2026年2月 3日 (火)

10時30分、午前のおやつの時間になりました。藤井王将の注文は百合根金団(きんとん)、狭山茶ほのか。永瀬九段の注文はエクレア、金の抹茶アイスラテ、ハンドドリップコーヒー。百合根金団は渋い味わいに仕上げた和菓子で、百合根の素揚げが添えられています。エクレアはキャラメルチョコレートクリームを使ったものと、ミルクジャムカスタードクリームとイチゴを使ったもの2種類がセットになっています。

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永瀬九段の先手番ということで前夜祭では高橋佑四段が角換わりを本命として予想していましたが、後手番の藤井王将が△3四歩~△4四歩と角道を止めて雁木模様になりました。ALSOK杯第74期王将戦七番勝負第5局でも現れた戦型で、藤井王将が永瀬九段に勝って防衛を決めた一局です。その第5局では△4三銀~△3二金とオーソドックスな雁木に組んでいましたが、本局は△5二金右~△4三金~△5四金!という現代的な構想が出ました。

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歩越しの金は腰掛け銀と違って後ろに戻れないため、古くから悪形とされてきました。現代将棋ではこうした常識にとらわれない駒の使い方がよく出てきます。雁木模様で増えている指し方でもあり、金の力で左右両面ににらみを利かせています。最も直接的な狙いとして△6五金~△7六金と角頭を脅かす筋があり、これを受けて▲6六歩と突くのは、▲8八銀との相性が悪いことに目をつけています。序盤から一手一手が難しい展開になりそうで、興味深い戦いになりました。

現地の立川市は晴れ。風が冷たく、身が引き締まる朝です。対局室では記録係の吉田三段が駒を磨いて対局の準備を整えていました。やがて永瀬九段、藤井王将の順に入室。定刻の9時、島九段が開始を告げて対局が始まりました。

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2026年2月 2日 (月)

現地大盤解説会(事前申し込み制)は2日目に「たましんRISURUホール」で開かれ、高橋佑二郎四段と宮宗紫野女流二段が担当します。2月6日(金)には東京の駒テラス西参道で振り返り大盤解説会を行います。解説は佐藤和俊七段、聞き手は貞升南女流二段です。

【駒テラス西参道|振り返り大盤解説会】
https://www.shogi.or.jp/event/2026/01/alsok75_26.html

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対局の模様は囲碁・将棋チャンネル、U-NEXT、ABEMAで配信されます。両日とも昼食休憩までの視聴は無料、再開後は有料です。1日目の解説者は杉本和陽六段と山川泰熙四段、聞き手は貞升南女流二段。2日目の解説者は千田翔太八段と吉池隆真四段、聞き手は野原未蘭女流二段。2日目は齊藤優希四段が「棋士とつながるチャット観戦」を担当します。

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【囲碁・将棋チャンネル】
https://www.igoshogi.net/shogi/oushou/75th/75oushou_seven_battle.html

【U-NEXT】
https://t.unext.jp/r/oushousen

【ABEMA】
https://abema.tv/video/title/268-181

両対局者の退場後、対局の見どころが語られました。島九段は「藤井さんと永瀬さんの対局は開始1時間でダーッと手が進む。羽生(善治九段)-佐藤(康光九段)戦の頃は優雅な時間が流れて、2日目の最後にマラソンの100メートルのトラック勝負をやっていた。今回は序盤の5キロで決着をつけてやろうという感じ」と、昔とは時間の流れが変わったことについて語ります。高橋佑四段は「戦型は永瀬九段の角換わり腰掛け銀になると思う。藤井王将は新しい構想を出すかもしれないが、右玉と予想する」と明日の展望を語りました。日本将棋連盟の佐竹康峰常務理事が中締めのあいさつをし、前夜祭は盛会のうちに終了しました。

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(立会人の島朗九段=中央)

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(大盤解説会を担当する高橋佑二郎四段)

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(進行役を務めた宮宗紫野女流二段=右)

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(日本将棋連盟 佐竹康峰 常務理事)

両対局者は花束を受け取り、第3局に向けた決意を述べました。藤井王将は「立川に来ると王将戦も中盤の要所を迎えたと感じる。『オーベルジュときと』の食事とおやつは大きな楽しみ。温泉もあるということで、疲れを癒やして2日間集中したい」、永瀬九段は「私は飲み物を多く頼むが、たくさん用意していただいていて私をもってしても厳しい。食べ物や飲み物も注目していただけたら。明日は先手番。積極的に、全力で頑張りたい」と語りました。

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(藤井聡太王将)

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(永瀬拓矢九段)

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(立飛グループのイメージキャラクター、たっぴくん・たっぴちゃんも会場に訪れた)

18時から「ホテル日航立川 東京」で前夜祭が開かれました。主催の日本将棋連盟からは清水市代会長が「記念扇子に藤井王将は『馬』、永瀬九段は『挑』と揮毫した。藤井王将は『天馬行空』のごとく何事にもとらわれず、高みを目指している。永瀬九段の『挑』には今までの自分に挑む、最高の相手に挑む、たくさんの思いが込められている。言葉の先にどのような景色が広がっているか、皆様と一緒に注目したい」とあいさつ。ALSOK株式会社の小野誠司常務執行役員は「王将戦はALSOK杯の冠を掲げて5回目になる。藤井王将と永瀬九段はなかなか表情に変化はないが、昨年以上に燃え上がっているのではないか。白熱した展開を期待している」、立川市の酒井大史市長は「『オーベルジュときと』は立川の誇り。昨年に引き続き素晴らしい勝負が展開されることをうれしく思う」と熱戦に期待を寄せました。

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(日本将棋連盟 清水市代 会長)

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(ALSOK株式会社 小野誠司 常務執行役員)

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(立川市 酒井大史 市長)

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(左から酒井市長、藤井王将、永瀬九段、立川農業振興会議の川野進副会長)