藤井聡太王将に永瀬拓矢九段が挑戦するALSOK杯第75期王将戦七番勝負は、挑戦者が3勝1敗で奪取に王手をかけたところから、藤井王将が1勝を返して、永瀬九段3勝、藤井王将2勝で第6局を迎えました。対局は3月18・19日(水・木)に「名古屋将棋対局場」(愛知県名古屋市)で行われます。
第6局の立会人は屋敷伸之九段、記録係は山城正樹三段(北浜健介八段門下)、現地大盤解説会の解説は澤田真吾七段、齋藤裕也四段、聞き手は中澤沙耶女流二段がそれぞれ務めます。
対局開始は18日9時。1日目の18時を回ると手番の棋士が次の一手を封じ、翌日9時から指し継ぎます。両日ともに12時半から13時半まで昼食休憩、10時半と15時におやつが提供されます。先手番は藤井王将です。
【主催:日本将棋連盟】
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【特別協賛:ALSOK株式会社】
https://www.alsok.co.jp/
【協賛:囲碁将棋チャンネル】
https://www.igoshogi.net/
【協賛:立飛ホールディングス】
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【協賛:inゼリー】
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【特別協力:毎日新聞社】
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【特別協力:スポーツニッポン新聞社】
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中継は棋譜・コメントを飛龍、本ブログを八雲が担当します。
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感想戦
両対局者が大盤解説会場へ
終局直後の様子
【勝った藤井王将の談話】
――△6二銀(8手目)から角換わりを避ける戦型選択になりました。
藤井 △6二銀~△4二銀(10手目)はやってみようと思っていたのですが、手が広い将棋になるので一手一手、難しいと感じていました。
――▲9六歩(37手目)と反発されて、△3一角までが1日目の進行でした。
藤井 △6二玉(36手目)は危ないかなという気もしたのですが、△6一玉や他の手もそれはそれで危ないような気がして。本譜▲9六歩と反発されて、ちょっと戦機を捕まれてしまったかなという気がしていました。
――2日目午前中についてはどう感じていましたか。
藤井 △6四銀(44手目)と出たところでは▲3二銀△9六歩(54手目)までは進むかなと。その局面を考えてみると思っていたよりも苦しいのかなと。▲8四香(59手目)で負けの可能性もあると思っていましたが、仕方がない展開になってしまったなと。
――△8七歩成(68手目)を1分で指されました。分岐点かなと思うのですが。
藤井 △9九飛は▲7九金△8八と▲5九金と対応されて▲5八玉の形が堅く、あまりチャンスのない展開かなという気がしました。歩成りでなにかあったら負けだと思ったのですが、それで勝負しました。
――△4二飛(74手目)がすごく強い受けという評判でした。
藤井 △4二飛と打つ形で受けるつもりでした。飛車を手放してしまうのですが、そのあとと金の攻めに期待してどうかなと。
――控室では逆転勝ちといわれていましたが、ご自身ではどういった印象ですか。
藤井 ▲9六歩と突かれていい対応がわからなかったので、序盤の手の組み合わせを工夫しなくてはいけなかったかなという気はしていました。
――好転を感じたのはどのあたりですか。
藤井 △4二飛と打ってこちらもけっこう楽しみのある形かなというふうに思っていました。
――第6局に進むことになりました。
藤井 依然として苦しい状況ですので目の前の一局に集中して頑張りたいと思います。
――第6局は地元の名古屋将棋対局場での対局になります。
藤井 もう一局指せるので精一杯頑張りたいと思います。
【敗れた永瀬九段の談話】
――1日目の進行についていかがでしたか。
永瀬 膠着状態にならずに戦いに入ったので、それで難しければこちらとしては妥当なところなのかなと思いました。
――2日目に▲8四角(63手目)と飛車を取ったあたりはいかがでしたか。控室では▲5九金も検討されていました。
永瀬 本譜が自然な進行だと思っていました。
――一局を振り返って。
永瀬 折り合う展開はあるかと思ったのですが、戦いがずっと続いているので優劣という判断というところまではしない将棋なのかなと思います。
――形勢を損ねたと感じた指し手はありますか。
永瀬 △4二飛(74手目)の形は認識はしていたのですが、思ったよりダメになってしまった気がします。こちらとしてはバランスを保ち続けるしかなかったかなと思います。
――第6局に向けて。
永瀬 精一杯、頑張りたいと思います。
藤井王将が勝利
▲永瀬-△藤井聡戦は17時14分、88手で藤井王将が勝ち、シリーズ成績を2勝3敗としました。。消費時間は、▲永瀬7時間51分、△藤井6時間37分(持ち時間は各8時間)。第6局は3月18、19日に愛知県名古屋市「名古屋将棋対局場」で指されます。
藤井王将が流れつかむ
自陣飛車の妙防

△8七歩成以下、永瀬九段は▲6一金△5三玉に▲7二竜(1図)と後手玉に迫りました。▲6二竜までの詰めろになっています。

しかし、△7八と▲同銀に△4二飛(2図)が受けの好手といわれています。検討中に中村修九段が発見していた自陣飛車です。▲4二同竜は△同金で、先手は飛桂桂の持ち駒で後手玉に迫るのが難しいとされています。対して先手玉は△8八とが速い手になります。控室では永瀬九段になんらかの誤算があったのではないかと見られています。
ただ、局面は難解を極めており、▲8三竜と逃げておくのが粘り強い一手と検討されています。以下△2二飛と銀を取られますが、▲2三歩△同飛▲2四歩と6八角の利きで飛車先を止めておけば後手の飛車が攻めに使えなくなり、簡単ではありません。













△4二飛に対して永瀬九段は▲7一竜(図)と逃げました。検討陣はそこで△8八とが厳しいと見ています。以下▲6七銀には△2二飛と銀を取って▲2三歩に△9六角が痛打となるようです。▲5九玉には△3八銀が先手玉に対して△4九金や△6九金までの詰めろになります。藤井王将が△5三玉~△4二飛で流れをつかんだようです。
