

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(検討する谷川浩司十七世名人と山崎隆之九段。山崎九段は大盤解説会に出演して戻ってきた。「来ないと言っていたはずの糸谷さんがいて、一緒に出てきました」)