対局者の揮毫(永瀬九段)
検分(2)
検分(1)
ALSOK杯第74期王将戦七番勝負第4局は2月15・16日対局
みなさんこんにちは。藤井聡太王将に永瀬拓矢九段が挑戦するALSOK杯第74期王将戦七番勝負第4局は、2月15日(土)・16日(日)に大阪府高槻市「摂津峡花の里温泉 山水館」で指されます。ここまでの七番勝負の成績は藤井王将が3勝、永瀬九段0勝。藤井王将が勝てば防衛(4連覇)となります。
持ち時間は各8時間。1日目の封じ手時刻は18時。昼食休憩は12時30分~13時30分。おやつは10時30分と15時に出されます。
立会人は谷川浩司十七世名人、副立会人は山崎隆之九段、記録係は上野裕寿四段。スポーツニッポンの観戦記は関口武史指導棋士五段が担当します。
徳田拳士四段と川又咲紀女流初段による現地大盤解説会は2日間行われますが、現在1日目(15日)の追加募集を行っています(定員になり次第締め切り)。参加ご希望の方はパスマーケットからお申し込みください。
【追加募集】王将戦第4局(大盤解説会1日目)令和7年2月15日(土)
開催日時:2月15日(土)13:00~封じ手(開場12:00)
会場:高槻城公園芸術文化劇場 北館3階 レセプションルーム ※山水館ではありません。
対象者:小学生以上
内容:プロ棋士による解説、大型スクリーンでの観戦、次の一手クイズなど
参加費:2,000円
※参加費は事前支払いです。(クレジットカード決済またはPayPay残高支払い)
※お一人様につき、最大2名様までの申し込みが可能です。
前夜祭と大盤解説会2日目の参加申し込みは締め切られています。
本局の中継は棋譜・コメント入力を武蔵、ブログを翔が担当してお届けいたします。よろしくお願いいたします。
○主催
【第74期王将戦 | 毎日新聞】
https://mainichi.jp/oshosen2025
【王将戦-スポニチ Sponichi Annex】
https://www.sponichi.co.jp/society/tokusyu/osho2018/
【日本将棋連盟】
https://www.shogi.or.jp/
○特別協賛
【ALSOK杯第74期王将戦|ALSOK】
https://www.alsok.co.jp/info/alsokhai-oushousen/
○協賛
【囲碁・将棋チャンネル】
https://www.igoshogi.net/shogi/oushou/74th/74oushou_seven_battle.html
【立飛ホールディングス】
https://www.tachihi.co.jp/social/art-culture/
【inゼリー】
https://www.morinaga.co.jp/in/jelly/
【名古屋鉄道】
https://top.meitetsu.co.jp/
○対局場「摂津峡花の里温泉 山水館」
https://www.sansuikan.com/
(高槻市に到着した藤井聡太王将=中央=と永瀬拓矢九段=左=)
感想戦
終局直後インタビュー
終局後、両対局者にインタビューが行われました。
――2勝0敗で迎えた本局は角換わりになりました。後手でしたが、この戦型選択の印象はいかがでしたか。
藤井 角換わりになれば、本譜の形になると思いました。
――1日目の進行についてはいかがでしたか。
藤井 馬を作る展開になりましたが、8五桂が負担になる駒でどういう風にまとめればいいかがわかりませんでした。本譜は少し自信がないだろうと思いながら指していました。
――92手目に金桂両取りの2八ではなく、△2九飛と打ちました。
藤井 △2八飛は▲1七角△4八飛成▲2六角打のときに飛車を取られてしまいそうな形で、形勢が悪いと思ったので△2九飛で手を渡しました。自信はないですがどれくらい頑張れるかという進行だと思いました。
――98手目△3六歩では△5五歩で千日手もあるのではといわれていました。
藤井 千日手もあると思いましたが、▲3六桂と攻められてもどう受ければいいかわからなかったので、本譜は△6六桂(108手目)に期待しました。ただ、進んでみると薄い形だったかなと思います。
――▲4四桂△同玉(114手目)と進みました。玉が上がるのは危険という見方もあったと思います。
藤井 ▲4六馬△4八歩成▲4五飛△3四玉のときに後手玉が寄っていてもおかしくないと思いましたが、具体的にはわかりませんでした。
(注:ブログ記事「先手よしの見解」
https://kifulog.shogi.or.jp/ousho/2025/02/post-a03f.html
「検討が進んで…」
https://kifulog.shogi.or.jp/ousho/2025/02/post-77e5.html
で紹介したように、114手目△4四同玉に▲4六馬とする変化は、当初控室で先手よしとみられていたが、のちに後手玉への寄せが難しいと判明した)
――手応えがあったのでしょうか。
藤井 わからなかったのですが、簡単に寄る感じではないと思っていました。
――形勢が好転したとどこで感じましたか。
藤井 こちらの玉は危ない形が続いて最後までわかりませんでしたが、△3七歩成(126手目)と成ったときにこちらの玉が寄らなければと思っていました。
――3勝0敗になりました。
藤井 スコアのことは意識せずに臨みたいと思います。
(永瀬九段は藤井王将のインタビュー中に考え込む時間が長かった)
――1日目に角換わりを採用されました。進行の判断はいかがでしたか。
永瀬 難しいかなと思っていました。
――封じ手開封以降はいかがでしたか。
永瀬 封じ手は考えた選択肢に入っておらず改めて考える感じになりました。
――昼食休憩あたりの判断はいかがでしょうか。
永瀬 ▲6五歩(93手目)の局面は少し指せていてもおかしくないと思いました。
――午後の戦いはいかがでしたか。
永瀬 (97手目▲3七角に)△5五歩とされない気が…。本譜でどうかなという感じがしていました。
――本局を一局通しての感想についてお聞かせください。
永瀬 終盤でちぎれてしまったのと経験値が足りていない部分があるなと感じるところがありました。
――0勝3敗となり、あとがなくなりましたが、第4局への抱負をお願いします。
永瀬 一局一局勉強になっていますので、精いっぱい準備したいと思います。