取っても逃げても 上図△6四歩に、菅井八段は長考に沈みました。福崎九段は「△6四歩は角にプレッシャーをかけながら、次に△6三金を見せている。互いに自分の指したい手を指すのではなく、相手の手を封じるプロらしい応酬」と、ここまでの流れをまとめました。15時50分頃、先手は50分の長考で▲4四角と交換に動き、△同歩▲7八飛に△7四歩(下図)と進みました。以下、先手がこの歩を取っても銀を逃げても、△8六歩が生じます。このまま決戦に突入するのでしょうか。(現地は日が出て気温が上がり始めた。つららが溶けて、滝のように水が流れる)
共通点 さんべ荘内には、これまでの王将戦で寄贈された数々の品が飾ってあります。その中の写真や揮毫に、とある共通点を見つけました。(第67期第5局の際に揮毫された)(第70期第6局は、千日手の末の決着だった)(前期は、2勝2敗同士で第5局を迎えた)(第67期以降、連続でさんべ荘での正立会人を務める福崎九段)
1日目午後のおやつ 15時を回って、午後のおやつが出されました。注文は、藤井王将は「朝摘み苺 いちご姫」とアイスティー、菅井八段は生クリーム大福とホットコーヒーです。「朝摘み苺いちご姫」は、ベリーソース入りのバニラのムースを包み込んだ、いちごクリームのモンブランです。(大田市産のいちごに、王将がデザインされた)(眠るように目を閉じる)(生クリーム大福は、午前に藤井王将が頼んだものと同じ)
開戦か 14時13分、菅井八段が▲7五歩と突き出しました。以下、△同歩▲同銀と進んだところで、藤井王将が手を止めました。前例の3局はすべて△4四角、△4四銀、△4四歩と4四の地点に駒が進んでいます。藤井王将は前例のいずれかに倣うのか、それとも別の手段に出るのか。早くも分岐点のひとつとなりそうです。(出雲縁結び空港では本局を歓迎して、看板が掲示されていた)
1日目大盤解説会 13時から現地では大盤解説会が行われています。事前申し込み制で、すでに募集は締め切られています。(大盤解説会には大勢のお客様が集まった)(聞き手を務めるのは、藤井女流初段)(14時からは、藤井女流初段が井上九段と交代した)(畠山鎮八段は、開始から連続で登壇する)(井上九段は理事として、現地を訪れた)
1日目昼食休憩から対局再開まで(2) (菅井八段は食事を手早く済ませ、対局室に戻って考えていた)(記録係の入室を見て、棋譜用紙を受け取る)(藤井王将も着座後に、棋譜用紙を求めた) (対局再開。報道陣が退室する直前に、藤井王将は△2二同玉を指した)
1日目昼食休憩から対局再開まで(1) (1日目昼食休憩の局面。王手がかかったまま、休憩に入った)(本局に使用されている駒は、淘水師作、菱湖書。淘水の父は名工の掬水師)(部屋は暖房で温めてあり、万が一のために電気ストーブも用意されている)(対局室から、外の景色を眺める)