攻防の角打ち 図は97手目▲3七角まで。▲7三角打や▲8二銀を狙いつつ1九香を支えた攻防手です。ただし、永瀬九段は歩切れが課題。1歩でもあれば▲6四歩△同銀▲5六桂のように、先手から厳しい攻めがありました。持ち駒を生かしてうまく手を作れるかどうか。後手は△5五歩と角の利きを止める手が有力です。 (コーヒーを入れる永瀬九段。以前はブラック派だったが、このときは砂糖やミルクも入れていた)
立川散策(4) (「日野の渡し」の碑。江戸時代に五街道の一つとして甲州街道が整備された。当時の技術では多摩川を渡る橋はかけることはできず、渡し船で川を越えていた。大正時代になって日野橋がかけられた) (堤防から立日橋を撮影。立日(たっぴ)橋は立川と日野からとっている)
2日目の昼食 (永瀬九段の昼食は1日目と同じだった。「うな丼(う巻き、お吸い物、香の物)」、「ハーブティー」) (藤井王将の昼食。「かじか出汁のラーメン(自家製麺、柔豚チャーシュー、行者にんにくミニチャーハン、猪の春巻き)」、「和紅茶」)
2日目昼食休憩に入る 図の93手目▲6五歩に藤井王将が38分使って2日目の昼食休憩に入りました。消費時間は▲永瀬5時間36分、△藤井5時間5分。対局は13時30分再開です。対局者の昼食は、永瀬九段が「うな丼(う巻き、お吸い物、香の物)」、「ハーブティー」で1日目と同じ。藤井王将は「かじか出汁のラーメン(自家製麺、柔豚チャーシュー、行者にんにくミニチャーハン、猪の春巻き)」、「和紅茶」でした。 (朝の永瀬九段)
大盤解説会始まる(2) 大盤解説会での中村太八段の解説を紹介します。 「△6九角(84手目)は個人的に終盤といっていい局面です。△4四銀(図)は積極的な受けですね。▲8五飛と桂を取られるだけに浮かびにくい柔軟な手です。以下、▲8五飛△8四歩▲2五飛△同角成▲同桂△2八飛(参考図)の金桂両取りにさらに続きがありまして、先手は▲1七角△4八飛成▲2六角打と反撃できるので難しいです」(中村太八段)実戦は藤井王将が参考図の△2八飛に代えて△2九飛と奥深くに打ち込みました。▲1七角を避けて、直接的な△2八飛よりもふんわりとしています。 (中村太八段)
大盤解説会始まる(1) 11時になり、「オーベルジュときと」から徒歩10分程度の「ホテル日航立川 東京」(本局の前夜祭も同所で開催)で大盤解説会が始まりました。解説会は事前申込制で、抽選で250人が当選しました。解説・聞き手は中村太地八段(副立会人)と室谷由紀女流三段が務めています。 (大盤解説会の様子。モニターで対局者の様子や盤面を見ることもできる) (大盤解説は中村太八段と室谷女流三段が担当している) (中村太八段) (室谷女流三段は第2局の大盤解説会の聞き手も務めた)
立川散策(3) (立川南駅から一駅南にある「柴崎体育館駅」) (「柴崎体育館駅」の西にある根川緑道の湧水口。根川緑道は根川を埋め立て整備して作られた。桜の名所として知られる) (根川緑道のあるところは多摩川近くの低地で、立川段丘と高低差がある) (柴崎体育館駅の東側を渡った根川緑道の近くから。段丘が続いているのがわかる) (多くのカモが泳いでいた) (気持ちよさそうに泳いでいるようでも、実際は懸命に足で漕いでいる)