2026年1月25日 (日)

2026012494永瀬九段は飛車を見捨てて、上図△6九馬と潜り込みました。検討陣からは「△6二飛と逃げていては勝負にならないと見た勝負手」との声が聞かれます。
対して、藤井王将も金取りを放置して▲2三歩と打ち、後手玉の寄せに着手しました。スピード争いの最終盤となっています。
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朝、雪景色の伏見稲荷大社を歩いてみました。伏見稲荷大社の関係者も「薄っすらでも雪が積もるのは久しぶり」と話します。京都市内の底冷えは有名ですが、実は積雪そのものはそれほど多くありません。特に伏見稲荷大社がある市南部は、北部に比べて雪が積もりにくい地域です。
色彩的に、朱色は火・生命を、白は清浄を意味します。この二色が混ざり合う光景は、神様が最も清らかな姿で現れる瞬間として、古くから尊ばれています。
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2026012487上図は△4八歩成の飛車取りに対して、見捨てて▲6四歩と銀を取った局面です。数手前に▲2九飛と引き揚げたところでは長い勝負が予想されていましたが、一転して流れが激しくなりました。福崎九段は「踏み込みました。△3九とには▲2四歩△同銀に、(1)▲6三歩成△4三金寄▲7三歩成で上部を耕す狙いがありそうです」と解説します。井田五段は「(2)▲7三歩成△同桂▲6三歩成も考えられる」と指摘します。先手に手段の多い流れになってきたようです。実戦も▲2四歩まで進みました。残り時間は▲藤井48分、△永瀬53分と両者1時間を切っています。
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検分前、藤井王将が興味深そうに部屋を眺めます。その部屋の壁には一面の絵が描かれていました。世界的イラストレーターである天野喜孝氏が、巨大襖絵『INARI』を奉納しました。プロジェクトは、2025年から2026年にかけて大きな注目を集めており、2026年の元日にはその制作過程を追ったドキュメンタリー番組も放送されました。天野氏特有の幻想的かつ流麗なタッチで、稲荷大神や神々の世界が描かれています。千本鳥居で知られる神社の神秘的な空気感と、現代的な感性が融合した、伝統と革新の架け橋となる傑作です。

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Img_3398(エアコンのボタンまで墨がかかった。ダイナミックさが伝わる)

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202601247916時を回って、いよいよ終盤の入り口の局面を迎えました。飛車を走って王手をかけました。井田五段は△2三銀に▲3三歩を候補に挙げました。(1)△同桂には▲6四飛△同金▲2四歩△同銀▲3四歩。(2)△3三同玉は▲6四飛△同金▲7三歩成△同桂に▲5一馬が王手桂取り。(3)△3三同金なら▲2三飛成のときに△同金に限定できます。先手が爽やかに踏み込んでいます。
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